たびにでるたび

***旅に出るたび **胸につもる何かを *ほんの少し、眠る前に

コイントス

2007-10-31 15:48:27 | Weblog

また彼に会う約束をしたけれど
罪悪感がないのはきっと
やましい気持ちがないからだろう
やましい気持ちがないのはきっと
恋人を傷つけるつもりがないから
もしくは
そういう自分に気づいてないから
どっちなんだろう

だけど
心地よいものがそばにあって
ひきよせられる気持ちがあって
感情に素直に従うのなら それは正
知らない人から見たらきっと
肩にもたれるだけでも それは誤

もし彼が
それ以上を求めてきたときに私は どうするんだろう
その問いに答えるのは
まぎれもなく私なのに
答えを宙に投げてコインのように
ひらりと落ちてくるのを待っているんだ 
きっと 自分のせいじゃないって言いたいから
 
だけどね
彼のそばは安心して眠れるんだ
   

髪をなでる優しい手

2007-10-31 00:39:39 | Weblog

頭を、親しくない人に不用意になでられたり触られたりするのが苦手だ
こどもの頃からずっとそう
むしろこどもの頃のほうがひどくて、相手が親でも誰でも苦手だった

おとなになって よく知っている親しい人なら平気になって
それが心地よいことだと素直に感じるようになった
親しい人でも どうしてもダメ、と感じられる人もいて
それはたぶん理由の説明できるようなことじゃないんだ

でも逆に 知り合ったばかりなのに平気な相手もいる
むしろ その手で触れられたいな と思えるような

彼の家で ふたりきりになるなんて思っていなくて
でも 変な空気になることもないまま 何時間かおしゃべりをした
すごく楽しくてずっとそのままでいたかったんだけど
でも翌日の仕事のことも思って明け方に寝ることに

ひとつのベッドで くっついて眠る 温かい
すこし緊張もしたけど 心地よかった
彼の手が 静かにためらうように 私の髪をなでる
彼の胴に 思わず腕をあずける
彼の腕が 私の首の下へまわる
彼の肩に 頭をもたれて
居心地がよくて涙が出るんじゃないかと思う
愛しくて触れたい あれとはなんだか違う
でもほっとするんだ 温かくて優しいから
抱きしめられたいと思っていたんだ 本当は

腕枕するのって落ち着く と彼はおかしなことを言う
安心しきってしまった私のことを 許すかのように
それとも それ以上を期待しているから、と受け取るべき?
ただあの時 彼の温かさに心が落ち着いたことくらいしか
正直に、それしか感じられなかったんだけど
今でも 邪推すべき感情があったと思えない
それは都合がよすぎるのかな