円覚寺日記 四季綴り

このお寺が建っている環境のごとく、ゆったりとした気分で書いていきたい。
浄土真宗本願寺派 円覚寺の日記帳です。

12月31日

2007年12月31日 | 日記
いよいよ今年もあと1時間ほどで終わります。お寺にとっても多くの出来事があった一年でした。皆様には大変お世話になりました。また来年もどうぞよろしくお願いいたします。
まもなく除夜会です。静かに除夜の鐘の音を聞きながら、行く年来る年、新たないのちを感謝いたしましょう。
写真は静かに除夜会の始まりを待つ現在の円覚寺本堂。

2007年12月30日 | 日記
日中はご法事だったのですが、時折激しく雪が降るという天気。法事にお参りの方も帰路を心配なさるほど一時は真っ白に。その後雪はやみましたけれども。
さて、明日は大晦日。円覚寺は除夜の鐘を撞きながらの年越しですが、私自身の小さい頃を振り返ってみると、大晦日は雪が積もる中で鐘を撞き、そのまま初日の出を見に友人と標高333メートルの六ヶ岳に膝の高さまで積もった雪をかき分けながら登っていたことを思い出します。
近年雪の降る中での年越しは経験していないので、もしかしたら今度は雪の中での年越しになるかもしれませんが、それもまたよしと思える心の余裕を持ちたいものです。

除夜会準備

2007年12月29日 | 日記
本日午後より、園芸部の方とともに除夜会の準備をいたしました。

まず裏山から竹を切り出して


境内に持ってきました。


竹をカットしていきます。




たくさん出来ましたが・・・、これはなんでしょう?



ジャ~ン! 竹灯籠の出来上がり!


除夜会ではたくさんの竹灯籠が参道・境内を幻想的に彩ります。ちなみに下の写真は前回の除夜会での模様。


円覚寺の除夜会は・・・、
12月31日午後11時45分頃から除夜の鐘。
年越して0時30分より勤行と法話。
1時より境内にて焚き火を囲んでコーヒーやジュースなどのお接待。
皆様ぜひお越しください。
今回は写真多めでご報告いたしました。


取材を受けました。

2007年12月27日 | 日記
本日午前10時半より取材を受けました。テレビの取材ではありません。
今年度より発足した鞍手組門徒推進員連絡協議会の方が、その会報誌「門推だより さんが」の第2号より鞍手組内のお寺の紹介をされるということで、アイウエオ順で一番最初の円覚寺にお越しになったのです。ちなみに一号につき3ヵ寺(鞍手組各ブロック1ヵ寺ずつ)掲載とのことです。
「鞍手組門徒推進員連絡協議会」というのまず説明いたしますと、まず連続研修会(連研)を終了した方が、本山で行われる3泊4日の中央教修を終了し、本山と教区に門徒推進員として登録されます。そしてその門徒推進員といわれる方々が、共に自覚のもとに集い、互いに研鑽を深め、様々な活動等について話し合う場が連絡協議会なのであります。住職とご門徒が共に歩む、真の同朋教団を目指すために高い意識を持って活動されています。その一環として本年10月に会報「門推だより さんが」第1号が発行されたのです。
さて、取材の話に戻りますと、会報の寺院紹介のコーナーの取材に関しましては、当寺の現在の教化活動状況やサークル活動、今後の方向性、問題点などをお話しいたしました。
取材にお越しになった門徒推進員の方も、企画を立ち上げるに当たり、どのように紙面作りをしていくべきか、ご苦労されておられるようですが、きっと組内の寺院間においても互いによい刺激を与えてくださるような記事になると思っております。
発行は3月とのことですが、どのようなかたちで紙面になるのか、楽しみであります。

写真は、取材にお越しの鞍手組門徒推進員連絡協議会のJ内さん、K塚さん、そしてH爪さん。

12月25日~26日

2007年12月26日 | 日記
昨日、鐘楼の屋根瓦修復工事が終了。意外とあっという間に終わってしまいました。これで安心して除夜会を迎え、鐘を思いっきり(?)撞くことが出来ます。

さて、昨日午後6時より直方市にて鞍手組の法中忘年会に出席してきました。いろんな話をしましたが、先日20日にご報告した「鳳凰の集い」について来年一年間、鞍手組青少年部の若手僧侶が交代でお取次をしてくださる事になったそうです。ついてはそれに臨んでの法話の学習会を青少年部の法中が自ら開き、研鑽を積むとのこと。若いご法中が進んで学びを深めようとされる姿に頭が下がる思いがするとともに、うらやましくも思いますが、ともを恵まれる事は本当にありがたいことだと感じたことであります。
で、昨晩はその後、何次会かでついにダウン・・・、途中で家に帰りました。F井さん、S田くん、どうも申し訳ございませんでした。
m(・ω・`)m(´・ω・`)m(´・ω・)m

本日は午前午後ともにお寺の本堂でご法事。ご門徒の皆様も年末ということでなんとなく慌ただしそう。行き帰りの道中、どうかお気を付け下さいますよう。



鐘楼屋根瓦修復始まる

2007年12月24日 | 日記
鐘楼の屋根瓦が一部破損しておりましたので、その修復工事が今日始まりました。ずれたり割れたりしている瓦を新しく、正しい位置に戻して、はげている漆喰も塗り直しです。年内に工事は終了し、綺麗になった鐘楼で除夜会の鐘を撞くことが出来るでしょう。

