2016/3/24
試写会。
70歳を超えたおばあさんが突然若返る話。
設定自体には惹かれないけど、この「お題」でどんな娯楽作品が作れるかという大喜利だったと考えると、かなりレベルが高い。
クセの強いおばあさん役が倍賞美津子、若返ったおばあさん役に多部未華子。
おばあさんの言動がエキセントリックすぎて飲み込みづらかったり、『ローマの休日』オマージュが鼻についたりするものの、重要な伏線だったりもするのでガマンする。
そもそもおばあさんが元気すぎて、別に若返んなくたって十分幸せなんじゃないのと思ってしまう。
おばあさんは、特技の「歌」で「若いのに昭和の心がわかるアーティスト」として売れかける。
実際、多部未華子の歌がよい。
歌のシーンは結構長く尺を取っていたけど、勝算あってのキャスティングと編集だったんだと思う。
ただ、序盤の名曲のカバーと比べると後半のオリジナル曲でちょっとテンション下がる。
現実世界でもそういうことってありそうだけど、娯楽映画としてはちょっと残念。