円覚寺日記 四季綴り

このお寺が建っている環境のごとく、ゆったりとした気分で書いていきたい。
浄土真宗本願寺派 円覚寺の日記帳です。

讃嘆

2008年10月31日 | 日記
今日で10月も終わり。

振り返ってみればいやはや嵐のような一ヶ月であった。

しかし大変充実した一ヶ月でもあったわけで。


ホッとするのも今だけか?

11月にはいると、門信徒一泊研修旅行、そして納骨堂改修工事が大詰めになり、組内寺院報恩講参りなどなど。
寺報冬号の構想も練り始めなくては。

ただ、これらすべてが阿弥陀様の讃嘆のご縁であることが、またありがたく思う。

掲示板

2008年10月30日 | 日記
今日の夕方、所用にて外出した際、お寺の参道に立てている掲示板の地べたに中学生らしき男の子が数人、寝そべっていた光景が目に入った。

田舎とはいえ一応車の往来もあるところなので、大丈夫か?と思いつつ横を通り過ぎようとして、さらにある思いが・・・。

「そういえば、そこはたまに犬が散歩途中、マーキングしてるゾ!」

掲示伝道を張り替える際、そこはかとなくオイニーがただよってくることもあり、なんだかなあと思いながらもまあいいかとスルーしていたのだが。

というか、できれば掲示板に小便はご遠慮していただければ・・・。




数日間の報告まで

2008年10月29日 | 日記
10月は行事が続き、タイトなスケジュールの中、日記の更新が滞り気味。

ではこの数日間を振り返ってみましょう。

26日・27日はともに日中ご法事。勤行後は最近関心があることを例話に法話。

27日夜7時半から、円覚寺門信徒一泊研修旅行の旅行委員会。
参加申込みの確認と役割分担等の打ち合わせを旅行委員さんと行う。
お忙しい平日の夜にもかかわらずご参集くださった委員さん、誠にありがとうございました。

本日29日、午後1時半から、当山を会場に鞍手組同朋教学部主催の平成20年度教学研修会の三回目の講義。これが今年度の最終講義であった。

前回に引き続き、山口県より渓宏道師をご講師にお招きし、教行信証の別釈信楽~信一念釈を学ぶ。

来年度も引き続き渓先生よりご講義をいただくことになっている。とても重要なところなので来年の講義も楽しみである。

引き続き夜6時半より町内K善寺様の落慶法要リハーサルに参加。
新築されたここK善寺様は、ご住職の創造性豊かな感性が十二分に活かされた素晴らしい本堂・門信徒会館であり、11月2日の法要本番が楽しみである。


以上、ざーっと報告を終わります。




10月25日

2008年10月25日 | 日記
本日午後1時半より、小竹町のE照寺様にて、鞍手組第8期連研の第10回講義が行われ、出席。

部員なので、行事の司会進行をさせていただいた。

今回の講義は、「社会と私」。実際の社会生活に於いて仏教と深く関わっておられる方のお話を聞くのが趣旨。

ご講師は大分県宇佐市の佐藤第二病院院長、田畑正久先生。
「医療と仏教の協力」をテーマに約二時間ご講義いただいた。

生老病死の苦悩の解決のためには、ただ単に医療の技術だけではなく、積極的に仏教が関わり、いのちを見つめていくことが重要であるとご指南いただいた。

参加者の皆さんも深く感銘を受けられたのではないだろうか。


さてさて、変わって午後7時半からは、円覚寺の仏教壮年会定例会。
テーマは「浄土真宗の教章」について。

すでに新教章が4月に発布されて半年過ぎているが、今あらためて知っておきたい浄土真宗の肝要についてお話しさせていただいた。

ちょっと詰め込みすぎたかなあ、と反省する点もありましたが、どうだったでしょうか?


法話終了後の雑談にて、ある方が「最近夜は家でテレビばっかり見て外に出ることがなかったが、やっぱりお寺に来て話を聞いて、またいろんな人と会話をするってことはいいもんだなあ(笑)」と明るくおっしゃった。

そうそう、そうです。お寺は、とらわれた私を解き放つところでもあるのです。
どうぞどうぞ、手足ひろげて思いっきり呼吸して、おしゃべりしていってください。

おくりびと

2008年10月23日 | 日記
映画「おくりびと」を見た。

モックン演じる納棺師が、納棺の儀を通していのちの尊厳に出あっていく物語。

モックンの納棺師が訴えかける世界も心を打つが、それ以上に印象に残ったシーンは、名優笹野高史演じる火葬場の職員が、火葬直前に、

「つくづく思うのは、死は門です。死は終わりではなく、その先に向かうための門です(だったっけ?とにかくこんな感じのセリフ)・・・。いってらっしゃい、また会おうのう・・・」

と言い、点火ボタンを押すところであった。


浄土真宗は往生即成仏。「われにまかせよ、そのまますくう」とよびかけてくださる阿弥陀様のお喚び声たる南無阿弥陀仏を疑いなくいただくところに、現生には正定聚不退の位に住し、当来には直ちに浄土往生を遂げ仏となる。

さらに二種廻向。お念仏に出あったならば、死は終わりではない。仏として生まれさせていただき(往生浄土の相状)、またそれだけでなくこの娑婆世界に還り来て、衆生救済のはたらきを阿弥陀様とともにさせていただけるのだ(還来穢国度人天の相状)。


映画を見終わり、帰宅する車の運転がいつもより楽しかったのは気のせいではないだろう。




淨福寺様住職継職法要に出仕させていただいて

2008年10月19日 | 日記
本日も直方市淨福寺様の住職継職法要に会行事として出仕。

午前10時より稚児行列がスタート。約150名ものお稚児さんとその保護者の皆さん、そして淨福寺の役員さん方が織りなす壮大な行列絵巻は一見の価値アリだった。

午後はいよいよ第18世住職継職奉告法要。法要中、表白を拝読されるご住職が、「阿弥陀如来は兆載永劫のご修行・・・」とおっしゃる中、思いが高まり声を詰まらせておられた。

