061:有無
062:墓
風凪いで夕焼け雲のほっかりと青山墓地の空に浮きおり
063:丈
スカートの丈を詰めれば膝小僧笑いて眩し十五の娘
064:おやつ
おやつとふ言葉の響き懐かしく心の中のアルバムめくる
065:羽
鳳凰は羽根をふわりと広げ立つ千年前と同じ姿勢で
羽根ペンの先から生まるる細長い文字で彼女は人生語る
鳳凰の羽根は語りき千年の人の暮らしも思いの統べも
ミツバチのかすかな羽音聞こえますか 深呼吸して一歩踏み出す
羽根持ちてバブル時代を席巻し騒ぎし世代「あの人は今?」
066:豚
豚足は美容食だと言ひて喰ふ女子集まれば賑やかな夜
067:励
「かほちゃんがゾウのワッペン買ったげる」我を幼が励ましし夏
068:コットン
薄紅のコットンにシトラスの香の化粧水吸わす夜は穏やか
069:箸
070:介
親切とお節介なる行動は紙一重なり空に筋雲
062:墓
風凪いで夕焼け雲のほっかりと青山墓地の空に浮きおり
063:丈
スカートの丈を詰めれば膝小僧笑いて眩し十五の娘
064:おやつ
おやつとふ言葉の響き懐かしく心の中のアルバムめくる
065:羽
鳳凰は羽根をふわりと広げ立つ千年前と同じ姿勢で
羽根ペンの先から生まるる細長い文字で彼女は人生語る
鳳凰の羽根は語りき千年の人の暮らしも思いの統べも
ミツバチのかすかな羽音聞こえますか 深呼吸して一歩踏み出す
羽根持ちてバブル時代を席巻し騒ぎし世代「あの人は今?」
066:豚
豚足は美容食だと言ひて喰ふ女子集まれば賑やかな夜
067:励
「かほちゃんがゾウのワッペン買ったげる」我を幼が励ましし夏
068:コットン
薄紅のコットンにシトラスの香の化粧水吸わす夜は穏やか
069:箸
070:介
親切とお節介なる行動は紙一重なり空に筋雲