2025/6/21
・老人と二人の孫が、ヘンゼルとグレーテルの話の中に呼び寄せられ、それぞれの苦い過去と向き合う話。
・「ヘンゼルとグレーテル」の知識は断片的にしかなかったので、青空文庫にて後追い。Wikiには子供の口減らしの話だと書いてあった。そうだったんだ。
・席はほぼ満席。上手側の通路がないくらいの盛況。前説から温かい雰囲気でよく笑いが起こる。
・ところどころのくすぐりは、おもしろいものでもそうでもないものでも、とにかく演者さんがやり切っている感がある。腕がしっかり振れている。
・最初に猫が出てくる。猫の動き、特に足音の感じが非常に猫っぽく、期待感をあおる。
・「異世界転生(転移)」に該当する作品は山ほど出ているし、今ではすっかり大喜利化しているので、今やるにはむしろハードルが高い。
・本作では、転生、転移先の世界がわりとふわふわしているので、話についていくのに苦労する。
・転生ものなら転生先の世界はひとつだけで元の世界とのカルチャーギャップが見どころだと思っていたけど、本作ではそういう感じでもない。観終わってからもしばらく考える。
・自分の中で腑に落ちたのは、本作品の転生、転移先の世界が汎用型TRPGのルールブックという解釈。古いけど「ガープス」みたいな感じ。
・共通のゲームシステムを利用して悪役令嬢ものと、ヘンゼルとグレーテルを同時進行させる。
・転移、転生先の世界にいる人たちはルールブック内のサンプルキャラクターみたいなこと。
・長々書いてみたけど、だいぶ難解。
・原作のある童話はわかるけど、悪役令嬢ものに関してはどういう話だったのか、実際に話らしい話があったのかはよくわからなかった。
・とりあえず、屋根の上の幻の猫みたいなビジュアル的なイメージから膨らませた話なのかなと感じた。タイトルそのまんまだったけど。
・歌詞的に津波で猫を死なせた話でいいんだろか。
・「ヘンゼルとグレーテル」のアイコンとも言えるお菓子の家が実際に出てくる。
・作中でサイズが小さめと言われていたけど、実際の住居としての家と比較するからで、舞台映えする程度には大きい。
・そのあとの展開には心底びっくりした。そういう使い方できるんだ。
(2025/6/20 20時 シアターZOO)
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