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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ドストエフスキー『罪と罰 上(角川文庫)』(上巻・第一篇/三・四)

2025-04-18 12:03:30 | 罪と罰

 

 

2025/4/10

《あらすじ》

ラスコが部屋にいると、女中のナスターシャが様子を見に来て、母親からの手紙を渡す。

母親からの手紙には、ラスコの妹ドーネチカが家庭教師先で雇い主スヴィドリガイロフからのセクハラと、その妻に疑われ苦しんでいたこと、濡れ衣が晴れたこと、ルージンという実務家と婚約することが書かれていた。

ラスコは、ルージンの描写から彼の卑劣さを感じ、破断させる決意をするが、一方で自身の無力さを感じる。

往来に出たラスコは、男に乱暴されたと思われる少女を助けたが、巡査にウザがらみして困惑させてしまう。

彼は大学時代の旧友ラズーミヒンを訪ねようかと思う。

 

・一昔前の大学生ってこんな生活だったなという感じがする。親の期待を背負って都会に出てきたはいいけど、身になることは何もできず、毎日寝てばかり。

・一昔前の大学生って書いたけど、自分のことだった。つい一般化してしまった。

・ラスコは、仕事をしろというナスターシャに対して、「考えるという仕事をしている」と返す。本当にどうしようもない。動け。働け。

・金を借りるために、年金を受け取る権利を譲った母親。そして、ラスコに金を送る。やりすぎ。

・ラスコもわりと他人に金を渡しがちだし、似たもの親子なのかもしれない。

・母親にとってのラスコは「性急」「気短か」。本作の登場人物はやたらと怒っているが、主人公も最も顕著。

・ラスコの施しからも落語要素を感じるが暗い。

・「あくぞもくぞ」のような初めて見る単語が結構出てくる。本訳は、会話文に方言風の言い回しが使われているので、余計わからない。

・マルメ「人間は行くところがなくちゃ駄目」。この人の言っていること、泥酔してなきゃ説得力あるのに。

・ラスコは妹の将来にソーネチカを重ねている。似たような女性を二人出す意味はこういう重ね方をするためか。

・明らかにスヴィはドーネチカにセクハラしている。三浦しをんさんは、本当に彼でいいのか。

・こちらの訳ではラズミーヒンではなくラズーミヒン。

・学生時代、ラズは得体のしれない仕事をしていた。ラスコは尊敬はされるものの、好かれなかった。たしかに大学生のころ、実際にそういう人たちいたような気がする。

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ドストエフスキー『罪と罰 上(角川文庫)』(上巻・第一篇/一・二)

2025-04-17 23:00:00 | 罪と罰

 

2025/4/10

《あらすじ》

半病人で家賃の滞納を続ける元学生ラスコーリニコフが時計を質に入れる。

彼には自身でも半信半疑ながら大きな計画を抱いている。

気分を変えたくて初めて酒場に入る。

退職管理風の男マルメラードフに出会う。

ラスコはマルメの身の上話に付き合う。家から娘が体を売って作った金を持ち出して酒を飲んでいた。

ラスコは泥酔したマルメを家に送る。マルメの妻カチェリーナは、激高してマルメの髪をつかんで引きずり回すが、なぜかマルメは嬉しそうだった。

 

・新潮文庫を読み、『罪と罰を読まない』を読み、ちょっと訳が新しい角川文庫版を読み始める。相乗効果でだいぶん中身がわかりやすくなった。

・アリョーナ・イヴァーノブナの部屋にあるゼニアオイにも意識を向ける余裕がある。

・今回はページではなく章ごとに区切る。 

・新潮文庫では全く気にしていなかったが、ラスコは美男子らしい。そして、2日食べていないという。

・マルメは5日間乾草の中で過ごしていたらしい。どうなっているんだ。この人たちは。

・マルメの身の上話が長い。

・岸本佐和子さんも「マルメのマはマゾのマ」と言っていた。確かに今なら完全にDVと言われるようなことをされても嬉しくて嬉しくてしょうがないように見える。

・マルメ、今だったらアルコール依存症と言われるような人なんだと思う。やめたくてもやめられない。

・実際、マゾの素養もありそうだけど、罪の意識もあって、どうにもならない自分を罰してほしいという気持ちもあるのかもしれない。

・落語の文七元結を思い出した。お父さんが更生しないイフ。失敗した人情噺。

・この時点のラスコはそんなに面倒臭い感じはないし、このどうしようもないおっさんを、それほど強く軽蔑しているわけではないように見える。

・吉田篤弘さんが「虐げられている人に対するシンパシー」を指摘していたけど、適格な人物評のひとつだと思う。

・セミョーン・ザハールイチという名前に「マルメラードフの名と父称」と書いてあった。こういう解説は本当にありがたい。

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ドストエフスキー『罪と罰』(新潮文庫)

2025-04-14 12:47:00 | 罪と罰

 

