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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

クロード・バラス監督『ぼくの名前はズッキーニ』(2018年)

2020-01-26 10:10:39 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

「ぼくの名前はズッキーニ」予告編

2020/1/25

・事故で母親を死なせてしまった少年が、孤児院で子どもとしての生活をやり直す話。

・ストップモーション・アニメ。目が大きく具合悪そうな人形の造形。一度見たら忘れない。かわいい。

・極めて単純化された自動車や、ちょっとガサガサした動きも、クレイ風でかわいい。

・服の生地は細かい。

・一目でネグレクト状態とわかる家の内装。

・それでも母親を大切に思う9歳の子ども。形見がビール缶なのは不憫すぎる。

・事故の結果を見せるかどうかで決まる作品の方針。

・結果、見やすい話になったけど、彼にとって一生残る傷になる部分は見えにくくなっているかも。

・孤児院ではそれぞれ事情を抱えた子どもたちと生活する。

・やろうと思えば1クールくらいのドラマを作れそう。

・咀嚼音うるさいけど、子ども表現として強い。

・ちょっとした衣擦れの音や草むらの羽虫の音など、音表現はとても繊細。

・シモンは典型的なガキ大将。大人から見れば「まあ、そんなやつもいるか」くらいだけど、当時者目線だとホントにイヤだと思う。

・そんなシモンも色々な出来事を通じてちゃんと成長する。

・子どもだから短時間で成長することは当たり前なんだけど、人形でそういう表情のように見えるはすごい。

・さすがにあのなかにあの機械は入らないだろうとは思うし、入ってたら気付くはず。伏線にしてはずるい。

・気分予報の使い方。

・最後のほうにペットショップのペットみたいなことを言い出してちょっとかなしい気持ちになる。そこも成長を感じさせるところなんだけど。

・山小屋でDJパーティをしたり、ハロウィンでふざけてくれる先生。

・進んで道化役を引き受けてくれる大人が身近にいるのは頼もしい。

・制度的にああいう悪い大人が子ども引き取るケースってありうるんだろうか。お金もらえるにしても、リスクのほうが大きそうだけど。

・メイキング動画もおもしろい。演者の子どもに動いてもらいながら作る。立ち稽古見てるみたい。

・先に吹替版、あとから字幕版を見る。吹替版のズッキーニのほうが大人っぽい。字幕のほうが好みかも。

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ジェイムズ・ホエール監督『フランケンシュタイン 』(1931年)

2019-11-17 19:19:46 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た
フランケンシュタイン(字幕版)
ボリス・カーロフ,コリン・クライヴ 
メーカー情報なし

2019/11/16

フランケンシュタイン博士が、人造人間を生み出す話。

70分。短い。時間のほとんどは人造人間ができるまで。

墓を荒らしたり、首吊り死体を回収したり、脳のホルマリン漬けを盗んだりする。

今ほど、人間の死体がそのへんにあってもギョッとしない時代なのかもしれない。

人造人間が、まさにイメージどおりの見た目。というか原型。

一体の怪物を倒すために村一丸となって山狩りするの、逆に新鮮。

人間の10倍の力があるそうだけど、逆に言えばそれだけで、ろくに話もできないし動きも遅い。なんだかかわいそう。

人造人間の管理を丸投げされた先生や、やられる描写すらなかった助手の男もかわいそう。

最後の風車の丸焼きは大迫力。

実際に燃やしたと思われるのもすごいけど、あの落下シーンどうやったんだろう。

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ヴィクター・フレミング監督『オズの魔法使い(字幕版)』(1939年)

2019-11-07 10:56:00 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

 

オズの魔法使い(字幕版)
ジュディ・ガーランド,バート・ラー
メーカー情報なし

2019/11/6

農村で暮らすドロシーが魔女のいる不思議な国に飛ばされてしまう話。

オズってこんな話だっけと思い出しながら見守る。

類型が山ほどある「行って帰ってくる話」。

1939年の作品。当たり前なんだけど、当時の農村の雰囲気をそのまま再現して記録されているのが新鮮。

当時からするとただの農村の風景なんだけど、かっこよく見える。

逆に若くて、かわいい格好をしたドロシーが場違いにも見える。

かかしの人がほんとに体に藁しか詰まってないような動きをしていていちいち面白い。

かかしじゃないときもそんな動きしてたけど。

油さしがポンポンなるのかわいい。

ライオンも当時で舞台劇風だからああいう感じでいいのかなと思うけど、今の映画だったらどういう風に見せるんだろう。

戸田恵子さんの芝居のパンフにもシルエットが描かれている、トトがかわいいし、とても活躍ししている。

ベスト犬賞。

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佐藤信介監督『BLEACH』(2018年)

