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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

シルヴァン・ショメ監督「イリュージョニスト」(2010年)

2012-09-27 22:54:21 | DVD・VHS・動画など
イリュージョニスト [DVD]
クリエーター情報なし
スタジオジブリ


2012/9/27

・老手品師と少女の出会いと別れを描いたアニメ。
・単純かつ強い話。「出会いと別れを描く」のは、物語のひとつの型なんだろうな。
・実在の人物をモデルにした老手品師の描写がすばらしい。特に歩き方。長年舞台に立ってる人の歩き方に見える。染み付いたお辞儀の不自然さも舞台人っぽい。
・登場人物ごとに歩き方を描き分けているアニメは信用できる。
・あと、少女が画面にいると、なんとなく場が持ってしまう少女力ってある。
・この少女の「可愛らしさ」が、いい塩梅。美少女とも言えないんだけど、「こういう孫がいたらマジ猫かわいがりするわ」というくらい。
・中年女性たちの造形に悪意ありすぎ。痩せすぎ、太りすぎ、出っ歯、デフォルメしすぎ。
・どこのシーンを切り取っても情景がきれい。セリフはほとんどないのに、とても情報量が多い。
・だから飽きない。
・途中で老手品師が冷たくなるのは、唐突な感じ。少女が悪くなく見えるようにバランスをとったのかな。だとしたら優しすぎる。
・制作者インタビュー。みんな家族がキーワードだと言ってたけど、自分はどちらかというと、「居場所を探す話」として見た。
・老手品師は自らの娘の代わりに少女を可愛がったのではなく、自分の役割を見つけた喜びのほうが先にあったのではないか。
・序盤にこれでもかというくらい、舞台で孤立している感じ、必要とされていない感じで描かれていた。
・似た境遇の腹話術師の扱いも切ない。
・こういう単純な構成の話で脚本が評価されて映画になっているというところ。奥深い。
・「ストーリーで楽しまそうなんてガキのすることさ」なんて感じがビンビン伝わってきてムカつく。が、実際見てみたらグウの音も出ない。
・どうも個人的には、個人の変化を丁寧に描く話が好きらしい。
・唯一、気になるのが、ウサギ。かわいそうすぎる。あんなところで生きていけるわけないじゃないの。

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