2025/4/6

・サンクトペテルブルクに住む青年ラスコーリニコフが質屋の老婆とその妹を殺して、自首するまでの話。

・今年のテーマは「活字を読むこと」「とにかく書くこと」なので、古本屋で購入して長く本棚の肥やしになっていたのを引っ張り出す。

・少し読んでは中断、内容忘れて最初から読み直しの繰り返しだったので、毎日ページ数を決めて読んでいく。

・厚めの新潮文庫で上下巻。長い。登場人物も多く、メモを取りながらでないと完走できなかったと思う。

・最後までなぜラスコーリニコフが人を殺してしまったのかがよくわからなかった。

・本人も色々理屈こねていたけど、強いて言えば生活に行き詰って、運命(≒偶然)が自分に味方したんだと勘違いして犯行に至ったと思う。成り行き。

・巻き添えのリザヴェーダが本当にかわいそう。

・芥川の『羅生門』みたいな第一部。芥川は『罪と罰』を読んでいたのかな。行動を起こしてからが長い。

・時代設定は19世紀。日本だと幕末あたり。

・ラスコーリニコフの思想は今の感覚だと違和感強いけど、現代より命の価値がはるかに低いころの作品だから仕方ないのかも。日露戦争もロシア革命もこれから。

・立ち寄った酒場でクダを蒔いていたマルメラードフとその一家が好きだった。

・父親がマゾ気質で、妻に怒鳴られると喜んでいる。馬車にひかれて死ぬという惨めすぎる最期。

・母親はプライドの高さと病気と貧乏が化学反応を起こし、最期は壮絶の一言だった。

・娘のソーニャは生活費を稼ぐために娼婦になっている。

・ラスコーリニコフの残念な人柄。誰彼構わず噛みつくし、変な思想にかぶれている。病気を差し引いても拗らせすぎ。作中色々あったけど、加齢で落ち着きそう。

・ポルフィーリイとの会話も良かった。たしかに「コロンボっぽい」けど順番的にその表現は違和感ある。

・この時代だから、殺人事件の物的証拠は残りにくいだろうし、実際、未解決のまま放置されている事件はたくさんあるんだと思う。ああいうやり方か、拷問でもするしかなかったのかな。

・話の中盤からぐいぐい存在感を増していくスヴィドリガイロフ。メモしておいてよかった。

・通読はしたものの、うまく意味が把握できなかった部分も多い。別の訳者で再読して理解を深めたい。

 

※文庫は「古本とビール アダノンキ」さんで購入。最後の35pはこちらのカウンターでビールを飲みながら読ませてもらった。九州CRAFTゆずおいしかった。



 

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ドストエフスキー『罪と罰』(450~485p)

2025-04-13 00:14:00 | 罪と罰

 

2025/4/2

ラスコついに自首する。長かった。

やっと決意を固めて警察署に出向いたのに、スヴィドリガイロフの話を聞いて、つい一回階段をおりてしまうところに人間味を感じてしまう。焦らしてくる。

ソーニャがいてくれなかったらどうなったんだろう。

火薬中尉(あだ名)の「帽子なんてプリンみたいなもの」という珍言が味わい深い。

結局、ラスコがなぜこのような凶行に至ったのか、誰にもわからない。

本人の分析ですら、一つの解釈に過ぎない。何かしらの精神疾患の類というのは疑いようもないけど。

自首が精神の開放をもたらすというのは、なんとなく理解できる。

よくわからないラスコの犯行動機よりも、エピローグでのソーニャの行動のほうに興味を引かれた。

おそらく信仰の効果だけど、人生に対して謙虚になれるのは、自分にはなかなか得難い視点だった。

無事完走したものの、全然拾えていないところもあるし、もう少しお付き合いしたい。

 

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ドストエフスキー『罪と罰』(410~450p)

2025-04-08 00:10:36 | 罪と罰

 

2025/4/1

作者の視点は、まさかのスヴィドリガイロフに移る。

彼も彼なりに苦しんでいることがわかる。

善人が善人で在り続けるのが難しいように、悪人が悪人であり続けるのは難しいと言えるのかどうか。

悪人のほうが欲望には近いだろうから、逆は真ならずのほうが多そうだとは思う。

それでも、葛藤があって当然だし、ここまでの行動にも表れていたし、味わい深い男だったとは思う。

そしてラスコは結局自首する方向に動く。

世の中をよくするために殺したが、それを完遂できるほど優秀な自分ではなかった、というのが彼なりの結論らしい。

「自分を過大評価していた」で殺される方はたまったものではない。

ついでに殺されたリザヴェータは祟っていい。

あいさつ回りはすっかり終わって、あとは自首するだけ。

次のパートがついに本編最後。もうひとひねり、あるのかないのか。

 

