ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

いぶし銀好き

2011-09-24 01:28:46 | 暮らしあれこれ
110923.fri.

中日ドラゴンズの落合監督が今期限りで降板。
来期からの新監督は高木守道氏だという。

あらら。
懐かしい。
というか、ちょっと嬉しい。
何を隠そう(別に隠してもいないが)、私、守道さんファンでした。

父が大の野球好きで、土地柄もあって中日ファンだったので
子どもの頃から野球には馴染みがあった。
そして、いつのころからか、高木守道さんの華麗なるバックトスに見惚れ
あの笑わないお顔を密かにお慕いしていたのでした。
長嶋でも王でもなく、守道。
なんという女の子でしょうかね?(笑)
つまりは、「いぶし銀好き」だったのよ。

さて、今から20年ほども前、
プロ野球名球界の選手たちの本を編集したのです。
その名も「名球会COMICS」シリーズ全36巻。
http://www.meikyukai.co.jp/shopping/p003.html
検索してみたらこれが出てきて、懐かしいのなんの・・・。
もちろん往年の名選手の皆様、当時もそれなりのお年で…と思っていたが
今の私とそう変わりはしないのね。
ってことは、あんなコムスメ相手に、よくいろいろお話してくれたと思います。
ここでお目にかかれなかったのは、長嶋さんだけ。
あの頃はスポーツキャスターとして大活躍されていて、
でも刊行順からいうと当然トップバッター。
取材する時間がとれないまま、資料だけは膨大にあったので
本ができてしまったのでした。
もちろん、シナリオも漫画の下描きも一応は見てもらった(ことにはなっている)けれど。

この話をするといくらでもできてしまうので
(野村監督のご自宅に伺ったとき、
 まだ芸能界に登場する前のサッチーにとっても腹を立てた話とかも・・・笑)、
こうして話題に上がることがあると、これまでも日記に書いたりしてきた。
ただし最近は、突然の訃報を聞いて思い出すことが多くなっていたから、
今日のようなニュースは本当に嬉しい。

あの頃、守道さんは解説者をされていて、
名古屋の中日新聞のロビーかどこかで会ってもらったのだったか。
紺色の背広を着たダンディな紳士。
「僕の話を聞いても、つまらないよ」とかおっしゃりながら
岐阜で生まれ育った子供時代、
憧れの長嶋さんが練習を見に来てくれた高校時代のことなど
丁寧にお話ししてくれたのだった。
おしゃれでも有名で、そんな話をふると、
「僕の洋服箪笥は、紺色ばかりでね。紺一色なんですよ」
なんて、はにかみながら言われたことも懐かしい。

普通、取材対象者にサインをいただくなんてことは論外なのだが
このときばかりは、私、いただいてしまいました。
守道さんのサイン。
だってー、憧れの人だったんだもん。

そんな守道さんも、70歳だという。
・・・感慨深いです。あの日のスーツ姿がいまでも思い出せるもの。
星野監督とも、落合監督とも、まったく性質の異なる監督の誕生です。
「余命を懸けてやりたい」と。
頑張ってください!
来年は久しぶりに、ちゃんと野球の応援に行こうかしらね。