2013・5・9(木)~ 5・14(火)
「奥の細道」結びの地まで。 そして 家族に逢う旅。
15・ 「めおと」に 似た感情、 かな
5月12日(日) 今日は 一日中、 快晴だった
明るさで 目がさめた。 ケータイの 目覚ましを 消した。
下北で 見ていたような 海のような 広い湖。
靄のかかっているが 対岸がある。 確かに 湖 なのだ。
朝食の前に 散歩しようと 思ったところまでは
憶えている。それから どうして 部屋の 広~~~い窓から
散歩中の ゾウさんを眺めることになったのか 憶えていない。
10階からは 入り江の ヨットが 良く見える。
その方向にむかって、 赤い ウィンドブレーカーの 男女が
歩調をそろえて 歩いてきた。
背筋が しゃんとしている。 30代かなぁ。
(わたしのウィンドブレーカー の ) ばぁちゃん レッド ではない
若々しい 赤 色 だ。 それだけでも うらやましい。
男性が 女性の写真を 撮った。 ふたり 顏を寄せて
画面 眺めて 「良し」というよう に うなずく。
人を うらやましがることは まず ないのだが、 今日は
うらやまし~~~~。
ゾウさんは ここに いない。
そうだ。 ゾウさんは どこまで行った ?
あ。見えた。 生垣の ツツジ を 撮っている。 ツツジの色は
さっきの ふたりの 赤 色 ブレーカーと 同じに 見えた。
朝食は 2階で バイキング。 7時少し前になった。
1階の フロント広場まで ゾウさんを 迎えに行った。
ここは 珍しく 靴ばきでなくとも よい。 宿の スリッパ OK。
その 姿だったので、外へは 出られない。 フロント前で 待った。
玄関に 見えた、 … と 思ったら、右手に消えた。 あ。戻ってきた。
「どうして 来なかった んだ」 と 言われて
どう答えた か 憶えていない。 しかし、
一緒に 散歩に でたとしても、 さっきの 男女のように
寄り添っては くれないのだから。
邪魔者 いなくて 好きなくらい 写真に 集中できて
幸せ だった、 で しょう、 もん。
一緒に 旅に でているとき いつも 思う。
自宅にいるときは いくらか ましなんだけれど
カメラを 持っているときは 別人格 になる、ということ。
心配だから、付添いしてやる と、言って ついてくるが
大丈夫か、の 一言を 聞いたことがない。
( この 写真は 12日 一番に 行った寺の庭 )
「奥の細道」の最後の 行 最後の 俳句 の
蛤の ふたみに分かれ 行く秋ぞ
は 芭蕉さんは 曾良さんとのことを 詠んだのだ と
長い 間 思っていた。 それは 違うのだ と わかったのに
今でも やはり そうだったんでは ないか と
思ってしまっていることを、話したい。
赤い ウィンドブレーカーを しっかりと みてしまったために
話が 横に それた。 失礼しました。
色の浜あたりから ふたりは 別行動を とっている。
曾良さんの 腹痛が 原因と 書かれているが
いろんな 憶測を されている。
私は 曾良さんが
芭蕉さんの 言動の なにか を イカッタ のだと 思っている。
長い間 旅を共にしていれば 「めおと」に 似た感情が
おこっても 不思議ではない。
もう、知らない。…… と 怒ってはみても 実際に
姿が みえなくなると、 探し回るのは …… と いう
私と ゾウさんの 関係から みると 曾良さんの 心理は
推測できるではないか 。
だから 別行動を とっては みても
旅の費用は、信頼できる人に 届けて行ったのだ。
これでは あまりに 下世話過ぎる か な。