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大きな森のちいさな家 ローラ・インガルス・ワイルダー  

2005年07月07日 | ’05年読書日記
これは、1870年~1880年代に作者が過ごした少女時代のことが書かれてある本です。

場所は、アメリカ・ウィスコンシン州。
「大きな森」の丸太小屋に、ローラと、とうさん、かあさん、姉のメアリィ、妹のキャリーとが生活しています。
ローラが5歳から6歳までの一年間の森での生活が、何もかも初めてで好奇心いっぱいのローラの目を通して、冬、春、夏、秋と季節を追って描かれています。

これは児童小説ですが、この年代の生活の様子…まだ開けていない頃の「アメリカの生活」…を詳しく知る事が出来、とても興味深く読めました。

今では考えられないほど「手間ひまをかけないと生活自体が成り立たなかったんだろうなぁ…」…と思いました。

まず食料ですが、これはお父さんが猟をしてしとめて来たクマ、鹿などの肉と、後は牛(酪農もしていたらしいです、この一家)から絞った牛乳でお母さんが作るチーズやバター。
後は野菜も自分のうちで作っていたようです。
着る物は、とうさんが街に行った時にクマの毛皮などと取り替えてきた布で、お母さんが作っていたようです。

ウィスコンシン州はこの本についていた地図を見ると、アメリカの中央あたり、…の一番北に位置していますので、本文中にもある通り、冬の厳しさはかなりのものだったようで、ローラもメアリィも冬は外に出て遊ぶ事さえままならなかったようで、外で体を動かして遊ぶ事の大好きな小さい子供にとってはかなり我慢を強いられる事だったのでは、と思いました。

この本には、たいした大きな事件もおこらず、ただ淡々と日々が過ぎて行くのですが、読んでいて一家の、大変だけれど幸せそうな様子が感じ取られ、ほのぼのとした気持ちになりました。




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