遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

劇団回帰線 『国語事件殺人辞典』

2011-01-14 22:57:59 | 演劇を見てきた
2011/1/14

もっと上演していてもおかしくないのになあと思っていた井上ひさし作品。
でも、今日見て考えが変わった。
上演難度が高すぎる。役者さん、たいへん。
特に主演二人の役に課せられたセリフの大軍が残酷。
カツゼツとか感情とかそんな表面的なものを超えた言い表しようのない「表現力」が求められる。
この役を完璧にこなすだけの「表現力」を、仮に歌と踊りに置き換えれば、劇団四季で真ん中に立てるくらいになるんじゃないかと思う。
特に後半、しゃべる言葉の文法が破綻した、役者にとっては拷問のようなセリフが続くが、当然見てるほうはそれが面白い。
そして、ほとんどが噛んじゃいけない種類のセリフ。逃げ場が無い。
このお芝居を見ると、「リアリズム」なんて本当に生ぬるい言葉だよなと思ってしまう。
16日までこの戯曲と役者さんの壮絶な戦いは続くそうなので、自分が役者になったつもりで見にいくことをお勧めしたい。

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