◎登場人物メモ。わかるものはページ数もメモ。先に初出。あとは累積分。

〇ペトロフスキー:スヴィドリガイロフが会いに行こうとして辞める。下42①
〇アキレス:望楼のある大きな家でスヴィドリガイロフが会った門番。


〇アニーシカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの村のお針子。農奴の出。モスクワで学んだ。下18
〇アマリヤ・イワーノヴナ:マルメの家の家主。アマリヤ・フョードロヴナ・リッペヴェフゼル。下153 アマリヤ・リュドヴィーゴヴナ。アマリ・イワン。夫婦それぞれの名前? よくわからない。
○アレクサンドル・グリゴーリエヴィチ:警察署の事務官。211
〇アファナーシイ・パーヴルイチ:居酒屋でミコライに事件を聞かせた。237
○アレクセイ・セミョーノヴチ:事務員。ラスコの家を訪ねる。
○アリョーナ・イワーノヴナ:質屋の老婆
○アヴドーチャ・ロマーノヴナ:ラスコーリニコフの妹。ドゥーネチカ
○アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシン:商人。ラスコーリニコフの母に金を貸した。セミョーン・セミョーノヴィチに送金通知を与えた。
〇アンドレイ・セミューヌイチ・レペジャートニコフ:妹の婚約者の同居人。役所勤め。上254 ソーニャに本を貸した。下76
〇アフロシーニュカ:ラスコの目の前で身投げした女
〇アリョーシカ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年下の方
○アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフ:ドゥーニャを乱暴に扱った挙句、言い寄る。のちに反省。
○イリヤ・ペトローヴィチ:警察署の副署長。上品な店を経営している夫人と口論。
○イワン・イワーノヴィチ:マルメが話題にした五等官。
○イワン・アファナーシエヴィチ閣下:マルメにとっては神のような御方。
〇イワン・ミハイルイチ:カテリーナ・イワーノヴナのおじいさま。五等文官。308
〇ヴャゼムスキー公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼の家に泊まったことがある。
〇カーチャ:スヴィドリガイロフの馴染みの歌うたいの娘。
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
○カテリーナ・イワーノヴナ:マルメの妻。怖い。
○カルル:イリヤの家の庭番。
〇カルル:アマリアの話に出てきた薬屋。どっち?
〇ゲルトルーダ・カルローヴナ:マダム・レスリッヒを住まわせている。427
○コベリョフ将軍:ラズミーヒンの話題に出てくる。210
○コッホ:ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
○カペルナウモウ:仕立屋。ソーニャが住まわせている。
○コーゼル:錠前屋。金持ち。
○ザミョートフ:事務員。ラズミーヒンの話題に出てくる。211
○ザルニーツィナ:八等官未亡人。ラスコーリニコフから借用証書を受け取った。
〇ザルニーツィン:プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナにある剃刀の持ち主。ザルニーツィナとの関係性は不明。365
○シェパーロフ:商人。事務員をラスコの家に派遣した。202
〇シチェゴリスキー公爵;侍従武官。カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。
〇スヴィルベイ公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの遠い親戚。
○セミョーン・セミョーノヴィチ:ラスコ母からの送金通知を受けた。
○ゾシーモフ:医者。ラスコを診察した。203
○ソーニャ・セミューノヴナ(ソーネチカ):マルメの娘。娼婦。ソーフィヤ・セミョーノヴナ・マルメラードワ。
○ダーリヤ・フランツォヴナ:性悪のゴロツキ女。
○ドゥーニャ(ドゥーネチカ):アヴドーチャ・ロマーノヴナ
〇ドゥシキン:百姓。居酒屋を経営。警察に出頭。
〇ドゥクリーダ:酒場でラスコに酒代をねだった女。274
〇ドブロリューボフ:ロシアの文芸批評家。ドストエフスキーの論敵。
〇ドミートリ―・プロコーフィチ・ラズミーヒン:ラスコーリニコフの大学のころの友人の一人。地主の息子。ワシーリエフスキー島にいる。正しくはウラズミーヒン。ラスコのために手形を買い戻した。ミドルネームホント式の名前はほんとややこしい。
○チェバーロフ:七等官。ラスコを訴える片棒。腕っこき。213
〇チート・ワシーリオ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年上の方
○ナスターシャ:ラスコーリニコフの住む下宿の女中。ペトローワ?211
○ニコージム・フォミッチ:区警察署長。
○ハルラーモフ:ラズミーヒンによるとラスコが住んでいた元の下宿。人名?210
○パーシェンカ:下宿のおかみ。211
〇パラーシャ:スヴィドリガイロフの家にいた小間使いの娘。パーシェンカ??
〇パーブシキン:官吏。ラスが引っ越し祝いをする場所に住んでいる。292
○ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン:ドゥーニャの婚約者。七等文官。45歳。財産を抱えている。
〇フィリカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家の下男。
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
〇フィリップ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家で首つり自殺した。
〇フェドーシャ:スヴィドリガイロフの許嫁の家の台所にいた。家政婦? 
○プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナ:ナスターシャ曰く、ラスコーリニコフを警察に訴えようとしているらしい。207pにラズミーヒンの話にも出てくる
○ブッフ:ラズミーヒンがハルラーモフと間違える。人名?210
○プリヘーリヤ・ラスコーリニコフ:ラスコーリニコフの母親。
〇プリルコーワヤ夫人:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼女のアルバムに詩を書き込んだ。
○ヘルヴィーモフ:本屋。おそらく店名。人名かも。191
〇ベルグ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの話に一緒に気球に乗るかもと出てきた。ジュール・ヴェルヌのこと?
○ヘンリッタ:イリヤの話に出てくる。殴られた。
○ペストリャコフ:学生。ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
〇ベズゼメリナヤ公爵夫人:カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。309
〇ペリンスキー:ロシアの文芸批評家。革命的民主主義者。
〇ポチンコフ:ラスが引っ越し祝いをするアパートの持ち主。地名かも。292
〇ポーレチカ:カテリーナ・イワーノヴナの上の娘。ポーレンカ。ポーリヤ。ソーニャは?307
○ポコレフ:ラスコーリニコフにアリョーナの質屋を教えて、ハリコフに帰った。
〇ポタンコニフ中尉:ラスコの父親の友達。井戸に落ちて死んだ。391
〇ポルフィーリイ・ペドローヴィチ:法律家。ラズの引っ越し祝いに参加。小太り(下103)
○マルメラードフ:九等官。官吏崩れ。酒場の酔っ払い。
○マルファ・ペトローヴナ:スヴィドリガイロフの妻。ドゥーニャの悪評を広める。のちに反省。
〇マダム・レスリッヒ:ソーニャの近所に住む中年紳士。ゲルトルーダ・カルローヴナのところに間借りしている。427
〇マンゴ:立派なフランス人老教師。カテリーナの思い出話に出てくる。下200〇ミコライ・デメンチェフ:ペンキ職人。ドゥシキンに金の耳輪などを打った。234
〇ミトレイ:ミコライと一緒にペンキ職人をしている。ミチカ。239
○ミコールカ:ラスコーリニコフの夢に出てきて馬車の馬に乱暴する御者。
〇ユーシン:商人。妹の婚約者が当面の住まいとして用意したアパートを経営。
○ラウィーザ・イワーノヴナ:ラスミーヒンの話題に出てくる。215
○ラスコーリニコフ:ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ
〇ラススードキン:ラズミーヒンのこと。ルージンが名前を間違えた。
○リザヴェータ・イワーノヴナ:アリョーナの義理の妹。35歳。
〇リッペヴェルフゼル夫人:家の持ち主。妹の婚約者の今の住まい。254
〇リードチカ:カテリーナ・イワーノヴナの下の娘。リーダ。
○ルイザ・イワーノヴナ:ラスコが警察署に出頭した時に室内にいた。ラウィーサとも呼ばれる。
〇レーナ;ソーニャの妹。下76
〇レテビヨーワ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。家族の反対を退け家を出て男のもとに行った。
○レベジャーニコフ:ソーネチカを侮辱してカテリーナを殴った。マルメに本を貸した。下77
○ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ:本編の主人公。母親からはロージャと呼ばれている。
〇ワーシャ:アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシンのもとで働いている小僧。390
〇ワレンツ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。7年間夫と暮らし、二人の子供がいるが、離婚した。

