昨日までクロモジの花だとばかり思ってたアブラチャンの花。
通り慣れた山道が通行止めになり、久しぶりに出かけた谷沿い道にポツポツ花を付けていた。
頼りなさげな細い枝に新芽を伸ばし、その脇から花序を伸ばして小さな花を開けてる。
クロモジとの決定的な違いは葉の展開前に花開く事だと言うから・・・・これはアブラチャン。
雌雄異株で花は3-5個の花が集まってつく散形花序・・どうもこれは雄花の様です。
撮影2015.3.23
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クスノキ科クロモジ属
アブラチャンはクスノキ科クロモジ属の落葉低木、早春、3-4月に淡黄色の花をつける。
花は葉に先立って咲き、春まだ葉がほとんど芽吹いていない森の中では、ひそかにその黄色の花が目立つ木の一つ。
アブラチャンの「アブラ」は「油」、「チャン」は「瀝青」のことを指す。つまり「油瀝青」ということで、木全体に油が多いことが名前の由来。
本州・四国・九州に分布、高いもので高さは6メートルに達し、葉は互生。質は薄く卵型から楕円形。
全縁で葉先はとがり、葉柄は赤みを帯びる。冬になっても枯れ葉が枝に残っていることが多い。枝や実にはクスノキ科に特有の芳香があるが、どことはなしに油っぽい。
花は同時期に咲く同じクスノキ科のダンコウバイとよく似ているが、花柄がつくので区別はできる(ダンコウバイは花柄がないので、枝から直接散形花序がでているように見える)。