2025/8/4
火災コールセンターのオペレーターが、火災現場の建物内に子供を残した母親とやりとりする話。
画面はオペレーターの女性を映すのみ。
母親との掛け合いと、彼女の表情で緊迫感を維持する。
決定的な瞬間を切り取る、ごく短時間の映像作品ならではの作り方。
彼女と一緒に現場の状況を想像しながら、遠隔から最善の行動を取り続けようとする彼女を見守る。
映っていないし、別の担当者がいるのかもしれないけど、冷静に声掛けをつづけながら、救助の申請も出しているはず。
その顛末もさることながら、本作の一番面白いところは最後。
作り手が本当に見せたい瞬間は、たぶんこの火災現場の顛末ではない。
それは要救助者にとって劇的な瞬間を迎えたあとに見せる、オペレーターの行動。
似たような職業についている人は強く共感できると思う。
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