円覚寺日記 四季綴り

このお寺が建っている環境のごとく、ゆったりとした気分で書いていきたい。
浄土真宗本願寺派 円覚寺の日記帳です。

流行

2007年12月05日 | 日記
自坊ではご門徒様宅へのお参りが今日はなかった。なんだか時間がゆっくり流れる感じがします。ご来客が数件あった以外は静かなお寺でした。
といっても今日も鞍手組のお寺の報恩講に行ってまいりました。
午後1時半より木屋瀬のS元寺様へ、そして午後7時半からは町内のS教寺様にお参りしてまいりました。久しぶりに落ち着いてお参りさせていただきました。

さて、12月3日に毎年恒例の、新語・流行語大賞が発表されましたね。大賞は東国原英夫・宮崎県知事が県議会での所信表明で、「停滞のもととなった古いしがらみからの解放が必要」と方言を交えながら説いた「どげんかせんといかん」、そして男子プロゴルフツアーに15歳8カ月の最年少記録で優勝した杉並学院高校1年の石川遼選手の愛称「ハニカミ王子」でしたね。ちなみにトップテンには「どんだけ~」とか「そんなの関係ねえ」など・・・。よく聞いた言葉でしたねえ。
しかしながら、あるお笑い芸人さんが、自分の持ちギャグが流行語大賞に選ばれたら翌年は人気がなくなるので選ばれるのは複雑な気分だと不安がってましたが。
流行は移り変わっていくもの、やはり不変ではないのです。煽るだけ煽ってあとは知らんぷり。年末になるといつもその行く末を按じてしまう。
そしてどれだけの言葉が後世に残るのだろう・・・、たぶんそのほとんどが忘れ去られてしまうのではないか。
そんな私も無常の風の真っ只中、とりあえず「ハニカミ王子」ならぬ「ハジカキ王子」にはなりたくないなあ、などとオヤジギャグを飛ばしはじめておりますが。
「南無阿弥陀仏」、この六字のお念仏の現在も私たちの口にあらわれてくださるそのありがたさ・尊さを思わずにはおれません。