nursling,

読書 音楽 映画について

「メイの天使」 メルヴィン・バージェス 東京創元社

2005年10月31日 | ’05年読書日記
この作者の本を読むのはこれで2冊目です。この人はイギリスの作家なんだそうです。
前に読んだのは「Loving April」です。…この本(メイの天使)には原題しか載っていないので…日本語タイトル忘れてしまいました。

Aprilよりももっと、年少の少年少女向けかなと思いました。それでも中学生以上でないと内容的に読むのは難しいとは思いますが。

主人公の少年は、ふとしたきっかけから現代から、いきなり第2次世界大戦当時へタイムスリップしてしまいます。
そこで、「メイ」という変わった少女と出会い…。という話です。

面白かったのですが最後の最後、「そんなに簡単にお母さんがイエスと言うわけが無いだろうー…」などと思ってしまいました。
どちらかというとAprilの方が面白かったです。内容に深みがあるかと思います。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ガラスの動物園」 テネシー・ウイリアムズ  劇書房

2005年10月22日 | ’05年読書日記
この画像は文庫本のものですが、私が読んだのは劇書房から発行されている方です。
この「ガラスの動物園」というタイトルは聞いたことがあったのですが、読んだのは初めてです。

全く詳しくないのですが、これは戯曲?という書き方(形式)の本…ではないかしら。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ぎきょく 0 【戯曲】
劇の上演のために書かれた脚本。また、その形式で書かれた文学作品。台詞(せりふ)に、人物の動作や舞台効果など、演出に関する注意(ト書き)を加えたもの。日本・外国ともに、その形式が確立したのは近代以後であるが、謡曲、あるいは浄瑠璃の丸本(まるほん)や歌舞伎の台帳などもその一種であるといえる。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++
↑gooブログの「調べよう」というもので調べてみました。
前に「くるみ割り人形」がこの形式で書かれてあって、読みにくくて途中でやめた記憶がありますので、これも最後まで読む自信がありませんでしたが、読んでいる途中から案外慣れてしまって大丈夫でした。

内容としては、
父親に出て行かれた一家三人暮らしの家族。(母、姉、主人公である弟)
母は、昔の華やかな生活が忘れられず、姉は引っ込み思案で学校も辞めてしまい、家の中でガラスの動物をコレクションしている。
弟は倉庫で働きながら一家の家計を支えているがこんな暮らしにうんざりしている。
ある日、弟の職場仲間がこの一家を訪れるのですが・・・。
…というお話です。

作者のテネシー・ウイリアムズの自伝的な要素の強い作品なんだそうです。

姉も母も本当は大事だけど、自分のやりたいことがやれず、また、過去にしがみついている母親にうんざりしてやりきれない気持ちでいる主人公。
若い人の、悩んでいる、つらい気持ちが伝わってきます。

文章としても興味深く読めましたが、舞台として見てみても、なかなかいいのではないかな、と思いました。

ブログのほうに気に入った箇所を、少し載せました。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たまにはこんな本を 「エッセンシャルオイルブック」

2005年10月20日 | ’05年読書日記
アロマセラピーというものにはちょっと興味があるのですが、オイルの使い方が複雑そう、難しそうなので使いこなす自信はなく、この本もちょっとぱらぱらめくった程度です。
いろんな種類のオイルがありますが、その中に「マンダリン」と言うものがあります。写真で見ると、まるっきり日本でいうところの「みかん」そのものです。こたつで食べるとおいしい、オレンジ色のあれです。

基原・・・マンダリンはもともと中国や極東に見られる植物であり、19世紀初頭にヨーロッパに持ち込まれました。・・・・・・マンダリンの木は19世紀中ごろヨーロッパからアメリカに持ち込まれ、アメリカ人によりタンジェリンと名づけられました。←やっぱりみかんですかね。