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ドストエフスキー『罪と罰(下)』(370~410p)

2025-04-05 20:35:45 | 罪と罰

 

2025/3/31

ここのパートは、ほぼスヴィドリガイロフとドーチャの対決。

「さあ、私たちもう角を曲がりましたわ」(下379p)

何も見ずに「スヴィドリガイロフ」と書けるようになった。またすぐ忘れそうだけど。

まさかここまでの重要人物になろうとは。

金持ちで口が達者な彼は、ドーチャを籠絡しようとする。というか、ほぼ脅迫。

彼のなかの一線はあるようだが、そんなことは彼女に関係ない。

ここでようやく罪と罰のタイトルの意味みたいなことを考える。

誰もが悪いと考える人殺しを行ったラスコと、法的には何にも悪いことはしていない(ルールを熟知しているだけとも言える)スヴィドリガイロフの対立。

小説としてはラスコのほうに感情移入させるバランスで書かれている。

実際のところは、ラスコ自身の悪行が、スヴィドリガイロフの行動を呼び込んでいるので、どちらも褒められたものじゃない。

その顛末も含めて読みごたえがあるパートだった。

 

◎登場人物メモ。わかるものはページ数もメモ。先に初出。あとは累積分。

〇フェドーシャ:スヴィドリガイロフの許嫁の家の台所にいた。家政婦? 


〇アニーシカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの村のお針子。農奴の出。モスクワで学んだ。下18
〇アマリヤ・イワーノヴナ:マルメの家の家主。アマリヤ・フョードロヴナ・リッペヴェフゼル。下153 アマリヤ・リュドヴィーゴヴナ。アマリ・イワン。夫婦それぞれの名前? よくわからない。
○アレクサンドル・グリゴーリエヴィチ:警察署の事務官。211
〇アファナーシイ・パーヴルイチ:居酒屋でミコライに事件を聞かせた。237
○アレクセイ・セミョーノヴチ:事務員。ラスコの家を訪ねる。
○アリョーナ・イワーノヴナ:質屋の老婆
○アヴドーチャ・ロマーノヴナ:ラスコーリニコフの妹。ドゥーネチカ
○アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシン:商人。ラスコーリニコフの母に金を貸した。セミョーン・セミョーノヴィチに送金通知を与えた。
〇アンドレイ・セミューヌイチ・レペジャートニコフ:妹の婚約者の同居人。役所勤め。上254 ソーニャに本を貸した。下76
〇アフロシーニュカ:ラスコの目の前で身投げした女
〇アリョーシカ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年下の方
○アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフ:ドゥーニャを乱暴に扱った挙句、言い寄る。のちに反省。
○イリヤ・ペトローヴィチ:警察署の副署長。上品な店を経営している夫人と口論。
○イワン・イワーノヴィチ:マルメが話題にした五等官。
○イワン・アファナーシエヴィチ閣下:マルメにとっては神のような御方。
〇イワン・ミハイルイチ:カテリーナ・イワーノヴナのおじいさま。五等文官。308
〇ヴャゼムスキー公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼の家に泊まったことがある。
〇カーチャ:スヴィドリガイロフの馴染みの歌うたいの娘。
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
○カテリーナ・イワーノヴナ:マルメの妻。怖い。
○カルル:イリヤの家の庭番。
〇カルル:アマリアの話に出てきた薬屋。どっち?
〇ゲルトルーダ・カルローヴナ:マダム・レスリッヒを住まわせている。427
○コベリョフ将軍:ラズミーヒンの話題に出てくる。210
○コッホ:ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
○カペルナウモウ:仕立屋。ソーニャが住まわせている。
○コーゼル:錠前屋。金持ち。
○ザミョートフ:事務員。ラズミーヒンの話題に出てくる。211
○ザルニーツィナ:八等官未亡人。ラスコーリニコフから借用証書を受け取った。
〇ザルニーツィン:プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナにある剃刀の持ち主。ザルニーツィナとの関係性は不明。365
○シェパーロフ:商人。事務員をラスコの家に派遣した。202
〇シチェゴリスキー公爵;侍従武官。カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。
〇スヴィルベイ公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの遠い親戚。
○セミョーン・セミョーノヴィチ:ラスコ母からの送金通知を受けた。
○ゾシーモフ:医者。ラスコを診察した。203
○ソーニャ・セミューノヴナ(ソーネチカ):マルメの娘。娼婦。ソーフィヤ・セミョーノヴナ・マルメラードワ。
○ダーリヤ・フランツォヴナ:性悪のゴロツキ女。
○ドゥーニャ(ドゥーネチカ):アヴドーチャ・ロマーノヴナ
〇ドゥシキン:百姓。居酒屋を経営。警察に出頭。
〇ドゥクリーダ:酒場でラスコに酒代をねだった女。274
〇ドブロリューボフ:ロシアの文芸批評家。ドストエフスキーの論敵。
〇ドミートリ―・プロコーフィチ・ラズミーヒン:ラスコーリニコフの大学のころの友人の一人。地主の息子。ワシーリエフスキー島にいる。正しくはウラズミーヒン。ラスコのために手形を買い戻した。ミドルネームホント式の名前はほんとややこしい。
○チェバーロフ:七等官。ラスコを訴える片棒。腕っこき。213
〇チート・ワシーリオ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年上の方
○ナスターシャ:ラスコーリニコフの住む下宿の女中。ペトローワ?211
○ニコージム・フォミッチ:区警察署長。
○ハルラーモフ:ラズミーヒンによるとラスコが住んでいた元の下宿。人名?210
○パーシェンカ:下宿のおかみ。211
〇パラーシャ:スヴィドリガイロフの家にいた小間使いの娘。パーシェンカ??
〇パーブシキン:官吏。ラスが引っ越し祝いをする場所に住んでいる。292
○ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン:ドゥーニャの婚約者。七等文官。45歳。財産を抱えている。
〇フィリカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家の下男。
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
〇フィリップ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家で首つり自殺した。
○プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナ:ナスターシャ曰く、ラスコーリニコフを警察に訴えようとしているらしい。207pにラズミーヒンの話にも出てくる
○ブッフ:ラズミーヒンがハルラーモフと間違える。人名?210
○プリヘーリヤ・ラスコーリニコフ:ラスコーリニコフの母親。
〇プリルコーワヤ夫人:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼女のアルバムに詩を書き込んだ。
○ヘルヴィーモフ:本屋。おそらく店名。人名かも。191
〇ベルグ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの話に一緒に気球に乗るかもと出てきた。ジュール・ヴェルヌのこと?
○ヘンリッタ:イリヤの話に出てくる。殴られた。
○ペストリャコフ:学生。ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
〇ベズゼメリナヤ公爵夫人:カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。309
〇ペリンスキー:ロシアの文芸批評家。革命的民主主義者。
〇ポチンコフ:ラスが引っ越し祝いをするアパートの持ち主。地名かも。292
〇ポーレチカ:カテリーナ・イワーノヴナの上の娘。ポーレンカ。ポーリヤ。ソーニャは?307
○ポコレフ:ラスコーリニコフにアリョーナの質屋を教えて、ハリコフに帰った。
〇ポタンコニフ中尉:ラスコの父親の友達。井戸に落ちて死んだ。391
〇ポルフィーリイ・ペドローヴィチ:法律家。ラズの引っ越し祝いに参加。小太り(下103)
○マルメラードフ:九等官。官吏崩れ。酒場の酔っ払い。
○マルファ・ペトローヴナ:スヴィドリガイロフの妻。ドゥーニャの悪評を広める。のちに反省。
〇マダム・レスリッヒ:ソーニャの近所に住む中年紳士。ゲルトルーダ・カルローヴナのところに間借りしている。427
〇マンゴ:立派なフランス人老教師。カテリーナの思い出話に出てくる。下200〇ミコライ・デメンチェフ:ペンキ職人。ドゥシキンに金の耳輪などを打った。234
〇ミトレイ:ミコライと一緒にペンキ職人をしている。ミチカ。239
○ミコールカ:ラスコーリニコフの夢に出てきて馬車の馬に乱暴する御者。
〇ユーシン:商人。妹の婚約者が当面の住まいとして用意したアパートを経営。
○ラウィーザ・イワーノヴナ:ラスミーヒンの話題に出てくる。215
○ラスコーリニコフ:ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ
〇ラススードキン:ラズミーヒンのこと。ルージンが名前を間違えた。
○リザヴェータ・イワーノヴナ:アリョーナの義理の妹。35歳。
〇リッペヴェルフゼル夫人:家の持ち主。妹の婚約者の今の住まい。254
〇リードチカ:カテリーナ・イワーノヴナの下の娘。リーダ。
○ルイザ・イワーノヴナ:ラスコが警察署に出頭した時に室内にいた。ラウィーサとも呼ばれる。
〇レーナ;ソーニャの妹。下76
〇レテビヨーワ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。家族の反対を退け家を出て男のもとに行った。
○レベジャーニコフ:ソーネチカを侮辱してカテリーナを殴った。マルメに本を貸した。下77
○ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ:本編の主人公。母親からはロージャと呼ばれている。
〇ワーシャ:アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシンのもとで働いている小僧。390
〇ワレンツ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。7年間夫と暮らし、二人の子供がいるが、離婚した。