2019-09-23 23:26:52 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2019/9/22Bleach Trailer (2018) Live Action Movie

原作は全部読んだ。アニメはアニオリのシーンが続くようになってからセミリタイア状態。

少年ジャンプの実写化はどう頑張ってもコスプレ大会になるという先入観。

逆にそういうもんだと心の準備をしていたせいか、そこまでビジュアル面で安っぽい感じがしない。

アクションシーンも派手でわかりやすい。蛇尾丸超怖い。

ルキアは大分イメージ違うけど、それでキャスティングしているのかと思うくらい刀を持って構える姿が様になっている。

杉咲花さん。そういう剣術系の特技あるのかな。

原作のコミカルな部分も好きなんだけど、ビジュアルとアクションに特化したせいか笑えるシーンは控えめ。

何度かこのへんで一息つかせてくれないもんかなーと思ったりする。

妹二人が、見た感じシャイニングの双子っぽい。

刃物勝負なのに戦いがHP制だったり、唐突なパワーアップだったり、ジャンプマンガの偏見みたいな展開はご愛嬌。

※ネトフリ、副音声が視覚障害者用のガイドになっていた。これ、他の作品にもあるのかな。

 

BLEACH [DVD]
福士 蒼汰,杉咲 花,吉沢 亮,真野 恵里菜,小柳 友
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

 

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福士 蒼汰,杉咲 花,吉沢 亮,真野 恵里菜,小柳 友
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

 

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デヴィッド・ファリアー、 ディラン・リーブ監督『くすぐり』(2016年)

2019-06-23 20:51:50 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

Tickled - Official Trailer

2019/6/22

あるジャーナリストが「いい体した男達が拘束されてくすぐられている様子を流し続けるバカ動画」に関する記事を書いたら、極めて悪質な抗議を受けたというドキュメンタリー。

監督の一人は、前に「世界の"現実"旅行」で、ダークツーリストぶりを発揮したデヴィット。

なので、常人離れした旅行体験を色々しているけど、それらと比べてもとりわけ奇妙なエピソードが映画になっている。

たかが、くすぐり動画に動く巨額のお金、身元不明の主催者、ヒステリックな抗議。

わざわざアメリカからニュージーランドまで弁護士がやってくるところまでくると、もうネット動画だけの話ではすまない。

ただ、そこは百戦錬磨と言うか、危険大好きと言うか、彼が全然ひるんでいない。

マネはできないし、したいとも思えないけど、かっこいい。

ほんとに何かのうっかりで取り返しの付かないことになりそうな人だけど、今後の活動もこっそり注目したい。

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ダニエル・J・クラーク監督『ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-』(2018年)

2019-04-28 00:33:36 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

BEHIND THE CURVE | Official HD Trailer (2018) | DOCUMENTARY | Film Threat Trailers

