円覚寺日記 四季綴り

このお寺が建っている環境のごとく、ゆったりとした気分で書いていきたい。
浄土真宗本願寺派 円覚寺の日記帳です。

除夜会準備

2011年12月29日 | 日記
12月25日(日)午前8時より、年越し・除夜会(じょやえ)準備会をいたしました。

例年円覚寺では除夜会を12月31日の午後11時45分から行い、除夜の鐘を撞きますが、そのとき竹とうろうを設置しライトアップをしております。





それで今回もライトアップのための竹とうろうを作るために、朝早くからご門徒さんがお手伝いをしてくださったのです。


当日は時折雪が舞う空模様で大変寒かったのですが、裏山から竹を切り出し竹とうろうを作っていると、次第にじわーと汗ばんでまいりました。




ちゃんと磨きまでかけて、きれいな竹とうろうが揃いました。




おかげさまで70個以上の竹とうろうが完成。




かっぽ酒用の竹筒まで作っていただいて、感謝感謝。

お手伝いくださった皆さん、誠にありがとうございました。



さて、除夜会が楽しみです。


除夜会は、12月31日午後11時45分からです。

皆様のお越しをお待ちしております。



平成23年 報恩講

2011年12月23日 | 日記



12月14日から16日まで、平成23年の報恩講法要をおつとめいたしました。

急な冷え込みにともない雪もちらつく中での法要、しかしながらその寒さも、親鸞聖人のご苦労をしのびお勤めさせていただくご縁ととらえ、お念仏申させていただきました。

特に今回は親鸞聖人750回大遠忌の年、いよいよ感慨深いものがございました。
































皆様、ご参拝誠にありがとうございました。



明日より親鸞聖人 報恩講です!

2011年12月13日 | 日記
明日、12月14日より平成23年度の親鸞聖人ご命日法要、報恩講をおつとめいたします。



特に今年は親鸞聖人750回大遠忌の年。

円覚寺におきましては平成19年に住職継職法要とともに親鸞聖人750回大遠忌お待ちうけ法要をおつとめいたしましたが、
今回あらためて750回目のご命日に深く思いをいたし、おごそかにおつとめさせていただきます。


12月14日(水) 昼座 13時 夜座 19時30分
12月15日(木) 朝座 10時 昼座 13時
12月16日(金) 朝座 10時 昼座 13時


16日の昼座は、今年一年の間にご往生された方々を偲びつつ、
その尊いご往生を機縁として親鸞聖人がお示しくださったお念仏のみ教えに出遇わせていただく
「初御正忌法要」を兼ねておつとめいたします。

おつとめは、朝座と夜座は『正信念仏偈 六首引』、昼座は『宗祖讃仰作法(音楽法要)』を依用の予定にしております。


このまたとないご縁に、ぜひとも皆様お参りくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

合掌




紅葉

2011年12月01日 | 日記
12月になりました。

が、先月の出来事をひとつ書いとかんと、と思って今から書きます。



さて、先月ご本山に参拝したことはこの前書いたが、その帰りの新幹線の車中にて携帯電話が鳴った。(もちろんマナーモードですよ)

ある組内寺院の坊守様ご往生のお知らせであった。


門信徒葬の会奉行を依頼され、京都から帰山したその晩から式次第等の準備に取りかかった。


門信徒までは10日間、あまり時間はない。自坊の法務と、門信徒葬の準備のために私の他二人の会奉行さんやご住職・サポートしてくださる葬儀社さんとの打合せで10日間はあっというまに過ぎていった。



さて、門信徒葬当日、お寺の境内には参列者用の大きなテントが境内を覆うように張られていたが、
そのテントの隙間からは、境内の木々が紅葉しているのが見えた。



そういえば1年前、こちらのお寺の継職法要でやはり会奉行を仰せつかったときも、境内の木々は美しく紅葉していた。
その時は燃えるような紅葉の赤色が、継職法要をお祝いしているかのように感じていた。



今回はどうだろう。紅葉しつつもはらはらと散っていくその姿は、別離の悲しみを表わしているかのようだった。



同じように見える紅葉の景色も、結ぶ縁によって違う景色に写る。



一つの現象も人それぞれに受け取り方は違ってくる。
そこにまた自己中心というフィルターが加わってくると余計にややこしい。
ありのままを見抜けなくなる。



門信徒葬が無事おわりお寺を後にする時、落ち葉を踏みしめながら、そんなことを考えた。