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ドストエフスキー『罪と罰(下)』(330~370p)

2025-04-03 21:37:00 | 罪と罰

 

2025/3/30

ポリフィーリイとラスコの会話が終わる。

終始、ポリフィーリイのペースだった。

逮捕しないのも温情ではなく、確実性を求めてのこと。犯罪者の心理を深く理解したような物言いに説得力を感じざるを得ない。

そして、解放されたラスコは、よりによってスヴィドリガイロフに会いに行く。

そして、スヴィドリガイロフから、女の落とし方とその実践を聞く。彼にとっての武勇伝らしいが、正直、気持ち悪い。

ラスコの妹ドーチャの思考の流れまで見透かしているかのような物言い。

経験値に基づく何かはあるんだろうけど、彼自身が見抜いたと思っているものと、現実はだいぶん乖離してそう。

本作の登場人物は、それぞれ程度の差こそあれ、現実とは別のレイヤーでその人自身の仮想現実を持っている感じがする。

身分、異性、宗教、哲学、夢想家とも言える一方で、厳しい現実に抗うための生活の知恵なものなのかもしれない。

 

◎登場人物メモ。わかるものはページ数もメモ。先に初出。あとは累積分。


〇カーチャ:スヴィドリガイロフの馴染みの歌うたいの娘
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
〇パラーシャ:スヴィドリガイロフの家にいた小間使いの娘。

