
2025/6/6
・江戸末期の浮世絵師である歌川国芳の作品が、物語、歴史、美人画、役者絵、風刺画など、ジャンルごとに作品が展示されている。
・水滸伝の武者絵が評判になって世に出てきた人。
・水滸伝は横山光輝のあっさりした絵柄でしか知らないので、野性味のギャップがすごい。
・これらの作品に影響されて刺青を入れる人も多かったよう。当時の職人が作業中肌を見せる機会が多かったり、身分証明など実用的な意味もあったらしい。
・海外も普通に刺青文化あるし、タブー視されるのは今の日本くらいか。反社会的な人たちの影響力は強い。
・巨大な髑髏に立ち向かう武者たちを描いた「相馬のの古内裏」や、人間の体を組み合わせて大きな人の顔を形どる「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」など、知っている作品もちらほら。
・平清盛討伐に失敗し斬首となった悪源太吉平が雷神となって甦る「大物之浦平家の亡霊」。滝と雷の表現が極端に抽象化されて現代マンガみたいな外連味がある。
・特に幽霊や怪物が出てくる作品は、全体的にマンガで見たような構図が多く、200年前の作品なのに現代作品を見ているかのような近さを感じる。
・嵐の船の背景に平家の亡霊たちの影がならぶ「大物裏平家の亡霊」が一枚絵として好き。
・浮世絵には一定の規格があって、基本どの作品も同じサイズ。制限のある中で色んな工夫をしている。大きさを変えたきゃ三枚並べればいいとか。
・本展覧会の目玉は、一室まるごと利用した、浮世絵を映写機で壁に映し出すイマーシブ作品。
・浮世絵が作品の魅力を損なわないよう、必要十分な範囲で動かしたり、様々な演出が加えられていた。迫力ある。
・「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」を構成する人たちが微妙に動いているのはおもしろい。たけし軍団(だと思う)が実写で再現しようとしてたのを見たことある。実際にやろうとするとかなり辛そうだった。
・猫が大好きだったらしく、猫を擬人化したような絵も多い。猫にしてはあんまりかわいい感じにしていないのは、むしろ本質に近いのかもしれない。
・落書きみたいなネコがかわいい。
・ちょっと迷ったけど、音声ガイドは必須だった。
(北海道立近代美術館)
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