心理効果、という項目があって、…のオイルを使えば、自分の個性や強さを肯定的にとらえる事ができます。…のように書いてあります。
エッセンシャルオイルを使うだけで、人の性格やものの考え方がそんなに劇的に変わるとは私は思いませんが、補助的に使うのはいいかもしれませんよねぇ。
前に、杉花粉症で苦しかった時に薬局で「ペパーミントのエッセンシャルオイルをティッシュにたらし、それをかげば、鼻づまり解消します」なんて書いてあるポスターを発見!
またまた・・・(←信じていない)と思いながらも一応試しにとやってみたら、一時的ではありましたが鼻がすっきりした事がありました。
あくまで私は、の話なので、全員の方に効くかどうかはちょっと分りませんですが。

中には毒性のあるオイルもあるらしいので、使い方には注意が必要、なんだそうです。
私がぱっと見た限りでは、「ラベンダー」が一番効き目が多くて、毒性もなく、使い方が楽なようです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「苺とチョコレート」 セネル・パス 集英社

2005年10月12日 | ’05年読書日記
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+++

      下のほうに追記があります

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
感想書こうかどうしようか迷いましたが、一応読んだので、書きたいと思います。

作者のセネル・パスは、キューバの作家だそうです。
字も大きくて薄くて、読みやすい本のはずなんですが、(日本語タイトルもおいしそうでかわいいし)、なんせキューバだからか何なのかわかりませんが、読んでも内容がよく把握できませんでした。
体制、とか、革命、とか、政府のプロパガンダ、反革命分子などなど、私がよく知らないキューバという国の政治事情が色濃く出ていて、キューバといえば「独裁者・・・の国かなあ、違うかなあ・・・確か社会主義国だったよね・・・・??」くらいの知識しかない私には、”良さがしみじみわかる”…というのには程遠い感じの小説でした。
文章としては話し言葉が多く、(政治用語以外は)難解な表現もないですし、政治に詳しい方なら難なく読めるのかもしれません。

ストーリーとしては、主人公の友人が(国を愛していながらも?)キューバで生活する事をあきらめて、ヨーロッパへ出国する、という内容です。
映画にもなっているんだそうです。

私はこの国の政治のことはあまりよく知らないので、読んでいても難しく感じました。




**追記10月13日**
記事の中で、キューバの政治などについてちょっと話していますが、これは“正しくないかもしれないけれど私の頭のなかにあるキューバのイメージ”…って言うだけのはなしで、間違っている所もあるかも知れません。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「N・P」  吉本ばなな 角川文庫

2005年10月07日 | ’05年読書日記
97本の短編が収録された「N・P」(ノース・ポイント)という小説。
作者・高瀬皿男は48歳で自殺しています。
作者は日本人ですが、なぜか英語で書かれてあり、それを翻訳していた主人公の恋人は、自ら命を絶ってしまいます。
数年後、主人公は高瀬の残した二人の子供と知り合いになり、・・・。

という話です。(かなり省略しました)


読み終わってから気づきましたが、私はこの二人、小説家と翻訳家(ともに自殺している)、を同じ人物だと間違えたまま読んでいました。
別人だったんですね~。
頭が疲れていたんでしょうか。^_^;
今気づきましたよ、あーあ。(;_;)

この小説の中に「萃」という、ちょっと変わった女性が出てきます。
その子の言動に、主人公はかなり翻弄されるのですが、…私から見るとそんなに極端に変わったお嬢さんだとは思えませんでした…。
この子、付き合っていた男性のお骨を、葬式の時に秘密で少し持ってきてしまうのですが…
そしてその行為を知った時に、主人公の女の子がかなりひいています。(?_?)
しかし私の身近に、実際同じことをした人がいるので、^_^;普通の事かと思ってました。
その部分を読んだ時に、「オイオイそんなにひかないでくれよ、あたしの知ってる○○もおんなじことしてるんだから。変人扱いしないでくれよ」とか思ってしまいました。
そうか、そうですか、お骨をもらってくるのってそんなに非常識な事だったんだ、吉本さんに教えていただいたぞ。(ほんとに知りませんでした)
さすがに親と恋愛してる人は身の回りにはいませんが。

こういう、「98話目を訳す人は命を落とす」って言うのは…迷信?オカルト?
なんていうのか知らないけれど、あまり信じてはいませんが、やはりちょっと怖いですね。
「そんな事あるわけ無いよ」と笑いながら、その小説読むのは絶対避けるでしょうね、私は。怖いのやですから。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とけい

ぽいんとぼきん