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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

大人の事情協議会『屋根の上の白い猫』

2025-06-21 23:47:32 | 演劇を見てきた

2025/6/21

・老人と二人の孫が、ヘンゼルとグレーテルの話の中に呼び寄せられ、それぞれの苦い過去と向き合う話。

・「ヘンゼルとグレーテル」の知識は断片的にしかなかったので、青空文庫にて後追い。Wikiには子供の口減らしの話だと書いてあった。そうだったんだ。

・席はほぼ満席。上手側の通路がないくらいの盛況。前説から温かい雰囲気でよく笑いが起こる。

・ところどころのくすぐりは、おもしろいものでもそうでもないものでも、とにかく演者さんがやり切っている感がある。腕がしっかり振れている。

・最初に猫が出てくる。猫の動き、特に足音の感じが非常に猫っぽく、期待感をあおる。

・「異世界転生(転移)」に該当する作品は山ほど出ているし、今ではすっかり大喜利化しているので、今やるにはむしろハードルが高い。

・本作では、転生、転移先の世界がわりとふわふわしているので、話についていくのに苦労する。

・転生ものなら転生先の世界はひとつだけで元の世界とのカルチャーギャップが見どころだと思っていたけど、本作ではそういう感じでもない。観終わってからもしばらく考える。

・自分の中で腑に落ちたのは、本作品の転生、転移先の世界が汎用型TRPGのルールブックという解釈。古いけど「ガープス」みたいな感じ。

・共通のゲームシステムを利用して悪役令嬢ものと、ヘンゼルとグレーテルを同時進行させる。

・転移、転生先の世界にいる人たちはルールブック内のサンプルキャラクターみたいなこと。

・長々書いてみたけど、だいぶ難解。

・原作のある童話はわかるけど、悪役令嬢ものに関してはどういう話だったのか、実際に話らしい話があったのかはよくわからなかった。

・とりあえず、屋根の上の幻の猫みたいなビジュアル的なイメージから膨らませた話なのかなと感じた。タイトルそのまんまだったけど。

・歌詞的に津波で猫を死なせた話でいいんだろか。

・「ヘンゼルとグレーテル」のアイコンとも言えるお菓子の家が実際に出てくる。

・作中でサイズが小さめと言われていたけど、実際の住居としての家と比較するからで、舞台映えする程度には大きい。

・そのあとの展開には心底びっくりした。そういう使い方できるんだ。

(2025/6/20 20時 シアターZOO)


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