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「ハゴロモ」 よしもとばなな 新潮社

2005年07月25日 | ’05年読書日記
18歳から8年間、写真家の男性の愛人として生活していた主人公が、突然別れを切り出され、傷心のまま故郷に帰ってきます。
そこで、祖母が経営している喫茶店を手伝ったり、昔「きょうだいになる予定だった女性(親同士が再婚しそうなところまで行ったから、です)」と再び交流を始めたり、母親の介護をしながら無許可でラーメン店を営む男性と知り合うなど、様々な経験をします。

半分ファンタジーのような小説です。
今まで、愛人の彼と一緒でないとやりたい事もなく、行きたいところも見つからなかった彼女が、だんだんと自分を再構築していく様子が優しい感じで描かれています。

占い師…を職業とする人が、チラッとですが出てきます。
それほど占いが大好きなわけではありませんが、当たっている事を言われると、ドキッとするでしょうねぇ。

これは2003年出版の作品ですが、よしもとさん、名字の表記が漢字から平仮名になったんですねー。



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とけい

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