ゾウさんと暮らす

85歳の 夫ゾウさんとの
二人暮らし。 わたし 82歳。  

15 「めおと」に 似た感情、 かな 

2013年05月28日 00時16分02秒 | 2013・5「奥の細道」鼠ヶ関~大垣 

2013・5・9(木)~ 5・14(火) 

「奥の細道」結びの地まで。 そして 家族に逢う旅。

15・ 「めおと」に 似た感情、 かな  


 5月12日(日) 今日は 一日中、 快晴だった 


明るさで 目がさめた。 ケータイの 目覚ましを 消した。

下北で 見ていたような 海のような 広い湖。

靄のかかっているが 対岸がある。 確かに 湖 なのだ。 

朝食の前に 散歩しようと 思ったところまでは

憶えている。それから どうして 部屋の 広~~~い窓から 

散歩中の ゾウさんを眺めることになったのか 憶えていない。


10階からは  入り江の ヨットが 良く見える。

その方向にむかって、 赤い ウィンドブレーカーの 男女が 

歩調をそろえて 歩いてきた。

背筋が しゃんとしている。  30代かなぁ。 

 (わたしのウィンドブレーカー の ) ばぁちゃん レッド ではない 

若々しい 赤 色 だ。 それだけでも うらやましい。

男性が 女性の写真を 撮った。  ふたり 顏を寄せて 

画面 眺めて 「良し」というよう に うなずく。

人を うらやましがることは まず ないのだが、 今日は

    うらやまし~~~~。


ゾウさんは ここに いない。

そうだ。 ゾウさんは どこまで行った ?

あ。見えた。 生垣の ツツジ を 撮っている。 ツツジの色は

さっきの ふたりの 赤 色 ブレーカーと 同じに 見えた。


朝食は 2階で バイキング。 7時少し前になった。

1階の フロント広場まで ゾウさんを 迎えに行った。

ここは 珍しく 靴ばきでなくとも よい。 宿の スリッパ OK。

その 姿だったので、外へは 出られない。 フロント前で 待った。

玄関に 見えた、 … と 思ったら、右手に消えた。 あ。戻ってきた。

「どうして 来なかった んだ」 と 言われて

どう答えた か 憶えていない。 しかし、

一緒に 散歩に でたとしても、 さっきの 男女のように

寄り添っては くれないのだから。 

邪魔者 いなくて 好きなくらい 写真に 集中できて 

幸せ だった、 で しょう、 もん。

一緒に 旅に でているとき いつも 思う。 

自宅にいるときは いくらか ましなんだけれど

カメラを 持っているときは 別人格 になる、ということ。

心配だから、付添いしてやる と、言って ついてくるが

大丈夫か、の 一言を 聞いたことがない。 


 

  ( この 写真は 12日 一番に 行った寺の庭 )

「奥の細道」の最後の 行 最後の 俳句 の

   蛤の ふたみに分かれ 行く秋ぞ  

は 芭蕉さんは 曾良さんとのことを 詠んだのだ と

長い 間 思っていた。 それは 違うのだ と わかったのに

今でも やはり そうだったんでは ないか と  

思ってしまっていることを、話したい。

赤い ウィンドブレーカーを しっかりと みてしまったために

話が 横に それた。     失礼しました。


色の浜あたりから ふたりは 別行動を とっている。

曾良さんの 腹痛が 原因と 書かれているが

いろんな 憶測を されている。

私は 曾良さんが 

芭蕉さんの 言動の なにか を イカッタ のだと 思っている。

長い間 旅を共にしていれば 「めおと」に 似た感情が

おこっても 不思議ではない。 


   もう、知らない。…… と 怒ってはみても 実際に

  姿が みえなくなると、 探し回るのは …… と いう

  私と ゾウさんの 関係から みると 曾良さんの 心理は

  推測できるではないか 。

だから 別行動を とっては みても 

旅の費用は、信頼できる人に 届けて行ったのだ。 

これでは あまりに  下世話過ぎる か な。 

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