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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

アントニオ・トゥーブレン監督『ゾンビの中心で、愛をさけぶ』(2018年)

2022-06-22 22:46:32 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2022/6/22

ゾンビが大量発生した街で離婚寸前の夫婦がマンションに立てこもる話。

邦題がひどい。もっと何とかならなかったのかと思う一方、変に意識の高いタイトルだったら、そもそも見ようとしなかったかも。

緊急事態に際して二人の本性みたいなものが表出する。

二人にとっていい方向にも悪い方向にも作用する。そのズレが楽しい。

夫婦が徐々に絆を取り戻していくのは予想通りだけど、その過程が丁寧。

ゾンビ相手に何やってるんだと思うけど、ちゃんと後々の展開に生きてくる訓練、準備、そしてトラブル。

ウィンドウズとマックの話で嫌がらせするのくだらなくて好き。

話の大部分がマンションの一室なので、びっくりするくらいゾンビが出てこない。

予算無かったんだろうなとは思うけど、倦怠夫婦モノとゾンビの掛け合わせ方が巧みで、正直、いい温度感で楽しかった。

二人がチャレンジした、過去を乗り越えるための方法も、いろいろと転用できそう。

(U-NEXT)

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ケイ・キャノン監督『シンデレラ』(2021年)

2022-05-20 00:48:56 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2022/5/19

・服飾職人を目指すシンデレラが王子様の舞踏会でチャンスをつかもうとする話。

・有名すぎてジェンダー差別の代表格みたいに扱われることの多いおとぎ話。

・そんなシンデレラの2021年バージョン。

・当然、受身で不幸な女性が身分のある男性に見出され、庇護を受けながら幸せになるという古臭い話ではない。

・ただ、虐げられた弱者が一発逆転を狙うという、普遍的に面白い部分はきっちり残している。

・その手段は服飾職人になって商売をおこすこと。

・他に突飛なことはせず、構成もほとんどいじらず、もとの物語が持っている根本的な面白さを変えずに、調整を重ねながら作られている感じ。

・それでも問題がゼロというわけではないと思うけど、おそらく現時点の最新の価値観で作られている。

・リズムの国って楽しそうに見えるけど、たぶん自分のようなリズム音痴には生きにくい。作り手側にはリズム=制約みたいな意識もあったりするのかな。

・話は制約から解放される方向に進むので、詳しい人が見れば、楽曲の配置や作り方にも工夫があるのかも。

・楽曲は当然として、個人的に一番の見所だったのは役者さんが全員魅力的だったこと。

・喋っている人の横にいる、役名もなさそうな役者さんの表情までおもしろい。

・王子の取り巻きたちは大したセリフもないのに無駄に濃ゆいし、チェロ(的な楽器)を叩き壊す女性もいい表情をしている。

・特に王妃が素敵。多芸で、椅子の高さをはかっているところもチャーミング。ミニー・ドライヴァー。

・王子が王族を離れてシンデレラと一緒になれたのは、その王妃と、政策オタクとしか言いようのないグウェン王女がいたおかげ。

・ご都合という見方もできるけど、「長男」「男性」というクソつまんないこだわりを捨てれば、適任者は見つかるという教訓でもある。差別は非合理。

・先代国王の像に抱かれるように座るシンデレラ。風格がありすぎる。英雄か。実際、旧態依然とした国に変化をもたらした存在だから英雄なのかも。

・どちらかというと、本作の舞踏会前のほうがTonigt感ある。

(PrimeVideo)

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ジョン・マクティアナン監督『ダイ・ハード』(1988年)

2022-05-19 20:00:07 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2022/5/19

