ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

駒ケ岳へお礼参り-1

2011-09-28 01:32:38 | 旅する
110827.sat.

木曽駒・宝剣に登る途中に「喜格霊神」の祠がある。
そう聞いてから10年。
いや、本当はもっと子どもの頃から聞かされていたのかもしれない。

「喜格霊神」は父方の祖母の母の祖父?で
中央アルプス駒ケ岳を中心とする山岳信仰の修験者であったようだ。
厳しい修行を積み、亡くなった後、駒ケ岳に祀られたのだという。

戦前、祖母がまだ若く元気だった頃に、親類達と一緒に山に登り、祠を置いた。
腕のいい建具屋だったという祖父
(その後、戦死しているので私は写真でしか知らない)が作ったその祠が
どこにあるのか?
祖母の代の親戚も少なくなり、今はもうだれも知る人がいない。
弟は小学生の頃、祖母たちに連れられて宝剣岳に登ったことがあるが
彼だって覚えていないだろう。

さて、どうやら私はその「喜格霊神」様に守られているようだ、と思ってから
私は、その祠を探してみたいと思い始めた。

最初は23年前、中央高速で事故に遭ったとき。
とても生きてはいられない事故だったのに、ありがたくも生還した。
http://blog.goo.ne.jp/ezn03027/e/d5dab329f0ef1aaa8bb3327adafe6fc7

そして10年前の乳がん。
その年、会社の通常の健康診断を多忙ゆえにスルーして、
夏の不定期健診でたまたま若い女医さんに指摘されたしこり。
それも、理由もなくふらりと実家へ帰省した翌日という不思議なタイミングだった。
レベルⅢだったにもかかわらず、リンパへの転移も少なく、
幸い今も元気で生かされている。

ともかく、今年は駒ケ岳に登って、お礼を言ってこなくては。
信仰心などない私が、なんとなくそれだけはしなくてはいけないと思ったのだ。

というわけで、お盆をずらして帰省した8月27日に
駒ケ岳へ登ってきました。

(この項続く)