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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ドストエフスキー『罪と罰(下)』(370~410p)

2025-04-05 20:35:45 | 罪と罰

 

2025/3/31

ここのパートは、ほぼスヴィドリガイロフとドーチャの対決。

「さあ、私たちもう角を曲がりましたわ」(下379p)

何も見ずに「スヴィドリガイロフ」と書けるようになった。またすぐ忘れそうだけど。

まさかここまでの重要人物になろうとは。

金持ちで口が達者な彼は、ドーチャを籠絡しようとする。というか、ほぼ脅迫。

彼のなかの一線はあるようだが、そんなことは彼女に関係ない。

ここでようやく罪と罰のタイトルの意味みたいなことを考える。

誰もが悪いと考える人殺しを行ったラスコと、法的には何にも悪いことはしていない(ルールを熟知しているだけとも言える)スヴィドリガイロフの対立。

小説としてはラスコのほうに感情移入させるバランスで書かれている。

実際のところは、ラスコ自身の悪行が、スヴィドリガイロフの行動を呼び込んでいるので、どちらも褒められたものじゃない。

その顛末も含めて読みごたえがあるパートだった。

 

◎登場人物メモ。わかるものはページ数もメモ。先に初出。あとは累積分。

〇フェドーシャ:スヴィドリガイロフの許嫁の家の台所にいた。家政婦? 