〇アニーシカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの村のお針子。農奴の出。モスクワで学んだ。下18
〇アマリヤ・イワーノヴナ:マルメの家の家主。アマリヤ・フョードロヴナ・リッペヴェフゼル。下153 アマリヤ・リュドヴィーゴヴナ。アマリ・イワン。夫婦それぞれの名前? よくわからない。
○アレクサンドル・グリゴーリエヴィチ:警察署の事務官。211
〇アファナーシイ・パーヴルイチ:居酒屋でミコライに事件を聞かせた。237
○アレクセイ・セミョーノヴチ:事務員。ラスコの家を訪ねる。
○アリョーナ・イワーノヴナ:質屋の老婆
○アヴドーチャ・ロマーノヴナ:ラスコーリニコフの妹。ドゥーネチカ
○アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシン:商人。ラスコーリニコフの母に金を貸した。セミョーン・セミョーノヴィチに送金通知を与えた。
〇アンドレイ・セミューヌイチ・レペジャートニコフ:妹の婚約者の同居人。役所勤め。上254 ソーニャに本を貸した。下76
〇アフロシーニュカ:ラスコの目の前で身投げした女
〇アリョーシカ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年下の方
○アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフ:ドゥーニャを乱暴に扱った挙句、言い寄る。のちに反省。
○イリヤ・ペトローヴィチ:警察署の副署長。上品な店を経営している夫人と口論。
○イワン・イワーノヴィチ:マルメが話題にした五等官。
○イワン・アファナーシエヴィチ閣下:マルメにとっては神のような御方。
〇イワン・ミハイルイチ:カテリーナ・イワーノヴナのおじいさま。五等文官。308
〇ヴャゼムスキー公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼の家に泊まったことがある。
○カテリーナ・イワーノヴナ:マルメの妻。怖い。
○カルル:イリヤの家の庭番。
〇カルル:アマリアの話に出てきた薬屋。どっち?
〇ゲルトルーダ・カルローヴナ:マダム・レスリッヒを住まわせている。427
○コベリョフ将軍:ラズミーヒンの話題に出てくる。210
○コッホ:ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
○カペルナウモウ:仕立屋。ソーニャが住まわせている。
○コーゼル:錠前屋。金持ち。
○ザミョートフ:事務員。ラズミーヒンの話題に出てくる。211
○ザルニーツィナ:八等官未亡人。ラスコーリニコフから借用証書を受け取った。
〇ザルニーツィン:プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナにある剃刀の持ち主。ザルニーツィナとの関係性は不明。365
○シェパーロフ:商人。事務員をラスコの家に派遣した。202
〇シチェゴリスキー公爵;侍従武官。カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。
〇スヴィルベイ公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの遠い親戚。
○セミョーン・セミョーノヴィチ:ラスコ母からの送金通知を受けた。
○ゾシーモフ:医者。ラスコを診察した。203
○ソーニャ・セミューノヴナ(ソーネチカ):マルメの娘。娼婦。ソーフィヤ・セミョーノヴナ・マルメラードワ。
○ダーリヤ・フランツォヴナ:性悪のゴロツキ女。
○ドゥーニャ(ドゥーネチカ):アヴドーチャ・ロマーノヴナ
〇ドゥシキン:百姓。居酒屋を経営。警察に出頭。
〇ドゥクリーダ:酒場でラスコに酒代をねだった女。274
〇ドブロリューボフ:ロシアの文芸批評家。ドストエフスキーの論敵。
〇ドミートリ―・プロコーフィチ・ラズミーヒン:ラスコーリニコフの大学のころの友人の一人。地主の息子。ワシーリエフスキー島にいる。正しくはウラズミーヒン。ラスコのために手形を買い戻した。ミドルネームホント式の名前はほんとややこしい。
○チェバーロフ:七等官。ラスコを訴える片棒。腕っこき。213
〇チート・ワシーリオ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年上の方
○ナスターシャ:ラスコーリニコフの住む下宿の女中。ペトローワ?211
○ニコージム・フォミッチ:区警察署長。
○ハルラーモフ:ラズミーヒンによるとラスコが住んでいた元の下宿。人名?210
○パーシェンカ:下宿のおかみ。211
〇パーブシキン:官吏。ラスが引っ越し祝いをする場所に住んでいる。292
○ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン:ドゥーニャの婚約者。七等文官。45歳。財産を抱えている。
〇フィリカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家の下男。
〇フィリップ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家で首つり自殺した。
○プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナ:ナスターシャ曰く、ラスコーリニコフを警察に訴えようとしているらしい。207pにラズミーヒンの話にも出てくる
○ブッフ:ラズミーヒンがハルラーモフと間違える。人名?210
○プリヘーリヤ・ラスコーリニコフ:ラスコーリニコフの母親。
〇プリルコーワヤ夫人:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼女のアルバムに詩を書き込んだ。
○ヘルヴィーモフ:本屋。おそらく店名。人名かも。191
〇ベルグ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの話に一緒に気球に乗るかもと出てきた。ジュール・ヴェルヌのこと?
○ヘンリッタ:イリヤの話に出てくる。殴られた。
○ペストリャコフ:学生。ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
〇ベズゼメリナヤ公爵夫人:カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。309
〇ペリンスキー:ロシアの文芸批評家。革命的民主主義者。
〇ポチンコフ:ラスが引っ越し祝いをするアパートの持ち主。地名かも。292
〇ポーレチカ:カテリーナ・イワーノヴナの上の娘。ポーレンカ。ポーリヤ。ソーニャは?307
○ポコレフ:ラスコーリニコフにアリョーナの質屋を教えて、ハリコフに帰った。
〇ポタンコニフ中尉:ラスコの父親の友達。井戸に落ちて死んだ。391
〇ポルフィーリイ・ペドローヴィチ:法律家。ラズの引っ越し祝いに参加。小太り(下103)
○マルメラードフ:九等官。官吏崩れ。酒場の酔っ払い。
○マルファ・ペトローヴナ:スヴィドリガイロフの妻。ドゥーニャの悪評を広める。のちに反省。
〇マダム・レスリッヒ:ソーニャの近所に住む中年紳士。ゲルトルーダ・カルローヴナのところに間借りしている。427
〇マンゴ:立派なフランス人老教師。カテリーナの思い出話に出てくる。下200〇ミコライ・デメンチェフ:ペンキ職人。ドゥシキンに金の耳輪などを打った。234
〇ミトレイ:ミコライと一緒にペンキ職人をしている。ミチカ。239
○ミコールカ:ラスコーリニコフの夢に出てきて馬車の馬に乱暴する御者。
〇ユーシン:商人。妹の婚約者が当面の住まいとして用意したアパートを経営。
○ラウィーザ・イワーノヴナ:ラスミーヒンの話題に出てくる。215
○ラスコーリニコフ:ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ
〇ラススードキン:ラズミーヒンのこと。ルージンが名前を間違えた。
○リザヴェータ・イワーノヴナ:アリョーナの義理の妹。35歳。
〇リッペヴェルフゼル夫人:家の持ち主。妹の婚約者の今の住まい。254
〇リードチカ:カテリーナ・イワーノヴナの下の娘。リーダ。
○ルイザ・イワーノヴナ:ラスコが警察署に出頭した時に室内にいた。ラウィーサとも呼ばれる。
〇レーナ;ソーニャの妹。下76
〇レテビヨーワ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。家族の反対を退け家を出て男のもとに行った。
○レベジャーニコフ:ソーネチカを侮辱してカテリーナを殴った。マルメに本を貸した。下77
○ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ:本編の主人公。母親からはロージャと呼ばれている。
〇ワーシャ:アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシンのもとで働いている小僧。390
〇ワレンツ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。7年間夫と暮らし、二人の子供がいるが、離婚した。

