国際標準の英会話学習法 (英語で)ではそろそろ失礼します （電話表現）

「ではそろそろ失礼します」ではないが、そろそろ｢英語ほど簡単な言葉はない」ということをそろそろ知るべきだ。
特に日常生活で使う動詞の数は驚くべきだ。何度もくり返しているがベーシックイングリッシュの創始者C.K.Ogden氏はたった16の動詞で日常会話のほとんどができるとしている。つまり英語で表現する場合、この16の動詞のどれを使うか、それが国際水準の英会話学習法なのだ。日本人だけがそれを無視して、日本語(発想)から英語を生産しようとしている。
例えば、今回の表現の「勘どころ」にあげた文例はすべてgoが単独での表現だ。
(1) 野生の動物や植物が消えていく
(2) このタイプライターはお払い箱だ

(3) 戦争はやめるべきだ
(4) ではそろそろ失礼します （電話表現）
(6) 彼は左脚の感覚がすっかりなくなった

(7) 鳥が全部逃げてしまった
(8) 私のお金は大部分なくなってしまいました
(9) 冬が去り春が来た
(10) ほらベルが鳴る
歯の痛みは取れましたか?
略
日本語は動詞表現が豊富な言語だ。逆に英語は貧弱すぎる動詞の数で成り立っている言語なのだ。
もうそろそろgoは｢行く｣、comeは「来る」といった固定観念を捨てるべきだ。

【国際標準の英会話学習法】Lank-3-1

動詞goに込められた英語の設計図を解読する
■goの基本粋な意味は「進み行く」
goを理解するには、comeとの対比でとらえるとわかりやすい。
goもcomeも共通するのは、いずれも目的語、つまりある対象に働きかけるのではなく、主体(主語)がある場所から他の場所へ移動する行為を表すことだ。
私たちがある表現をするとき、必ずどこかにものごとを見る視点があることを前提にしている。そんな場合、たいていは主体自身がいるところ(here)となる。そのような中心点、つまり主体のいる場所の中心点に移動するのが「出現」を表すcomeであり、それから遠ざかり「進み行く」のがgoの受け持ち範囲となる。「私の父は死んだ」をMy father has gone.とも表現できるのが英語の発想だ。
The sun comes up in the west and goes down in the west.
太陽は東から昇り、西に沈む

●「(機能的に)動いている」と考えられるものは、goで表せる
goにはcomeの反対の意味を示すだけではなく、単に、ものが「動く」ことを示す用法がある。
　My watch is not going[working].
　私の時計は動いていません
　This machine goes well.
　この機械はよく動く(性能がいい)

※｢動く」はmoveと思い、My watch is not moving.とすると、時計自体が何かの動力で動くのを「動かない｣といった意味に。

この用法はだんだん拡大して、何ごとによらず、「動いている」と考えられるものはすべて、goで表すことができることになる。
これは一種の「たとえ」=メタフォーだ。
The song goes like this.
その歌はこんなふうに歌います
Everything goes wrong this morning.
今朝は万事うまくいきません
There is not enough food to go round.
食べ物がみなに行き渡るだけ十分ではない
We have to go without food for a time.
しばらく、私たちは食べ物なしですまさなくてはなりません

【go の動詞フレーズのパターン】
[1] V感覚　基本形　go+(副詞/副詞句)
　　Go at once!
　　すぐに行け!
[2] V+C感覚　基本形　go+形容詞 (補語)
　　He went red.
　　彼は怒った(真っ赤になった)
[3] V+C感覚　応用形]　*動詞フレーズを使った補語
go+〜ing形動詞フレーズ/〜ed形動詞フレーズ
　　We will go cycling.
　　サイクリングに行きます
　　Our company may go bankrupt.
　　私たちの会社は倒産するにかもしれない

【一般動詞フレーズ５段活用】
　go 　「行く」
=============================
(1) go(es) 　　現在形動詞フレーズ　
　※現在形の肯定形だけで使われる。
(2) went 　　過去形動詞フレーズ
　※過去形の肯定形だけで使われる。　
(3) go　　　　原形動詞フレーズ
　※命令形，助動詞、to不定詞で使われる。
(4) going 　　　ing形動詞フレーズ
　※進行形や動名詞で使われる。
(5) gone　　　ed形動詞フレーズ
　※完了形で使われる。　
=============================

