110907.wed.
朝、先月の句会記録の整理をしていて、
9月のファイルを作りながらふと思った。
まだ、9月、じゃない。
あと4か月もある。今年。
十分な長さでしょう。
今週はやけに時間が過ぎるのが遅い。
今日はまだ水曜日でしょ?
(やらなくてはいけないことは山ほどあって
遅れている仕事が常に頭の中に引っかかっているのですけどね)
我ながらポジティブシンキングだわ。
窓の外は9月の青天。
気持ちのいい朝。
午後、もう今日しか行くときはない!と思いたち、
恵比寿の山種美術館へ駆け込む。
「日本画どうぶつえん」 2011.07.30-09.11
夏休み企画と名打たれたただけあり、
「動物園」「鳥類園」「水族園」「昆虫園」と
4つのコーナーに分けられた展示が非常にわかりやすい。
まあ、こんなに愛らしい小動物たちの前で
高名な日本画家たちはなんと温かい視線を向けて彼らを描いていることか。
私の興味は動物より、大好きな奥村土牛さんが
何を描いていて何が出品されているのか、ということだった。
いますいます。
顔が三角の仔犬(戌)にシャム猫、ふわふわの兎、黒兎、伸びやかな小鹿…
(なぜか日本画だと、動物名は漢字が似合う・笑)。
有名すぎる土牛さんの白い牛(「聖牛」)は好きだけど
ちょっと手が伸ばせない感じ。
それに比べて、絵の大きさ的にも、対象の身近なところも、
他の画家達にも言えるが、今回はとてもいいセレクトだと思う。
啄木鳥の絵がよかった。
やっぱり品が違います。
それでいて目にしても手足の描き方にしても
どことなく愛嬌があって、
これら小動物たちに注がれた愛情があふれんばかり。
「三日三晩対象を見て写生するのは当たり前。
それ以上写生しなくては物は見えてこない」
といっているのは上村松篁。
「これでもかというほど写生をしたものほど
描く線は少なくていい」とは竹内栖鳳。
日本画の場合、どうしても対象物は花、植物が多くなってしまうが
こうして見ると、ずいぶん多くの動物が画布に残されている。
モデルのようにじっとしていず、ちょこまか動くし、難儀なことだとは思うが
どれもそうやって想像を絶する時間の中での写生があってこその作品なのでしょう。
でもやっぱり、花とセットの絵が多いですね。
(左)竹内栖鳳「斑猫」(重文)前期展示のため見られず残念!
(右)福田平八郎「鮎」涼やかで美しい~!。美味しそう、なんて思ってはいけません。
横山大観「「叭呵鳥」の存在感は見事。
淡い緑青の葉に同化するように水墨の鳥がいる。上目遣いでどこを見つめているのか。
これがまた、ずうっと立っていられるほどの吸引力。
徳岡神泉「緋鯉」
なんというか、他の絵と違い象徴画のよう。幽玄の世界へようこそ。
いちばんかわいらしかったのが
竹内栖鳳の「鴨雛」。
遊び疲れて、お腹一杯になった雛達の油断しまくりな肢体が素晴らしい!
これを見て、スージー・ズーを思い出したのは私だけ、でしょうね。(笑)
竹内画伯、失礼しましたっ!
※ちなみに右は昨年作った本です。
朝、先月の句会記録の整理をしていて、
9月のファイルを作りながらふと思った。
まだ、9月、じゃない。
あと4か月もある。今年。
十分な長さでしょう。
今週はやけに時間が過ぎるのが遅い。
今日はまだ水曜日でしょ?
(やらなくてはいけないことは山ほどあって
遅れている仕事が常に頭の中に引っかかっているのですけどね)
我ながらポジティブシンキングだわ。
窓の外は9月の青天。
気持ちのいい朝。
午後、もう今日しか行くときはない!と思いたち、
恵比寿の山種美術館へ駆け込む。
「日本画どうぶつえん」 2011.07.30-09.11
夏休み企画と名打たれたただけあり、
「動物園」「鳥類園」「水族園」「昆虫園」と
4つのコーナーに分けられた展示が非常にわかりやすい。
まあ、こんなに愛らしい小動物たちの前で
高名な日本画家たちはなんと温かい視線を向けて彼らを描いていることか。
私の興味は動物より、大好きな奥村土牛さんが
何を描いていて何が出品されているのか、ということだった。
いますいます。
顔が三角の仔犬(戌)にシャム猫、ふわふわの兎、黒兎、伸びやかな小鹿…
(なぜか日本画だと、動物名は漢字が似合う・笑)。
有名すぎる土牛さんの白い牛(「聖牛」)は好きだけど
ちょっと手が伸ばせない感じ。
それに比べて、絵の大きさ的にも、対象の身近なところも、
他の画家達にも言えるが、今回はとてもいいセレクトだと思う。
啄木鳥の絵がよかった。
やっぱり品が違います。
それでいて目にしても手足の描き方にしても
どことなく愛嬌があって、
これら小動物たちに注がれた愛情があふれんばかり。
「三日三晩対象を見て写生するのは当たり前。
それ以上写生しなくては物は見えてこない」
といっているのは上村松篁。
「これでもかというほど写生をしたものほど
描く線は少なくていい」とは竹内栖鳳。
日本画の場合、どうしても対象物は花、植物が多くなってしまうが
こうして見ると、ずいぶん多くの動物が画布に残されている。
モデルのようにじっとしていず、ちょこまか動くし、難儀なことだとは思うが
どれもそうやって想像を絶する時間の中での写生があってこその作品なのでしょう。
でもやっぱり、花とセットの絵が多いですね。
(左)竹内栖鳳「斑猫」(重文)前期展示のため見られず残念!
(右)福田平八郎「鮎」涼やかで美しい~!。美味しそう、なんて思ってはいけません。
横山大観「「叭呵鳥」の存在感は見事。
淡い緑青の葉に同化するように水墨の鳥がいる。上目遣いでどこを見つめているのか。
これがまた、ずうっと立っていられるほどの吸引力。
徳岡神泉「緋鯉」
なんというか、他の絵と違い象徴画のよう。幽玄の世界へようこそ。
いちばんかわいらしかったのが
竹内栖鳳の「鴨雛」。
遊び疲れて、お腹一杯になった雛達の油断しまくりな肢体が素晴らしい!
これを見て、スージー・ズーを思い出したのは私だけ、でしょうね。(笑)
竹内画伯、失礼しましたっ!
※ちなみに右は昨年作った本です。