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ドストエフスキー『罪と罰(下)』(296~330p)

2025-04-02 15:26:00 | 罪と罰

 

 

2025/3/28

ラズミーヒンとの決別に、ポルフィーリイとの二回目の対話。

喜劇として書くなら、紆余曲折のすえ、やっと自白しても、周りがどうせ嘘だろうと妙に出来のよい解釈をして無罪になるということもありうる。

あいつは実は秘密結社に所属していたんだとか、文脈によっては勘違いコメディになりそう。

分離派信徒(ラスコーリニック)320というプロテスタントの一派があるらしい。そのまま、ラスコの名前になっているが、意図的なものなんだろうか。

もう固有名詞の長さと数が嫌がらせかというくらいなので色々疑心暗鬼になっている。

ポルフィーリイの詰め方が巧み。

安心させておいてズドンと核心を突く。

名探偵の定番ムーブでもあるけど、これでもかというくらいシロを強調しておいて、言葉を紡いでいくうちに、みるみるうちに結論が反転する。

単なる喋り方の気持ち悪い人ではなかった。

※新規登場人物なし

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ドストエフスキー『罪と罰(下)』(262~296p)

2025-04-01 16:51:16 | 罪と罰

 

2025/3/27

マルメの妻カテリーナも死ぬ。

家を追い出され、子供たちを連れまわし、往来で大道芸のまねごとをする。

レベジャーニコフに発狂したと言われるほどの奇行を見せつけ、肺病が一気に進行してしまった。壮絶。

「これ、発狂なのかな」とも思ってしまう。

彼女の中ではそれなりの道理があるし。

自分の難儀な性格と、不幸な境遇が混ざり合って、結果あんな感じになってしまった。

どんなかたち形であれ、母親が死ぬというのは読んでいてつらい気持ちになる。

本作はみじめに死んでいく人が多い。

セクハラおやじこと、スヴィドリガイロフが急に出てくる。

よりによって、こいつが真相に気づく。まさか彼が本作のキーマンになっていくのか。

今のところ、カテリーナの子供たちを大金を添えて孤児院に送ったり、本当に心を入れ替えたのかと思えるような行動をしている。これからどうなることやら。

※新しい登場人物なし

 

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ドストエフスキー『罪と罰(下)』(230~262p)

2025-03-30 20:39:27 | 罪と罰

 

 

2025/3/26

ラスコ、ついに自首…ではなく、ソーニャに自らの犯行を告白する。

ここまで結構長いこと「これ何が面白のかな」と思いつつ読んできたけど、たぶん何度も読み返すならこのパートになるんだと思う。

言いにくいことを言わなければいけない葛藤と、言ったあとの解放感。告白後も葛藤は続くけど、抜けの良さが段違い。

当たり散らしたりしない(少しする)し、自省もできる。

なんとか自分の置かれている状況を説明しようと頑張っている。

根本的な思想は相いれないけど、今までの支離滅裂な言動に比べれば、はるかにわかりやすい。

悪魔に「お前は特別な人間だ」とそそのかされ、いざ実行した途端に「お前は特別な人間ではない。しらみだ」と言われたかのようだという話が出てくる。虱かあ。

自分も英雄と虱の二択だったら虱。

告白を受けたほうはいい迷惑なんだけど、ソーニャに限っては、むしろ彼との距離が縮まったことを喜んでいるようだ。

いよいよ終盤。ラスコ一家とルージンはどうなるのか。

 