2019/4/19

・地球は平面であると主張して人気者になったマークの日々の活動を追ったドキュメンタリー。

・地球は平面であるという仮説を出しておいて、自説に都合のいい話ばかりをひたすら集め、ものすごい量の動画を作って布教する。

・感覚的に地球が丸いことを理解するのは案外難しい。自分が実験して確かめたわけじゃないし。

・洗脳されちゃったらどうしようと思っていると、そのへんはきちんと作り手側がバランスをとっている。

・ちょいちょい本物の科学者が解説を加えて、彼の理論が穴だらけであることを教えてくれる。

・作り手の興味は、「地球が平面か否か」ということより「嘘がどうやってオオゴトになっていくのか」という過程に向いている感じ。

・なので、地球が丸いか平面かの議論には付き合う必要もない。

・彼のコミュニティでは事あるごとに「ケンカはダメだ」と強調している。

・聞こえはいいけど、検証に耐え得る話をしていないということ。

・そうして出来たコミュニティは彼にとって大変居心地がいい。彼女っぽい人までできる。

・地球平面説を唱えている限り、彼の承認欲求もどんどん満たされ続ける。

・完全に自説と自己が一致しているので、仮に彼が「やっぱり地球は丸い」と思っても、自説の誤りを認めることはしばらくなさそう。

・彼の母親は全く平面説を信じているように見えない。

・一見、平面説に害はなさそうだけど、自分の周りに「地球は平面なんだ」って言っている人がいたら、ちょっと距離を置いてしまうと思う。

・普通の共同体から距離を置かれることで、ますますコミュニティ内の結束が強くなってくる悪循環。

・カルトやネットワークビジネスと同じ構造。

・人と人との繋がりを断つタイプのウソなのでやっぱり害悪。

・自分が信じるものや人生をかけるものは慎重に選ばなければいけないという教訓。

・平面説を支持して、2万ドルもする傾きを測る機械を購入して実験をしてみたら、やっぱり平面ではなさそうという結果。

・それでも諦めきれない信者たちが、ちょっといじらしくてかわいらしいと思ってしまう。

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ノラ・トゥーミー監督『生きのびるために』(2017年)

2019-01-11 22:57:03 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

The Breadwinner Trailer #1 (2017) | Movieclips Indie

2019/1/10

・アフガニスタンの少女が、父親の逮捕でほとんど女性だけになってしまった家族のために、性別を偽って働く話。

・本作で描かれるアフガニスタンのカブールは、女性が外を出歩いただけで、男たちに囲まれ「家に帰れ!家に帰れ!」と怒鳴られ、時には暴力を受ける世界。

・女は食べ物を買うこともできない。

・日本に住む自分から見ると、どう考えても不合理なんだけど、それが日常になってしまえば、不思議に思う人もいなくなるようだ。

・飲食店で男どもが普通に旨そうなもの作っているのを見ると、これがこの人たちの日常なんだという印象が強まる。

・女に本を与えるだけで逮捕されるってひどい。

・女が外を歩くだけで暴力にまで至る男たちはいくらなんでも荒みすぎ。

・女に対して極端な行動を取る男が、そのまま戦場に連れて行かれるような描写もあって、国の不安定さが男たちの情緒に直結しているようにも見える。

・あれこれ検索してみると、そんなことすら必ずしも大げさではないようで、世界にはまだまだ全く共感の及ばない地域があることがわかる。

・マンガの『サトコとナダ』に出てくるパキザも同じようなブルカを着ているけど、マンガの中では幸せそうでホントに良かった。

・とにかくアフガニスタンに住む女性の地位の低さに驚く話なんだけど、アニメの絵柄はとてもかわいい。

・ヒロインのパヴァーナもかわいい。単純な線で目に気持ちいい。親友の子も眉毛が凛々しくてかわいい。

・ちょっとした女どうしの友情シーンも見どころ。

・なによりパヴァーナが不幸な現実を「物語」の力で耐えようとする姿が健気で、「ほんと彼女ら何とかしてあげて!」と思ってしまう。

・彼女の語る「物語」も後の大きな仕掛けになっていくんだけど、細かく考えていくとどれが何かを象徴してて…みたいな裏づけがありそう。

・実写だとエグすぎて見てられないようなことがアニメで大分薄められていると思う。

・それでも、せめてこのくらいは知っておきたい。

Breadwinner/ [Blu-ray] [Import]
クリエーター情報なし
メーカー情報なし

この辺もあわせて、

サトコとナダ(1) (星海社コミックス)
クリエーター情報なし
講談社

「アフガニスタンで警察官になった女性たち」取材漫画家 井上きみどり先生|開発途上国レポート|なんとかしなきゃ!プロジェクト 

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志水淳児監督『映画ふたりはプリキュア MaxHeart』(2005年)

2018-12-31 22:36:17 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た
映画ふたりはプリキュア MaxHeart [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン

2018/12/31

そういえば今年の元旦に見たっきりだったと、後ろめたい気持ちで見てみる。

NETFLIXの一番古い長編作品。2005年。

プリキュアのブラックとホワイトが、「希望の国」の危機を救おうとする話。

おそらく後発のルミナスさんもいるものの、二人だけというのは初心者にはありがたい。

プリキュアの妖精みたいなクリーチャーが、何のモチーフかわからなくなるくらいデフォルメされていてちょっと怖い。

ポージングやアクションシーンがいちいちかっこいい。

手足が細くて先端が手袋やブーツで大きいのは動きに表情が出やすくて好き。

戦闘シーンも結構容赦なくやられていて、イメージしていた「女の子向け」のアニメとはだいぶん違う。

女王いい声していると思ったら工藤静香さんだった。

野沢雅子さんの影響でずっとドラゴンボールの女の子版だと思ってみていたけど、最終的には聖闘士星矢だった。

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フェデ・アルバレス監督『ドント・ブリーズ』(2016年)

2018-10-23 00:38:00 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

映画 『ドント・ブリーズ』 予告  

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クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

2018/10/22

・字幕版で見る。

・空き巣仲間の三人が、盲目の退役軍人の家に忍び込んで酷い目に遭う話。

・てっきりバカがナメてた相手に返り討ちに遭う話だと思っていたのに、見てみたら話が違う。

・舞台のデトロイド市は2013年に破産している。

・ヒロインのロッキーは街の外に希望を見出している。

・育児放棄気味のバカ親は残念すぎるけど、かわいい妹がいて、彼女のためにも目的を果たそうとする。

・バカだと思ったのに結構不憫。

・感情移入させる材料を色々詰め込んでいる。

・明らかに被害者要員の悪者顔の彼氏(ネタバレ)。

・「金銭は取らない」とか「銃はかえって危険」とか、空き巣マメ知識が生々しい。こういうの大事。

・退路がどんどん断たれていて、登場人物も話も前進するしかないように構成されている。

・盲目の退役軍人。確かに怖いんだけど、他映画の殺人鬼のように万能感がない。

・そのぶん、何が危険で何が危険じゃないのかの線引きがよくわからない。闇鍋みたいで怖い。

・状況を少しずつ認識して段々本気出してくる元軍人。

・それでも火中の栗を拾いにいくヒロイン。

・説明はないでもないけど、やっぱり地下に行くのはハリキリすぎだと思う。

・「出てから警察を呼べばいい」という正論すぎる正論は、当たり前のようにスルーされる。

・ファイナルガールの風格。

・それまで侵入者側にとって有利な条件だった部分が、環境が変わると圧倒的不利に反転するところ。

・性犯罪者にコレでも喰らえのシーン。

・犬が一生懸命時間を稼いでいて健気。

・登場人物も少ないし、そのぶん犠牲者も少ない。

・よくこんなに要素削って作れるもんだ。

・ショッキングなシーンも少ないんだけど、アタックに向けて緊張感を煽るシーンが長いので、見ていてほんとに息苦しくなる。

・最後あの着地でいいんだろうか。

・吹き替えもちょっと見たけど、ちょっと作り物感が出るので、怖さが若干マイルドになってた。

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コンラッド・ヴァーノン、グレッグ・ティアナン監督 『ソーセージ・パーティー』 (2016年)

2018-10-15 01:07:32 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

映画 『ソーセージ・パーティー』 予告

2018/9/17

大型スーパーのソーセージが、幸福に満ちていると信じていた外世界の真実に気付き、神(人間)と戦う話。

主人公が男性器の比喩なのは想定内としても、ホットドック用のパンであるヒロインの造形も卑猥すぎる。

TENGAのほうがよっぽど上品だ。

モノの擬人化はディズニー・ピクサー並みにしっかりやってるんだけど、エロにグロにと技術の無駄遣いぶりが振り切っていて逆に信頼できる。

「食事とは命をいただくことだ」とはよく言われるけど、こんなに直接的で悪趣味な感じで見せられるのものなのか。

さんざん焦らされただけに、料理シーンの盛り上がり方がすごい。

あんまり詳しいことはわからないけど、民族・人種ネタもたぶんエグい。

最後のオチも「それをやったらおしまい」とう身も蓋もない感じ。

身近にあるモノの話だから、地続きなんだ、必然性があるんだと言われればそうなんだけど。

ガム好き。クール。

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