遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ラボチプロデュース のと☆えれき『葉桜とセレナーデ』

2022-07-20 21:40:46 | 演劇を見てきた

2022/7/19

・これまでの御縁もあってご招待いただく。

・実の父と育ての父が、娘の出産にあたって、病院の前でひたすらやきもきする話。

・放蕩してきた父親が「これから怒られるぞ」という覚悟を決める話でもある。

・実の父。勝手なのは間違いないけど、それでも戻ってきたのはえらい。きちんと怒られてほしい。

・『父帰る』ように落ちぶれて帰ってきているわけではないようだから、まだまだチャンスはある。はず。

・都会で苦労したと言いつつ、結局都会暮らしが楽しかっただけだろとツッコまれるの、個人的に心が痛む。

・この父に共感できない真っ当に生きてるタイプの人は、遅刻しちゃいけない仕事で遅刻したとき、それでも職場に行かなきゃいけない時の気持ちを想像するといいと思う。

・二人の掛け合いは相変わらずの心地よさで、特に大きな事件は起きてなくても安心して見ていられる。

・おにぎりをほおばる能登くんの頬がふくれるのが、マンガみたいだった。細面なのでなおさら。

・そして、おにぎりを食いながらにじり寄ってくるエレキくんが完全にホラー映画の手法。

・相撲も楽しいし、相撲やりそうでやらないところも楽しい。

・ある種の人情噺として、変にひねらず、締めるところはきちんと締めるというバランスが頼もしい

・警察のフリはかなり強引に思えたけど、テンポの良さで乗り切っていた。

・桜の舞台美術が美しい。太い枝から細い管のようなものが伸びていて花弁。かなり具象的。

・演出は横尾寛さん。普通に演劇にかかわる人間として尊敬しているので完全に勉強させていただく目線。

・脚本の影響もあるかもしれないけど、これまでののと☆えれき作品と比べて「額縁」がしっかりしている印象。

・無理してでも稽古見学させてもらえばよかった。

・SNSを見てても好評しかない看護師のナガムツさん。録音にしてはテンポいいなと思ってたら、普通に裏でやり取りしていた。しかも衣装で。素敵すぎる。

・誰でもある程度やれる役だと思うけど、ナガムツさんに預けることで作品に付加価値がついていた。そういう関わり方ができるのはほんとかっこいい。ほぼ2.5人芝居。

(2022/7/16 14時の回 シアターZOO)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 京極義昭監督『映画 ゆるキ... | トップ | 「北海道短編エンゲキ祭’22 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

演劇を見てきた」カテゴリの最新記事