・クリスマスの夜、ジョン・マクレーン刑事が、妻の働いているビルを占拠したテロリストたちと戦う話。

・原題も「Die Hard」。正確な意味はわからなくても凄みは伝わる、優秀なタイトル。

・超有名な俳優が出演している超有名な作品。苦手意識があって今回が初見。

・吹替。「~だぜ?」など、古くてバタくさい言い回しが味わい深い。

・時代を感じる日本人経営者の大企業。

・武装したテロリストたちに、ほぼ単身でマクレーン刑事が挑む単純な対立構造。

・加えて、クリスマス、擦れ違いの妻との関係、見知らぬ地元警官との友情、色々なサブストーリーがある。

・敵から奪った無線を使って外部と連絡を取るという優秀な仕掛け。

・敵にも話している内容が筒抜けなので、ほんとは自分の身分を明かして救援を呼んだ方がいいのに、それができない。

・おかげで味方側の混乱も招いてしまう。

・唯一、役に立った味方の地元警官。最初は全く役に立ちそうになかったのに、だんだんいい味が出てきて、最後の最後でしっかり締める。

・吹替えの声優さんの力もあるんだけど、見た目に反して安心感が強い。

・逆に余計なことをする味方。マクレーンの情報を売って助かろうとするあいつ。

・どうしようもないけど、こういう人がいるから話が盛り上がる。ほんとにハラハラする。

・序盤から一歩間違えば死を招く展開が続くけど、危険というより、痛そうなトラブルを終盤に持ってくる。

・オープニングで隣に座っていたやつ(それから一切登場しない)が、一連の事件の逆MVPになっている。

・今日がクリスマスの夜ということが地味に効いている。悪態つきながら悪と戦う彼が不憫。

・結構、悪趣味なことやデタラメなこともやってるけど、それでも感情移入せざるを得ない。

・いくらニュース見てたからと言っても、運転手の状況判断が的確すぎる。優秀。

・とはいえ、本当に130分必要な話だったんだろうかとは思わないでもない。

(U-NEXT)

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阪元裕吾監督『ベイビーわるきゅーれ』(2021年)

2022-03-28 18:33:42 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2022/3/28

・殺し屋のちさととまひとが、高校を卒業して表社会の仕事になじもうとしつつも、うまくいかず、ヤクザと殺し合いになってしまう話。

・最初のアクションシーンから激しい。小さなスーパーの店内。狭いなか、小柄な女の子まひろと男たちの戦闘。

・一回では致命傷にならない小さなナイフを武器にすることでかえって動きが派手になっている。

・最初からそうなので、誰が見ても「倫理観は一回横において楽しんでね」ということがわかる。親切。

・銃器と殺人が日常に馴染みすぎている。リアルではないんだろうけど、見ている人が深刻な気持ちになっても困るというバランス感覚なんだと思う。

・まひろ役は伊澤彩織さん。現役スタントウーマンとのことで、パワーは感じさせないものの、要所を抑えた小さく緻密な動きで説得力がある。

・演技なのか配役からの設定なのか(多分両方)、会話がとても苦手そうなところにも説得力がある。

・もっとアクション多いのかと思ったら、結構殺し屋女子二人の奇妙な共同生活に多くの時間を割いている。

・警察より税務署のほうが恐ろしい。

・マンゴーの場所もまともに説明できない先輩は殺されて当然(フィクションなら)。客はダメ。

・最初は二人ともぐうたらしていて、とても社会になじめそうにない様子だったのに、しばらくすると差が出てくる。関係性もぎくしゃくしてくる。

・ユーモアにいちいち絡む極道が乱暴すぎる。堅物キャラなのか、精神不安定な人なのか、よくわからない。

・あそこに給仕にいく姫子先輩に強く共感する接客業経験者はたぶん多い。

・敵役となるひまり。名前がまひろに似ていて見た目がちさとに似ていて紛らわしい。わざとなんだろうか。

・意外と正々堂々と宣戦布告してくるヤクザ。

・「一回だけだよ」までのくだりがかわいい。

・最初に激しいアクションを見せられているので、次はまだかと散々焦らされつつ、クライマックスを迎える。

・戦闘能力が互角か分が悪いくらいで、しかも体格差のある相手にどうやって勝つかという組み立て方がうまい。

・感情や雰囲気でごまかしそうなところを頭を使って勝利をものにしている。

・明らかに続編ありそうな終わり方。また見たい。

(U-NEXT)

