今回も,中学で身につけなければならない英語脳について述べていきます。
以前私は本にも書きましたが,方位副詞はいいとしても、前置詞という名前は不適当です。文字通り「前に置く言葉」ということでしょうが、確かにそうですが,それはそれだのことです。
明治時代に前置詞を所位語と訳している学者がいました。これは英語ではprepositionだからです。preは「前もって」の意味,positionは位置のことです。「前もって位置関係を表す」、まさに所位語です。
ネイティブの幼い子どもは「だっこしてよ」と言うとき,こんなイメージを持っています。このupはもちろん方位副詞の補語です。
pickは「拾い上げる」といっ意味です。
Up! Up! Me up! Pick me up!
だっこしてよ
これと同じノリで、前置詞+名詞のフレーズが補語となることもあります。
On your shoulder! On your shoulder! me on your shoulder!
Hold me on your shoulder.
私を肩に乗せてよ、肩車してよ!
このon your shoulderは、on が「密着・継続」の意味を表す前置詞で、「あなたの肩に密着・継続状態に」ということになります。そして me がon your shoulder、つまり「私があなたの肩に乗っている」ということになります。
holdはここではある状態を「持続する」という意味で、「私あなたの肩のうえに密着・継続状態に持続させてよ」ということです。
前回以下のVOC感覚の文をとりあげました。
Keep (yourself) at it.
持続しなさい (あなた自身を) その「一点」の位置に
頑張れ!/集中しなさい
同じ「頑張れ」の意味で以下のような表現もあります。このonは方位副詞です。
Keep (yourself) on.
持続しなさい (あなた自身を) 「密着・継続」の状態に
make fun of himは「彼を馬鹿にする」という意味ですが、つまり彼という属性の「馬鹿さ」を「現実化させる」ということです。
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脳にある「記憶の束」に対して、ある刺激に対してシナプスという神経がその取り持ちをする。
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