今日、ある仏具関係の業者さんが自社製品のPRをしに来寺された。
こんな時代にありながら全て国内生産で腕の良い職人さんの手作りで確かに品質も良さそうだ。
しかしそれだけならまだ良かったのだが、とにかく他社のことを批判される。
最初はハァハァと聞いていたのだが、だんだんやーな感じになってきて最後はお引き取りいただいた。
最近、もう破邪ばっかりはきついなあ、と感じ始めている。
良いものならば良いところをそのままよろこんで述べればよろし、あとはおまかせし、おのずと気付きが生まれていくのではないかと、そんなことを思い始めている。
こんな考え、もしかしたら甘いと言われれば甘いかもしれんですがね。
さて、これに関係するようなないような、エピソードばひとつ。
徳川家康が一席の宴を設けたときのこと、山海の珍味に舌鼓を打っていた人々を前にしていきなり、
「この世の食べ物のなかで、何が一番うまいものであろうか?」
と訊ねたという。
皆黙って答に窮していたが、あまり誰も口を開かないと家康の機嫌が損じられると思ったお梶の方が
「はい、それは塩でございます。」
と答えたのだ。
不審に思った家康が、
「それでは何が一番まずいものと思うか?」
と重ねて訊ねたとき、お梶は再び
「はい、それも塩でございます。料理の旨い、旨くないは、塩加減一つによっていかようにでもなるものです。匙加減が、料理のコツでございます。」
と語ったという。
私たちも、せっかく間違いないものがすでにあるのにもかかわらず、いじくり倒して台無しにしてはないだろうか。
こんな時代にありながら全て国内生産で腕の良い職人さんの手作りで確かに品質も良さそうだ。
しかしそれだけならまだ良かったのだが、とにかく他社のことを批判される。
最初はハァハァと聞いていたのだが、だんだんやーな感じになってきて最後はお引き取りいただいた。
最近、もう破邪ばっかりはきついなあ、と感じ始めている。
良いものならば良いところをそのままよろこんで述べればよろし、あとはおまかせし、おのずと気付きが生まれていくのではないかと、そんなことを思い始めている。
こんな考え、もしかしたら甘いと言われれば甘いかもしれんですがね。
さて、これに関係するようなないような、エピソードばひとつ。
徳川家康が一席の宴を設けたときのこと、山海の珍味に舌鼓を打っていた人々を前にしていきなり、
「この世の食べ物のなかで、何が一番うまいものであろうか?」
と訊ねたという。
皆黙って答に窮していたが、あまり誰も口を開かないと家康の機嫌が損じられると思ったお梶の方が
「はい、それは塩でございます。」
と答えたのだ。
不審に思った家康が、
「それでは何が一番まずいものと思うか?」
と重ねて訊ねたとき、お梶は再び
「はい、それも塩でございます。料理の旨い、旨くないは、塩加減一つによっていかようにでもなるものです。匙加減が、料理のコツでございます。」
と語ったという。
私たちも、せっかく間違いないものがすでにあるのにもかかわらず、いじくり倒して台無しにしてはないだろうか。