【これが国際標準の英会話学習法だ！】
[英会話発想トレーニング　表現の枠組み]
　(1)［基本４時制の展開］(現在形) 現在の事実
　(1) 私は、(いま、ふだん)行きます
　　　→ I always go.
　(2)［基本４時制の展開］(過去形)　※過去の事実　
　(1) 私は、(その時)行きました
　　　→ I went.
　(3)［基本４時制の展開］(未来形)　※未来の事実
　(1) 位置について，用意，どん!
　　　→ On your mark, get set, go!
　(2) 行くな!　行かないで!
　　　→ Don't go!
　(3) 行きましょう!
　　　→ Let's go!
　(4) 私は行くつもりです
　　　→ I will go.
　(5) 私は行かなくてはなりません
　　　→ I must go.
　(6) 私は本当に行かなければならない
　　　→ I really must go.　　　
　(7) あなたが行かないのなら私は行きません
　　　→ I won't go unless you do.
　(8) 私は行くつもりです
　　　→ I am going to go.
　(9) 私は行くつもりでした
　　　→ I was going to go.
　(11) 私は行くつもりでした
　　　→ I am planning to go.
　(12) 私は行こうとしていた
　　　→ I am ready to go.
　(13) ではそろそろ失礼します （電話表現）
　　　→ I have to go.
　(14) 私は行きたい
　　　→ I want to go.
　(15) 私は行きたかった
　　　→ I wanted to go.
　(16) 私はぜひ行きたい
　　　→ I hope to go.
　(17) 私は行きたなあ　※願望
　　　→ I wish to go.
　(18) 私は行きたくないなあ　
　　　→ I don't wish to go.
　(19) 私は以前行ったものです　
　　　→ I used to go.
　(20) 放してよ　
　　　→ Let me go.
　(4)［基本４時制の展開］(現在進行形)　※現在の継続状態
　(1) 私は、行こうとしてるのよ ※進行形
　　　→ I am going.
　(2) 私は、行くのが恐い　※動名詞
　　　→ I am afraid of going.
　(3) 行くのは止めてください
　　　→ Please stop going.
　(5)［基本４時制の展開］(現在完了形)　※現在の付帯状況　
　(1) 彼女は行ってしまった、亡くなった
　　　→ She has gone.
　(2) 私は行くつもりでした
　　　→ I woud have gone.
　(3) 私は行くべきでした
　　　→ I should have gone.

これらの文例や詳しい説明は、今回の表現の「勘どころ」に続く。

私が指摘し続けていることは、学習時間に応じて英語の語彙が言葉として蓄積する学習をすべきだというとだ。
これが国際標準の英会話学習法なのだ。

ファンクションメソッドでは、一般動詞のタイプを5つにわけている。
　(1) 動詞
　(2) 動詞＋補語
　(3) 動詞＋目的語＋補語
　(4) 動詞＋目的語
　(5) 動詞＋目的語＋目的語

今回の表現の「勘どころ」

[英会話発想トレーニング　表現の枠組み]は、単にとりあげた文例を丸暗記するべきだと言うことではない。この枠組みを使って以下にあげたフレーズを展開表現をしてほしい。

以下はすべて動詞goを使った V感覚のフレーズです。
(1) Wild animals and plant go.
　　野生の動物や植物が消えていく

(2) This typewriter must go.
　　このタイプライターはお払い箱だ
(3) War must go.
　　戦争はやめるべきだ
(4ではそろそろ失礼します （電話表現）
(5) この自転車はお払い箱だ
(6) 彼は左脚の感覚がすっかりなくなった

(7) 鳥が全部逃げてしまった
(8) 私のお金は大部分なくなってしまいました
(9) 冬が去り春が来た
(10) ほらベルが鳴る
(11) 機械はなめらかに動いた
(12) Y君はやりすぎてはいけません
(13) 階段を降りる
(14) あなたは好きな道を歩みなさい、歩まねばなれません
(15) 右か左か、どちらかに行く
(16) 間違った道を行く
(17) この机はどこへやりますか?
(18) あなたは他にはどこへ行ったのですか?
(19) 話の筋はどんなふうになるんですか?
(20)あちらへ行きなさい!
(21)反対の方向へ行く

(1) もしよければ行きなさい!
　　Go if you like!
(2) ではそろそろ失礼します （電話表現）
(3) 私の時計は動いていない
(4) 歯の痛みは取れましたか?
(5) 私のお金は大部分なくなってしまいました
(6) 彼は仕事でよく外国へ行く
(7) すぐ出かけろ!
(8) 繁華街(ダウンタウン、下町)に行きましょうよ
(9) あちらへ行きなさい!
(10)夕食にどこか素敵なところに行きましょう

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