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フランク・キャプラ監督『或る夜の出来事』(1934年)

2022-02-18 12:06:18 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2022/2/16

・金持ちの令嬢エリーが、特ダネを狙う記者と共に婚約者のいるニューヨークに向かう話。

・婚約者と言っても、相手は遊び人と評判の男で、父親は結婚に反対しているという状況。

・令嬢なのに父親からの逃げ方が豪快。

・世間知らずな金持ちの令嬢と、偶然同行することになった世間擦れした記者の組み合わせ。

・よくある話(というか本作がオリジナルの可能性もある)だけど、長距離バスや自家用車、ヒッチハイク、モーテル、当時の風俗そのものが面白いので、1934年の白黒映画でも古臭い感じはしない。

・彼女が少しずつ成長していくところや、お互いに罵り合う演技をすることで信頼関係が深まっていくところ。似たような状況は他作品にもたくさんあるけど、やはり楽しい。

・顔バレおじさんを脅すところもスマート。

・『ローマの休日』に似ている(というか、こっちが先)けど、早いうちにお互いが自分の身分と目的を明かしているので、二人の細かい駆け引きも楽しめる。

・1930年代の長距離バスがいい。思ったより現代風というか、昭和末期くらいのバスと雰囲気があんまり変わらないような。楽団にはびっくりしたけど。

・古畑の鈴木保奈美の回も思い出す。当然三谷さんも見てるだろうから、発想の起点のひとつくらいにはなってるのかな。

・ジェリコの壁って、クリス・ジェリコのオリジナルの技名だと思っていた。旧約聖書までさかのぼるのか。角笛も出てくる。

・いい感じの二人に追っ手を出す父親は完全に悪役だけど、自分の年齢だとこちらにも感情移入してしまう。

・というか、話が進むにつれて父親のキャラクターがどんどん成長していく。

・嫌いだった婚約者と和解するところ、記者との経費精算のくだり、そのときの表情、娘の気持ちを見抜くところ、あれだけ大きな結婚式を全部ひっくり返してもかまわないという度胸、それを金で解決しようとする豪快さ、ダテに富豪をやっていない。

・ただ、前半のものわかりの悪さと後半の神がかった判断力のギャップがちょっと埋めにくい。

・一方で婚約者ウエストリーのいてもいなくてもいいような薄っぺらな感じも味わい深い。

・話の幹の部分は教科書的に参考になるし、枝やら花やらの部分もしっかりしてて楽しかった。納得。

’(U-NEXT)

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ティモ・ヴオレンソラ監督『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』(2021年)

2022-02-12 00:01:50 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』本予告

2022/2/11

地球を離れ、月の裏側で生活することになった人々のリーダー的な人が、仲間とともに地球の内側にあるすごいエネルギーを持つ物質を取りに行く話。

前作は、月の裏側に逃げ込んだナチスを退治する話だったと思うけど、よく覚えていない。

今回は敵側にヒトラーはもちろん、ジョブズやらサッチャーやらいるのが面白そうだったんだけど、人選も扱いも色々おおざっぱで困ってしまう。

そりゃジョブズやサッチャーも、悪いことをしているだろうけど、ヒトラーと並べていいんだろうか。

ジョブスの宗教化がちょっとおもしろい。というか、アップルユーザーへの悪意が際立っている。

石原慎太郎死去の報道で色んな人が色んなことを言っているけど、これを見ているとどうでもよくなってくる。

登場人物紹介を兼ねた序盤の危機、地球内部の冒険、最後の決戦とほぼ30分ずつに三分割されていて構成がきれいだった。

(PrimeVideo)

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佐藤順一・鎌谷悠監督『魔女見習いをさがして』(2020年)

2022-01-01 21:05:15 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2022/1/1