12月22日~23日

2007年12月23日 | 日記
22日は午前中八幡西区黒崎まで月忌のお参りののち11時から町内に戻り法事。午後1時より葬儀の執行、2時半に鞍手組連研に少し遅れて出席。午後4時半より還骨勤行執行、そして6時半に帰着。タイトなスケジュールでありましたが一件一件がどれもかけがえのない大切なご縁であり、そのご家庭にとっては何事にもかえることの出来ないものであります。

写真は連研での話し合い法座での一コマ。受講者の皆様には連研を受講して以前と変化した事や、疑問点など忌憚ない意見を出していただきました。

本日23日はご法事を一件お勤め。お斎の席で関西からお越しの方と寺院建築についてその素晴らしさなどについて意気投合し話が盛り上がりました。
お斎の席は大切なコミュニケーションの場ですね。

脈々と~、そして今日

2007年12月21日 | 日記
報告が遅れましたが、昨日は午前10時30分より「鳳凰の集い」にてご法話をさせていただきました。これは直方市のHせがわ仏壇店直方店の2階仏間で毎月20日に行われている法座であり、私は今回が3回目のご縁。熱心なお同行がお集まりになります。お話しさせていただくこちらとしても真剣に(いや、いつもですよ)お取次させていただきました。
2席お話しさせていただきましたが、前席は三千大千世界を喩えとして阿弥陀如来のお慈悲が到り届く世界の限りない広さについてお話しし、後席は阿弥陀如来たる所以を摂取不捨のおこころを通して味わせていただきました。途中、最近ハマッている(?)俳句も喩えとしながら12時までのお取次。
このような法座が脈々と続いてきたこの街のご法義の篤さをあらためて実感したことであります。
法座が終わっていただいたうどんのおいしかったこと、おかわりしてしまいました(笑)。
写真は鳳凰の集いにご参加の皆さんです。

さて、その日の夜8時からは小竹町のE照寺様にて、安心論題学習会。テーマは「帰命義趣」、夜11時過ぎまで話は尽きませんでした・・・。

今日21日は、ここのところずっと睡眠時間が少なかったその影響か、なんだか頭がボーッとして熱っぽい。本日のスケジュールを間違えないように頬を叩きながら、午後は主に書類作成に精を出して一日過ごしました。


12月19日(法務・俳句会)

2007年12月19日 | 日記
午前中は宮若市と北九州市の小倉にお参り。
午後一時より町内に戻り葬儀の執行。ご遺族ご親族にお若い方も多く、
特に還骨勤行の時、真剣にご法話に耳を傾けてくださるお姿が印象的でありました。葬儀に関わる法務(通夜や還骨勤行など)の時こそ、いのちの尊さに目覚め仏法に出あうよい機会であります。お取次の大切さが身にしみます。


さて、午後2時に葬儀を終えて自坊に戻ると、12月の俳句会が行われておりました。私は葬儀があり、3時半にはまた還骨勤行に出かけなければならないので、あらかじめ五句を選者のS先生にお預けしており、選句をお任せいたしました。


今回は季節柄、落葉に関する句が多く、またお寺の俳句会らしく、報恩講に関する俳句も多く出されてあり、大変うれしく思います。

では、印象に残った句をいくつかご紹介。

おまかせに 一冬越えん 老いの坂
寒空に 一つ下がりし からすうり
まな板に 冬至南瓜を真っ二つ
冬空に 絵皿のごとし 残り柿
ふと見れば 葉下にのぞく 寒苺
残飯に 小波きらり 寒の鯉
一水の 光を囲む 渕紅葉
肺炎や 勝負の冬かと 身構える
廃道に ルビーと撒くや 冬苺
枯尾花 夕日に映えて あかね雲
などなど・・・。まだまだたくさんあります。

報恩講や年末大掃除に関する句も多数ありました。

山門を 入りて落葉の 音を踏む
参道の もみじ葉掃けども 散り急ぐ
梵鐘の 一打の余韻 冬日踏む
納骨堂 拭き清めたる 寺師走
塵外と 思ふお寺の返り花
年の瀬は 門徒つどいて 寺掃除
み仏の 顔もほころぶ 煤払い
御正忌の 味わい深き 五菜かな
恩講の 山門仰ぎ 充電す
おしるこに 心温もる 報恩講

お寺の句会ならでは。ありがたいですね。


拙句を今回もなんとかいくつか拾ってくださいました。

煤払い 我が煩悩は 残りけり
着ぶくれて 幼(おさな)の歩み たどたどし
年の暮れ 今宵も宴(うたげ)の 千鳥足

やっぱり酒はかかせない?





連研事前学習会

2007年12月18日 | 日記
本日夜7時半より円覚寺にて鞍手組第8期連続研修会の事前学習会が行われました。12月22日に行われる第5回講義では班別座談が行われるのですが、今回の座談では座長・書記をこれまでの連研修了者の皆さんがされるということで、そのシミュレーションとして模擬座談をしてみました。
で、その模擬座談の座長・書記をS徳寺のご住職と私がすることになったのですが、いろいろと考えさせられる時間でありました。
連研部スタッフと今回座談の座長書記をしてくださる連研修了者の方との思いや願いに関して相違点も見え、いろんな意見を出してもらい、必ずしも答えを出す必要はないという座談の意図ではありますが、それでもやはり方向性はある程度明確にすることの重要性や、その難しさも痛感し、また、すでに連研では何回も話し合い法座の座長・書記をしてきましたが、座長として座を進行していくことの責任の重さもなお一層感じました。

さて、明日は当山の俳句会、『雲林俳句会』が開催されます。まだ私は5句作ってない・・・。