円覚寺日記 四季綴り

このお寺が建っている環境のごとく、ゆったりとした気分で書いていきたい。
浄土真宗本願寺派 円覚寺の日記帳です。

報恩講での出あい

2007年12月06日 | 日記
本日は午後1時半より宮若市のS楽寺様の報恩講にお参り。ご講師が当山と同じく小山坦道先生なのでご挨拶もしてまいりました。
さて、鞍手組内寺院の報恩講参りに行って4ヵ寺連続で顔を合わしているご法中がいらっしゃる。直方市のR照寺のご住職ですが、毎年なぜかお互いの報恩講参りの予定が合致するご法中が必ずと言っていいほどおられます。「おお、またお会いしましたねえ」とお互いに笑顔になりますが、おもしろいですねえ。

親鸞聖人は、お念仏との出あいを、
「ああ、弘誓の強縁、多生にも値ひがたく、真実の浄信、億劫にも獲がたし。たまたま行信を獲ば、遠く宿縁を慶べ。もしまたこのたび疑網に覆蔽せられば、かへつてまた曠劫を経歴せん。誠なるかな、摂取不捨の真言、超世希有の正法、聞思して遅慮することなかれ。ここに愚禿釈の親鸞、慶ばしいかな、西蕃・月支の聖典、東夏・日域の師釈に、遇ひがたくしていま遇ふことを得たり、聞きがたくしてすでに聞くことを得たり。真宗の教行証を敬信して、ことに如来の恩徳の深きことを知んぬ。ここをもつて聞くところを慶び、獲るところを嘆ずるなりと。」(教行信証)
と、地獄一定・救われるはずのなかったこの私が、今阿弥陀如来のご本願に出あうことが出来た、その有り難さを心の底よりお慶びになりました。

私たちもお念仏のご縁を通して人と出会うことの素晴らしさに感謝したいものです。

さてさて、明日の報恩講参りでは、誰と出会うでしょうか?