・『おジャ魔女どれみ』好きの三人の女性が偶然出会い、お互い励まし合ったりケンカしたりしながら、それぞれの人生の壁を乗り越えようとする話。

・『おジャ魔女どれみ』は未見。存在は知っているし大人でも結構好きな人がいるらしい、くらいの知識。

・小さな女の子向けのアニメなので、いわゆる「教育にいい」話なんだろうとは思う。なので、本作に感化された子どもは成長の過程で必ずどこかで現実にぶつかる。

・そして、理想と現実のはざまで迷ってしまう。おそらく理想を捨てて生きていく人たちもいる。

・そのあたりのキワでもがく人たちの話、でいいと思う。

・誰だって理想や夢をあきらめたことはあるだろうから、おジャ魔女を知らなくても楽しめる。

・特に三人は女性なので、能力はあるのに職場で小バカにされたり、ヒモ男性に金を無心されたり、社会的に軽んじられがちな様子も描かれている。

・三人は立場も性格も年齢も違う。それでもおジャ魔女が好きという一点で強固につながっている。

・仮に作品自体が理想にあふれた絵空事だとしても(子供向けアニメなのでそれでいいけど)、三人がおジャ魔女をきっかけに、親友と生きる活力を得たのはたしかなこと。

・アニメでも映画でも演劇でも何でもいいけど、フィクションにはそういう奇跡も起こす力があるんだという希望を語った話でもある。

・…という感じの内容の作品だということが、冒頭10分くらいで何となくわかる。見せ方がとてもうまい。

・絵柄は、女児向けというにはリアル寄りだけど、それでも頻繁に極端なディフォルメが入っていてかわいい。単純で線自体に表情がある感じ。

・ダメ男に一撃かますところはホント気持ちいい。

・男性を一面的ではなく、ダメ男はダメ男、ちゃんとしてる人はちゃんとしている、裏表ある人もいると、バランスの難しいところも、きちんと描けていると思う。

・恋愛描写が、単なる憧れではなく、比較的手の届く日常の延長線上にあるのも好み。

・大人の女性を描いた話としてはそれでもまだまだ甘口だと思うけど、大人である作り手たちが年端もいかない女の子に夢と理想を押し付けたまま知らんぷりしない、誠実な企画だった。

(U-NEXT)

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ジェームズ・ガン監督『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021年)

2021-12-31 22:18:18 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2021/12/28

・様々な能力を持った犯罪者たちが決死隊を組まされて、カリブ海の小さな国で行われている恐ろしい計画を阻止しようとする話。

・DCコミックスはマーベル以上にわからないけど、ジェームズ・ガン監督のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは楽しかったので、期待して見る。

・全体的に命が軽い。ポコポコ死ぬ。軽快な音楽にのせて、首が飛んだり、人体が破裂したりする。倫理とかどうでもよくなってくる。

・オープニングもひどいけど、笑ってしまう。

・露悪的と言ってもピンキリで、アクションと音楽の組み合わせ方が心地よいし、戦い方、見せ方にも色々変化もあっておもしろい。

・それでも大佐の救出シーンはひどい。

・犯罪者たちが主人公なので、善悪のバランス取りが作り手の腕の見せ所。

・決死隊以外の人々もそれなりにクズとして描かれていて、悪を相対的に描くことで対応している。

・決死隊が市民を助けようとするときに、今まで良くも悪くも毅然としすぎていた司令官がめちゃくちゃ下品に動揺していておもしろい。

・ただ、そんなに志の高い人たちではないと思っていたので、命令違反はちょっと唐突に感じる。

・シリーズのアイコンと言ってもいいハーレクインがなかなか活躍しない。焦らされる。そして、いざ戦い始めると抜群にかっこいい。

・槍を持って飛び込んでいくので、当然刺すのかと思ったら、刺してなかった。

・実際、任務全体のなかで彼女がどこまで役に立ったのか微妙なところもふくめて魅力的。これからも話の都合から自由であってほしい。

・サメって軟骨でできてるはずだから、あんなに固くないんじゃないかと思ったりする。

・というか、ナナウエってどうやったら死ぬんだろう。銃器も通らない。その彼を追い詰めた小さいイソギンチャクみたいなのが一番強いのかも。

・前々から思っていたけど、全体的にアメリカのエンタメはネズミに甘い。ものすごくいい役をもらっている。

・ほんと下品なのに、あのネズミのワンシーンで感動させられるのはずるい。さすがだった。

(U-NEXT)

