たびにでるたび

***旅に出るたび **胸につもる何かを *ほんの少し、眠る前に

あなたを忘れる

2015-03-23 22:32:55 | Weblog

髪を切ったら
短くなりすぎて
男の子みたいな気持ちになった

それはそれで
今のわたしの気持ちに当てはまる

泣きたくて泣かない
ひとりぼっちで踊って遊ぶ
誰にも言わない秘密で笑う

そういう心で生きていく
そういう体で死んでいく
どれを選んでもまた明日

あなたがいる人生は素敵だった
あの頃
わたしが初めて幸福を覚えた
あの頃
帰る場所があることの意味を知り
守るものの大切さを思いながら
ぼんやりしていた
未来ばかり考えて焦って
ぼんやりしていた
泣いてばかりいた
小さな愚かな女の子みたいに

今は
少しだけ大きくなって
ただの愚かな大人になったよ
あなたを
忘れるくらいには



巡り合わない

2015-03-23 21:52:15 | Weblog
対のように

反対側の星座が

同時に語られたりもするのは

それが反対側に位置するからで

隣り合って巡り合うことのない

配置だからだ

見つめ合うことはあるだろうか

思い合うことはあるだろうか

遠すぎて

見えていないかもしれない

きっと

巡り合わない



どうでもよくなる

2015-03-23 03:10:30 | Weblog
彼の悩みとか

迷いとか

将来への不安とか

どうでもよくなる

前はあんなに

一緒になって一喜一憂していたのに

ここのところ

自分の忙しさに追い立てられて

彼のことがどうでもよくなる

良い傾向、だと思うんだ

そのくせ

彼のことを忘れる日はなくて

いっそ全部忘れてしまえたらいいのに

忘れてしまうほどのことは

何ひとつ無いのだけれど

彼の名前も声も存在も

忘れてしまえたらいいのに

そうしたら

彼が何なのか考えなくて済むのに