前回
⑤ニートクリスマス番外編 ワンダーブギ
数日が経ち、カノは何日かぶりに帰ってきた。
「おはよ」
!!
「お、おはよ」
「今日は休みか?」
「こんな早朝にどうした?」
「弟の友達が家に来るみたいで」
「お邪魔だからアララギのところへ来た」
カノは俺の車を借りて実家を行き来している感覚は無いように思えた。俺の所有車は、カノの手により私物化されていた。
(カノは休日、俺の家の周りを散歩していたり)
(買い物にも出かけて行った)
(そして俺の家の中でゴソゴソし)
「お風呂沸かしたから入っていい?」
「お風呂?昼間っから?」
「暇だし半身浴」
「ああ、まあ、いいけど、風邪引くなよ」
「ありがと」
その間俺は、オンラインゲームの続きをしていた。
石野真子 恋のハッピーデート
恋のハッピー・デート | |
クリエーター情報なし | |
Victor |
「ねえ?」
「ねえ?」
??
「肩揉んで」
「ちょ!ちょ!カノ!今手が離せないよ」
カノは俺がオンラインゲーム中に布団を占領し、肩揉みを要求してきた。
「ちょ!」
「おい」
「あれ?」
「ずっと走ったままになった」
「寝落ちかなー」
「こんな朝から?」
「寝てなかったんじゃない?」
「おーい」「起きろー」
「あー気持ちいいー」
「もうちょっとそこ、強く揉んで」
(コントローラーずっと握ってて指痛てーよ)
「気持ちいいー」
15分ぐらい、俺はカノの肩や背中を揉んでいたら、カノは勝手に寝静まっていた。
「おかえりー」
「すみません」
「寝てたの?」
「ちょっと布団の上で・・・」
「布団の上でプレイしてたの?」
「え、あ、まあ・・・」
「今度、寝っころがりながらゲームが出来るらしいよ」「それ知ってるー」
「うちの子供もコントローラー持って、もの凄い変な身体でゲームしてるよ」
「子供は身体柔らかいからねー」
「うちの旦那はグダーってなってやってる」
「すみません、このあと落ちます」
「了解」「了解です」
「お疲れ様でしたー」「おつかれさまでした」
それからしばらくして、カノは起き上がり料理を作り始めた。
「これ作ったら、帰るからね」
「食べていかないのか?」
「ちょっと食べたら帰る。買い物したいところがあるんだ」
カノはお昼ご飯を一緒に食べたあと、買い物があると言って俺の家から帰って行った。
「うあーーー」・・・・
「俺もなんか散歩でもしようかな」
続く
次回
⑦ニートクリスマス番外編 フォギーレイン