その様子に参詣の方々が「南無阿弥陀仏」のお念仏。

衆生一人ひとりのいのちを救わんが為に、阿弥陀如来は兆載永劫のご修行をされ、それを成就されて、今私たちに「南無阿弥陀仏」のお念仏の喚び声として届いてくださっている。


永きにわたり、そして多くのご縁に支えられてのこの度のご継職。そのど真ん中に阿弥陀如来のお慈悲の世界がいつもあることに、あらためて気付かせていただけたご法要でありました。



淨福寺様住職継職法要

2008年10月18日 | 日記
昨日は直方市淨福寺様の、親鸞聖人750回大遠忌法要ならびに第18世住職継職慶讃法要のリハーサルに午後3時より参加。翌日から始まる法要の準備にいそしんでいると、気付けば午後11時ちかくになっていた。


さて、本日、快晴の空の下、淨福寺様の親鸞聖人750回大遠忌法要が厳修された。私はH性寺ご住職・C泉寺ご住職とともに会行事を仰せつかり、法要の円滑な進行のためにご奉仕させていただいている。

いくつかの至らぬ点もあったが、明日も引き続き法要が厳修される。明日午前は慶讃稚児行列、そして午後は淨福寺第18世住職継職奉告法要。明日も会行事として法要のお手伝いをさせていただくこととなる。

このまたとないご勝縁を恵まれたことに感謝。

15日~16日  俳句会や定例法座 その他いろいろ

2008年10月16日 | 日記
昨日は雲林俳句会。

では、参加者皆さんの句をご紹介。

蓮の骨 天の命にて 折れにけり     桜井千丈
秋仕立て ミシンは古りし アメリカ製  井上一子
白萩を 一と括りて 風通る       栗田早苗
木犀の 朝一番の 匂かな        栗田泰子
地謡と 背に一節の 秋の舞       松野賢殊
芋の露 光まるめて 転げ落つ      許斐浩三
彼岸花 つづらの棚田 咲きほこる    栗田愛子
秋の宵 届きし本が 友となる      安部きさえ
菱の花 波さらさらと 池の昼      石田傭子
烏瓜 垣を越え来て 点りけり      白石実枝
野葡萄の 活けられており 峠茶屋    松野幸子
間引菜の 夕餉一品 秋気配       花田弘子
秋夜長 話の尽きぬ 同窓会       花田房枝
つまずきて ひやりと肌へ 秋の風    六本ミヨコ
掴みては 指跡残す 熟し柿       松野淳信

季節は秋ですなあ・・・。


さてその後私は午後7時より直方市J福寺様へ、今週末厳修される継職法要の準備のため出かける。荘厳などを点検。



日付は替わって今日16日。
午後1時より円覚寺定例法座 十六日講。
真宗教団連合カレンダーの十月の法語「善人なおもて往生をとぐ いわんや悪人をや」をテーマに法話をさせていただいた。

ここは浄土真宗のご法義の重要なところ、「悪人正機」に関わる大切な部分でもあるのでレジュメを作ってじっくりとお取り次ぎさせていただいた。

阿弥陀様がお見抜きになられた私たちの本当の姿、それが悪人という表現であらわされ、そこにはたらいてくださるご本願の深さ、尊さをともに味わった。


法座終了後、なんとお参りに来られたご門徒様が今日三時二十分頃からテレビに出る!ということが分かり、急遽場所を門信徒会館に移して、一緒にテレビを鑑賞。
RKBの「今日感テレビ」の1コーナーにR本さんがご出演!!
どうやら福岡県内の様々な町に出かけてそこの名所や有名人を取材するという企画でR本さんが選ばれたらしい。


お得意の演芸をご披露なさっておりました(爆)。


テレビが始まるとお寺に「R本サンが出ていますよ!」という電話が何本か鳴りました。

10月14日

2008年10月14日 | 日記
午前中自坊の法務のあと、午後2時半より小竹町M楽寺様にて、地元小学校の授業の一環として、雅楽演奏に呼ばれ出仕。越天楽と陪臚を演奏。その演奏の間には小学生の子どもたちに雅楽体験として実際に楽器を演奏してもらいました。貴重な体験であったことでしょう。

当山でもいずれこのようなイベントをしたいものである。


引き続き午後4時からは場所を移して今週末厳修される直方市J福寺様継職奉告法要の会行事打ち合わせで、直方市H性寺様に伺う。当日の動きを打ち合わせ確認。
明日も引き続き、現場での打ち合わせである。


さてさて、その後続いて小竹町E照寺様にて午後8時から安心論題学習会に出席。テーマは「称名報恩」でした。


少々身体の動きが鈍くなってきた。

明日は午後1時半から、当山にて雲林俳句会です。
皆様のお越しをお待ちしております。

すでにこれを書いている日付は今日(15日)になってしまったが、私もいまから俳句を5句作らねば。これにて失礼。







ほのぼの

2008年10月13日 | 日記
昨日は組内M覚寺副住職様の結婚式と披露宴に出席。

お二人の仕合わせそうな表情にこちらもほのぼのとなり、普段より少し(?)酔いが回りました。



さて、今夜。

仕事をしようと机に向かうと・・・・・、



すでに机は娘たちのもの。

火急の用でもないので、「まあ、いいかっ。」
とその場を離れ、しばし読書。

こんな時間もイイもんです。


ふと・・・、しかしいつの日か、この子たちも嫁ぐ時がくるのであろうか、と思う。