ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

お盆のコオロギ

2013-08-19 13:18:33 | 暮らしあれこれ
130816.fri.

ちょっと遅いお盆の帰省です。
仕事が終わらなくて、16日夕方に実家へ。
結局、送り火にも間に合わなかっけれど、
世間とは逆方向だから、中央高速はスイスイ。
横浜からは、中国から一時帰国した弟が
下の娘を連れて、お正月以来の帰省。
久しぶりに両親を囲んで、賑やかな食卓です。

その晩のこと。
TVを見ていた弟がいきなり
「うわっ!」と声をあげる。
ピョン、と彼の脚から飛び降りたそれは
コオロギではないですか。
「田舎の子のくせに、
こんなのに驚きなさんな」と笑う私に、
「パパ! 今度はここ!」と肩を指差す姪っ子。
見ているうちに、コオロギはまた
ピョンピョンと飛んで、
仏壇の花の中に入ってしまいました。



翌朝、母に
「夕べ、部屋にコオロギがいたよ」と言うと、
「毎年、お盆の頃に出てくるんだよ。
まだ早いと思うんだけど、
必ず一匹だけね」と。
「ふーん。それ、おばあちゃんかもね」
自然に出てきた言葉です。
「お母さんもそう思ってるよ。
送り火焚いてしまったけど、
名残惜しかったのかもね」
弟にまとわりついて
仏壇の中に入っていっちゃったんだもん。
きっとそうだよね。

気がつけば、夜になると
虫の声があちこちから響いてきます。
秋、ですね。暦の上では、やっぱりね。

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