松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

古来の灯芯草復活へ その3

2007-12-12 21:03:11 | 和ろうそく芯ものがたり
「化学物質過敏症(Chemical Sensitivity=CS)」という病気があります。
さまざまな種類の微量化学物質に反応して苦しむ病気で、
重症になると、仕事や家事が出来なかったり、
学校へ行けないなど通常の生活を営むことが困難になる、
極めて深刻な『環境病』です。

CSは何かの化学物質に大量に曝されたり、
微量だけれども繰り返し曝された後に発症するとされています。
症状は頭痛、目の乾き、耳鳴り、筋肉痛などの身体的な症状の他、
鬱状態・躁状態、不眠、記憶力や思考力の低下など、
精神的な問題も起こるなど、症状の個人差が大きいようです。

最近急激に増えた「花粉症」も環境病の一つ。杉などが多い山村よりも
車の排気ガスなどで汚染された都市の方が患者が多いと言われています。
また、住宅の新築・改修などに使われる建材や塗料から拡散されるホルムアルデヒトなどの
揮発性有機化合物による室内空気汚染に起因する
シックハウス症候群がCSの発症原因となることもあります。

んで、なんでイグサの話がCSの話になったかというと、
前回でお伝えした灯芯草の優れた弾力性と吸放出性構造には
そういう化学物質の吸着効果も期待できることがわかったのです。

特に井口さんが無農薬無化学肥料で作った灯芯草には、
通常の1.5倍のクロロフィルが含まれており
防臭・抗菌・森林浴効果が期待できます。

実際にホームセンターなどで売られている
安価なイグサ製品によって、CSで悩んでいる方が
井口さんの灯芯草で作った
イグサのマットを試しに使ってみたところ、
少なくとも激しい症状は見られなかったという報告がありました。

「うちの畳は舐めても平気です。」と断言する井口さん。
井口さんの作る灯芯草で作った畳には、
本来のイグサのいい香りに満ちています。

井口さんは座布団や畳の他に、
灯芯草を使った新しい製品も思いつきました。

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