161102.thu.
例えば、葉先を伝うひと雫まで、
この方はひとつのいのちとして織り込むのだ。
宇宙の塵も降る雪も湖面の漣も、
朱に染まる夕空や、稔りの穂先、若木を縫い飛ぶ風さえ、
確かにここに、目の前に在る。
襤褸は母衣。
糸の力、色の力に圧される。
余計な言葉は要らない
。
染織とともに生きてこられた壮大な軌跡の一端を、
垣間見られた喜び。
そんな気持ちで充たされる展覧会です。
「母衣(ぼろ)への回帰 志村ふくみ展」世田谷美術館にて。11月6日まで。
例えば、葉先を伝うひと雫まで、
この方はひとつのいのちとして織り込むのだ。
宇宙の塵も降る雪も湖面の漣も、
朱に染まる夕空や、稔りの穂先、若木を縫い飛ぶ風さえ、
確かにここに、目の前に在る。
襤褸は母衣。
糸の力、色の力に圧される。
余計な言葉は要らない
。
染織とともに生きてこられた壮大な軌跡の一端を、
垣間見られた喜び。
そんな気持ちで充たされる展覧会です。
「母衣(ぼろ)への回帰 志村ふくみ展」世田谷美術館にて。11月6日まで。