ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

1000年残る書

2013-09-10 01:27:48 | 美を巡る
130906.fri.



東博で「和様の書」展を鑑賞。
最終日2日前。
思ったより混雑していなかったけれど、
意外にも若い男性が多くて、驚く。

日本人の繊細さ、デザイン性、柔軟性。
書を表す紙のみならず
布や漆や磁器、陶器といった表現手段の
なんとバラエティに富んだこと。

ユネスコの世界記憶遺産となった御堂関日記は、
8年ほど前に、京都の陽明文庫で
見せていただいて以来のご対面。
1000年の昔、藤原道長がこの前に座って、
筆をとっていたのだと思うと、
悠久という言葉が再び脳裏を走ります。
あの時は、息をかけないで、と
ハンカチを口に当てての見学だったが、
今回はさすがにガラスの向こう側。
日記というより事務記録みたいなものだが、
この臨場感はすごいですね。



墨の力、表現者の力、そして、
後世まで残ってきた作品の力。
運命とは、こういうことをいうのでしょうね。

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