〇アニーシカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの村のお針子。農奴の出。モスクワで学んだ。下18
〇アマリヤ・イワーノヴナ:マルメの家の家主。アマリヤ・フョードロヴナ・リッペヴェフゼル。下153 アマリヤ・リュドヴィーゴヴナ。アマリ・イワン。夫婦それぞれの名前? よくわからない。
○アレクサンドル・グリゴーリエヴィチ:警察署の事務官。211
〇アファナーシイ・パーヴルイチ:居酒屋でミコライに事件を聞かせた。237
○アレクセイ・セミョーノヴチ:事務員。ラスコの家を訪ねる。
○アリョーナ・イワーノヴナ:質屋の老婆
○アヴドーチャ・ロマーノヴナ:ラスコーリニコフの妹。ドゥーネチカ
○アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシン:商人。ラスコーリニコフの母に金を貸した。セミョーン・セミョーノヴィチに送金通知を与えた。
〇アンドレイ・セミューヌイチ・レペジャートニコフ:妹の婚約者の同居人。役所勤め。上254 ソーニャに本を貸した。下76
〇アフロシーニュカ:ラスコの目の前で身投げした女
〇アリョーシカ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年下の方
○アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフ:ドゥーニャを乱暴に扱った挙句、言い寄る。のちに反省。
○イリヤ・ペトローヴィチ:警察署の副署長。上品な店を経営している夫人と口論。
○イワン・イワーノヴィチ:マルメが話題にした五等官。
○イワン・アファナーシエヴィチ閣下:マルメにとっては神のような御方。
〇イワン・ミハイルイチ:カテリーナ・イワーノヴナのおじいさま。五等文官。308
〇ヴャゼムスキー公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼の家に泊まったことがある。
〇カーチャ:スヴィドリガイロフの馴染みの歌うたいの娘。
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
○カテリーナ・イワーノヴナ:マルメの妻。怖い。
○カルル:イリヤの家の庭番。
〇カルル:アマリアの話に出てきた薬屋。どっち?
〇ゲルトルーダ・カルローヴナ:マダム・レスリッヒを住まわせている。427
○コベリョフ将軍:ラズミーヒンの話題に出てくる。210
○コッホ:ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
○カペルナウモウ:仕立屋。ソーニャが住まわせている。
○コーゼル:錠前屋。金持ち。
○ザミョートフ:事務員。ラズミーヒンの話題に出てくる。211
○ザルニーツィナ:八等官未亡人。ラスコーリニコフから借用証書を受け取った。
〇ザルニーツィン:プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナにある剃刀の持ち主。ザルニーツィナとの関係性は不明。365
○シェパーロフ:商人。事務員をラスコの家に派遣した。202
〇シチェゴリスキー公爵;侍従武官。カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。
〇スヴィルベイ公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの遠い親戚。
○セミョーン・セミョーノヴィチ:ラスコ母からの送金通知を受けた。
○ゾシーモフ:医者。ラスコを診察した。203
○ソーニャ・セミューノヴナ(ソーネチカ):マルメの娘。娼婦。ソーフィヤ・セミョーノヴナ・マルメラードワ。
○ダーリヤ・フランツォヴナ:性悪のゴロツキ女。
○ドゥーニャ(ドゥーネチカ):アヴドーチャ・ロマーノヴナ
〇ドゥシキン:百姓。居酒屋を経営。警察に出頭。
〇ドゥクリーダ:酒場でラスコに酒代をねだった女。274
〇ドブロリューボフ:ロシアの文芸批評家。ドストエフスキーの論敵。
〇ドミートリ―・プロコーフィチ・ラズミーヒン:ラスコーリニコフの大学のころの友人の一人。地主の息子。ワシーリエフスキー島にいる。正しくはウラズミーヒン。ラスコのために手形を買い戻した。ミドルネームホント式の名前はほんとややこしい。
○チェバーロフ:七等官。ラスコを訴える片棒。腕っこき。213
〇チート・ワシーリオ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年上の方
○ナスターシャ:ラスコーリニコフの住む下宿の女中。ペトローワ?211
○ニコージム・フォミッチ:区警察署長。
○ハルラーモフ:ラズミーヒンによるとラスコが住んでいた元の下宿。人名?210
○パーシェンカ:下宿のおかみ。211
〇パラーシャ:スヴィドリガイロフの家にいた小間使いの娘。パーシェンカ??
〇パーブシキン:官吏。ラスが引っ越し祝いをする場所に住んでいる。292
○ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン:ドゥーニャの婚約者。七等文官。45歳。財産を抱えている。
〇フィリカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家の下男。
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
〇フィリップ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家で首つり自殺した。
○プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナ:ナスターシャ曰く、ラスコーリニコフを警察に訴えようとしているらしい。207pにラズミーヒンの話にも出てくる
○ブッフ:ラズミーヒンがハルラーモフと間違える。人名?210
○プリヘーリヤ・ラスコーリニコフ:ラスコーリニコフの母親。
〇プリルコーワヤ夫人:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼女のアルバムに詩を書き込んだ。
○ヘルヴィーモフ:本屋。おそらく店名。人名かも。191
〇ベルグ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの話に一緒に気球に乗るかもと出てきた。ジュール・ヴェルヌのこと?
○ヘンリッタ:イリヤの話に出てくる。殴られた。
○ペストリャコフ:学生。ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
〇ベズゼメリナヤ公爵夫人:カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。309
〇ペリンスキー:ロシアの文芸批評家。革命的民主主義者。
〇ポチンコフ:ラスが引っ越し祝いをするアパートの持ち主。地名かも。292
〇ポーレチカ:カテリーナ・イワーノヴナの上の娘。ポーレンカ。ポーリヤ。ソーニャは?307
○ポコレフ:ラスコーリニコフにアリョーナの質屋を教えて、ハリコフに帰った。
〇ポタンコニフ中尉:ラスコの父親の友達。井戸に落ちて死んだ。391
〇ポルフィーリイ・ペドローヴィチ:法律家。ラズの引っ越し祝いに参加。小太り(下103)
○マルメラードフ:九等官。官吏崩れ。酒場の酔っ払い。
○マルファ・ペトローヴナ:スヴィドリガイロフの妻。ドゥーニャの悪評を広める。のちに反省。
〇マダム・レスリッヒ:ソーニャの近所に住む中年紳士。ゲルトルーダ・カルローヴナのところに間借りしている。427
〇マンゴ:立派なフランス人老教師。カテリーナの思い出話に出てくる。下200〇ミコライ・デメンチェフ:ペンキ職人。ドゥシキンに金の耳輪などを打った。234
〇ミトレイ:ミコライと一緒にペンキ職人をしている。ミチカ。239
○ミコールカ:ラスコーリニコフの夢に出てきて馬車の馬に乱暴する御者。
〇ユーシン:商人。妹の婚約者が当面の住まいとして用意したアパートを経営。
○ラウィーザ・イワーノヴナ:ラスミーヒンの話題に出てくる。215
○ラスコーリニコフ:ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ
〇ラススードキン:ラズミーヒンのこと。ルージンが名前を間違えた。
○リザヴェータ・イワーノヴナ:アリョーナの義理の妹。35歳。
〇リッペヴェルフゼル夫人:家の持ち主。妹の婚約者の今の住まい。254
〇リードチカ:カテリーナ・イワーノヴナの下の娘。リーダ。
○ルイザ・イワーノヴナ:ラスコが警察署に出頭した時に室内にいた。ラウィーサとも呼ばれる。
〇レーナ;ソーニャの妹。下76
〇レテビヨーワ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。家族の反対を退け家を出て男のもとに行った。
○レベジャーニコフ:ソーネチカを侮辱してカテリーナを殴った。マルメに本を貸した。下77
○ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ:本編の主人公。母親からはロージャと呼ばれている。
〇ワーシャ:アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシンのもとで働いている小僧。390
〇ワレンツ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。7年間夫と暮らし、二人の子供がいるが、離婚した。


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