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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』

2020-01-20 01:50:16 | 読書感想文

 

2020/1/15

フランケンシュタイン博士が生み出した怪物が、博士の周囲の人間達を殺してまわる話。

wikiによると、作者のメアリー・シェリーは1797年生まれ。1818年に本作の初版を出版。

200年前の20歳前後の若い女性が、どうやったらこんな話を完成させられるんだろう。

まだうっすら記憶の残るNTLの作品と比べる。

怪物側の立場を強調しているのはオーソドックスな今風のアレンジで、極悪人ではあっても狂人ではないし、なんなら犠牲者とも言える。

なので、小説のほうの、博士を高潔な人物として描こうとしているのは無理があるように見える。

最愛の人があんなにあっさり退場してしまうとは思わなかった。

もろもろNTL版に納得。

とは言え、追う者と追われる者が倒錯していく様は間違いなく構図として美しいし、長く語り継がれるべき古典作品だった。

コメント
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