ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

MOE絵本フェスティバル

2010-01-25 01:16:31 | 美を巡る
取材後に、渋谷パルコパート1で開催中の
「MOE絵本フェスティバル」へ。
MOEは、知る人ぞ知る、今では貴重な絵本雑誌だ。
版元である白泉社が20数年前に「MOE」の版権を買い取ったとき、
すでに私は退社していたため、直接編集には関わらなかったが、
編プロ時代、またフリーになってからも何本かの記事を担当した馴染み深い雑誌。
昨夏、仕事部屋の模様替えをした際、
大量の数年分の「MOE」を処分したのだが
ついつい読みふけってしまい、捨てる作業がはかどらなかったことも記憶に新しい。

最初のコーナーに、80名以上の作家に書いてもらった色紙が展示されていて、
これは壮観。
多くの画家のなかにあって、私の目を引いたのが
歌人・東直子さんの色紙だ。

  <よい人とよい街にゆきよい花を育ててしんしん泣けたらいいね>
  小林恭二さんにとってもらった短歌です。
 
と詞書がそえられている。
そうだ、思いだした。
俳句、短歌の投稿コーナーがあって、東さんはそこの常連だった。
毎月選者に取り上げられていたのが、いまではプロの歌人である。

絵本作家やイラストレーターだけでない、
こういう作家をも生み出してきた30年の歴史はすばらしい。

2月8日(月)まで。
http://www.moe-web.jp/moefes/index.html

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