◎登場人物メモ。わかるものはページ数もメモ。先に初出。あとは累積分。
 今回は珍しく新規登場人物なし

〇アニーシカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの村のお針子。農奴の出。モスクワで学んだ。下18
〇アマリヤ・イワーノヴナ:マルメの家の家主。アマリヤ・フョードロヴナ・リッペヴェフゼル。下153 アマリヤ・リュドヴィーゴヴナ。アマリ・イワン。夫婦それぞれの名前? よくわからない。
○アレクサンドル・グリゴーリエヴィチ:警察署の事務官。211
〇アファナーシイ・パーヴルイチ:居酒屋でミコライに事件を聞かせた。237
○アレクセイ・セミョーノヴチ:事務員。ラスコの家を訪ねる。
○アリョーナ・イワーノヴナ:質屋の老婆
○アヴドーチャ・ロマーノヴナ:ラスコーリニコフの妹。ドゥーネチカ
○アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシン:商人。ラスコーリニコフの母に金を貸した。セミョーン・セミョーノヴィチに送金通知を与えた。
〇アンドレイ・セミューヌイチ・レペジャートニコフ:妹の婚約者の同居人。役所勤め。上254 ソーニャに本を貸した。下76
〇アフロシーニュカ:ラスコの目の前で身投げした女
〇アリョーシカ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年下の方
○アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフ:ドゥーニャを乱暴に扱った挙句、言い寄る。のちに反省。
○イリヤ・ペトローヴィチ:警察署の副署長。上品な店を経営している夫人と口論。
○イワン・イワーノヴィチ:マルメが話題にした五等官。
○イワン・アファナーシエヴィチ閣下:マルメにとっては神のような御方。
〇イワン・ミハイルイチ:カテリーナ・イワーノヴナのおじいさま。五等文官。308
〇ヴャゼムスキー公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼の家に泊まったことがある。
○カテリーナ・イワーノヴナ:マルメの妻。怖い。
○カルル:イリヤの家の庭番。
〇カルル:アマリアの話に出てきた薬屋。どっち?
〇ゲルトルーダ・カルローヴナ:マダム・レスリッヒを住まわせている。427
○コベリョフ将軍:ラズミーヒンの話題に出てくる。210
○コッホ:ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
○カペルナウモウ:仕立屋。ソーニャが住まわせている。
○コーゼル:錠前屋。金持ち。
○ザミョートフ:事務員。ラズミーヒンの話題に出てくる。211
○ザルニーツィナ:八等官未亡人。ラスコーリニコフから借用証書を受け取った。
〇ザルニーツィン:プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナにある剃刀の持ち主。ザルニーツィナとの関係性は不明。365
○シェパーロフ:商人。事務員をラスコの家に派遣した。202
〇シチェゴリスキー公爵;侍従武官。カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。
〇スヴィルベイ公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの遠い親戚。
○セミョーン・セミョーノヴィチ:ラスコ母からの送金通知を受けた。
○セミョーン・ザハールイチ:たぶんマルメのこと?
○ゾシーモフ:医者。ラスコを診察した。203
○ソーニャ・セミューノヴナ(ソーネチカ):マルメの娘。娼婦。ソーフィヤ・セミョーノヴナ・マルメラードワ。
○ダーリヤ・フランツォヴナ:性悪のゴロツキ女。
○ドゥーニャ(ドゥーネチカ):アヴドーチャ・ロマーノヴナ
〇ドゥシキン:百姓。居酒屋を経営。警察に出頭。
〇ドゥクリーダ:酒場でラスコに酒代をねだった女。274
〇ドブロリューボフ:ロシアの文芸批評家。ドストエフスキーの論敵。
〇ドミートリ―・プロコーフィチ・ラズミーヒン:ラスコーリニコフの大学のころの友人の一人。地主の息子。ワシーリエフスキー島にいる。正しくはウラズミーヒン。ラスコのために手形を買い戻した。ミドルネームホント式の名前はほんとややこしい。
○チェバーロフ:七等官。ラスコを訴える片棒。腕っこき。213
〇チート・ワシーリオ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年上の方
○ナスターシャ:ラスコーリニコフの住む下宿の女中。ペトローワ?211
○ニコージム・フォミッチ:区警察署長。
○ハルラーモフ:ラズミーヒンによるとラスコが住んでいた元の下宿。人名?210
○パーシェンカ:下宿のおかみ。211
〇パーブシキン:官吏。ラスが引っ越し祝いをする場所に住んでいる。292
○ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン:ドゥーニャの婚約者。七等文官。45歳。財産を抱えている。
〇フィリカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家の下男。
〇フィリップ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家で首つり自殺した。
○プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナ:ナスターシャ曰く、ラスコーリニコフを警察に訴えようとしているらしい。207pにラズミーヒンの話にも出てくる
○ブッフ:ラズミーヒンがハルラーモフと間違える。人名?210
○プリヘーリヤ・ラスコーリニコフ:ラスコーリニコフの母親。
〇プリルコーワヤ夫人:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼女のアルバムに詩を書き込んだ。
○ヘルヴィーモフ:本屋。おそらく店名。人名かも。191
〇ベルグ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの話に一緒に気球に乗るかもと出てきた。ジュール・ヴェルヌのこと?
○ヘンリッタ:イリヤの話に出てくる。殴られた。
○ペストリャコフ:学生。ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
〇ベズゼメリナヤ公爵夫人:カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。309
〇ペリンスキー:ロシアの文芸批評家。革命的民主主義者。
〇ポチンコフ:ラスが引っ越し祝いをするアパートの持ち主。地名かも。292
〇ポーレチカ:カテリーナ・イワーノヴナの上の娘。ポーレンカ。ポーリヤ。ソーニャは?307
○ポコレフ:ラスコーリニコフにアリョーナの質屋を教えて、ハリコフに帰った。
〇ポタンコニフ中尉:ラスコの父親の友達。井戸に落ちて死んだ。391
〇ポルフィーリイ・ペドローヴィチ:法律家。ラズの引っ越し祝いに参加。小太り(下103)
○マルメラードフ:九等官。官吏崩れ。酒場の酔っ払い。
○マルファ・ペトローヴナ:スヴィドリガイロフの妻。ドゥーニャの悪評を広める。のちに反省。
〇マダム・レスリッヒ:ソーニャの近所に住む中年紳士。ゲルトルーダ・カルローヴナのところに間借りしている。427
〇マンゴ:立派なフランス人老教師。カテリーナの思い出話に出てくる。下200〇ミコライ・デメンチェフ:ペンキ職人。ドゥシキンに金の耳輪などを打った。234
〇ミトレイ:ミコライと一緒にペンキ職人をしている。ミチカ。239
○ミコールカ:ラスコーリニコフの夢に出てきて馬車の馬に乱暴する御者。
〇ユーシン:商人。妹の婚約者が当面の住まいとして用意したアパートを経営。
○ラウィーザ・イワーノヴナ:ラスミーヒンの話題に出てくる。215
○ラスコーリニコフ:ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ
〇ラススードキン:ラズミーヒンのこと。ルージンが名前を間違えた。
○リザヴェータ・イワーノヴナ:アリョーナの義理の妹。35歳。
〇リッペヴェルフゼル夫人:家の持ち主。妹の婚約者の今の住まい。254
〇リードチカ:カテリーナ・イワーノヴナの下の娘。リーダ。
○ルイザ・イワーノヴナ:ラスコが警察署に出頭した時に室内にいた。ラウィーサとも呼ばれる。
〇レーナ;ソーニャの妹。下76
〇レテビヨーワ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。家族の反対を退け家を出て男のもとに行った。
○レベジャーニコフ:ソーネチカを侮辱してカテリーナを殴った。マルメに本を貸した。下77
○ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ:本編の主人公。母親からはロージャと呼ばれている。
〇ワーシャ:アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシンのもとで働いている小僧。390
〇ワレンツ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。7年間夫と暮らし、二人の子供がいるが、離婚した。

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