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清水健斗監督『漂流ポスト』(2021年)

2021-12-29 01:01:00 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2021/12/27

ある女性が東日本大震災で亡くなった親友への手紙を「漂流ポスト」に投函する話。

漂流ポストは陸前高田市に実在する。

震災で大切な人を失った人たちが、故人への手紙を投函することで、少しでも苦しみを和らげようとする。

最初は、なんとなくこぎれいな映像や登場人物などがノイズになって集中しきれなかった。

三宅隆太さんの作劇ラジオのガイドに従って、二回目は映像の美しさや後半の登場人物の心の動きに注目することでしっかり見ることができた。

たしかにポストの前で葛藤する様子は生々しく、演技であることを忘れて引き込まれる。

戦争ものでよく見かける「生き残った側の罪悪感」が、こんな最近にもある。

中途半端に共感するというより、世の中には共感しえない悲しみを負った人たちがいるんだということを、自分自身への教訓としたい。

(U-NEXT)

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ヴィンセント・ミネリ監督『巴里のアメリカ人』(1951年)

2021-10-21 23:46:06 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2021/10/22

・パリにやってきた絵描き志望のアメリカ人ジェリーが、そこで出会った女性に一目ぼれする話。

・最初に出てくるジェリーの暮らすアパート。色々仕掛けがあって面白い。リフト式のベッドや収納式のテーブル、あんまり話に関係ないけど、やたらと凝っている。日本だけが兎の小屋ってわけでもないみたい。

・1951年と2018年だから当たり前だけど、前に見た舞台版とは大分違う。

・歌やダンスのシーンはあるものの、舞台版ほどではない。同年代の『雨に唄えば』と同じくらいの塩梅。そういえば、クライマックスの気が遠くなるようなダンスシーンが共通している。当時の流行だったのかな。

・ジェリーを演じているのはジーン・ケリー。とにかく、彼が目立つ。

・舞台版よりも主人公としてのジェリーに焦点がおかれていて、だいぶん関係性がすっきりしている。単純と言ってもいいかも。舞台版でいかに難しいことをやろうとしていたのかもわかる。

・カフェでおばあちゃんと踊っているシーンはほほえましいし、子供たちと歌いながらタップダンスを披露するシーンも楽しい。

・元兵隊の絵描き志望が不自然なくらい歌って踊れる。

・こういう作品だから気にするほうが野暮なんだけど、作中には歌い手や演奏者、ダンサーも出てくるので、そのへんの境界線がボヤけやすい。

・舞台版は完全にミュージカルなのでそもそも大体の登場人物たちが歌って踊れるような世界として提示されている。今更ジェリーひとりが歌って踊れてもそんなに違和感がなかったりする。

・それでも楽しいシーンは多いので、舞台版見てなかったら素直に感動していたと思う。

・舞台でお気に入りだったアダムは話にはあんまりかかわってこなかった。ダヴェンポート姉さんに至っては似た役割の人はいるものの、登場すらしなかった。

・ただ、アダムの演奏シーンの迫力に圧倒された。

・後で確認してみたら、演じていたオスカー・イヴァントはもともとピアニスト。逆にコメディ的な演技をしっかりこなしていたほうがすごいことだったみたい。

・ただの映画の舞台化ではなく、強調するところ、省略するところ、要素を足すところ、チャレンジするところ、色々違いが見えて比較しても楽しい作品だった。

(字幕版・PrimeVideo)

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