遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ダニエル・J・クラーク監督『ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-』(2018年)

2019-04-28 00:33:36 | NETFLIX/Amazon/UNEXT/Apple TVで観た

BEHIND THE CURVE | Official HD Trailer (2018) | DOCUMENTARY | Film Threat Trailers

2019/4/19

・地球は平面であると主張して人気者になったマークの日々の活動を追ったドキュメンタリー。

・地球は平面であるという仮説を出しておいて、自説に都合のいい話ばかりをひたすら集め、ものすごい量の動画を作って布教する。

・感覚的に地球が丸いことを理解するのは案外難しい。自分が実験して確かめたわけじゃないし。

・洗脳されちゃったらどうしようと思っていると、そのへんはきちんと作り手側がバランスをとっている。

・ちょいちょい本物の科学者が解説を加えて、彼の理論が穴だらけであることを教えてくれる。

・作り手の興味は、「地球が平面か否か」ということより「嘘がどうやってオオゴトになっていくのか」という過程に向いている感じ。

・なので、地球が丸いか平面かの議論には付き合う必要もない。

・彼のコミュニティでは事あるごとに「ケンカはダメだ」と強調している。

・聞こえはいいけど、検証に耐え得る話をしていないということ。

・そうして出来たコミュニティは彼にとって大変居心地がいい。彼女っぽい人までできる。

・地球平面説を唱えている限り、彼の承認欲求もどんどん満たされ続ける。

・完全に自説と自己が一致しているので、仮に彼が「やっぱり地球は丸い」と思っても、自説の誤りを認めることはしばらくなさそう。

・彼の母親は全く平面説を信じているように見えない。

・一見、平面説に害はなさそうだけど、自分の周りに「地球は平面なんだ」って言っている人がいたら、ちょっと距離を置いてしまうと思う。

・普通の共同体から距離を置かれることで、ますますコミュニティ内の結束が強くなってくる悪循環。

・カルトやネットワークビジネスと同じ構造。

・人と人との繋がりを断つタイプのウソなのでやっぱり害悪。

・自分が信じるものや人生をかけるものは慎重に選ばなければいけないという教訓。

・平面説を支持して、2万ドルもする傾きを測る機械を購入して実験をしてみたら、やっぱり平面ではなさそうという結果。

・それでも諦めきれない信者たちが、ちょっといじらしくてかわいらしいと思ってしまう。

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