松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

古来の灯芯草復活へ その1

2007-12-10 22:37:42 | 和ろうそく芯ものがたり
和ろうそくの芯には、和紙とイグサを使いますが
今回からイグサについて書きたいと思います。

最近は全てにおいて、安い中国産が出回っていますが
イグサもそうでした。
中国産の輸入が増え、国内のイグサの作付け面積は
十年前の三分の一にまで減少しました。
日本人の住宅が洋式化され、
畳の需要が減ったことも原因と言われています。

そんな中、福岡県筑後市に住む農家の井口さんが
我が国で古代から栽培されていたイグサの品種を
復活させ、商品化に成功し注目を集めています。

そのイグサの古来種とは、なんと「灯芯草」です!
「灯芯草」の栽培は平安時代にまで遡り、
和ろうそくの芯としてはもちろん、
薬草として用いられていました。

「灯芯草」は、現在、畳に使われている主力品種「コヒゲ」に比べると
背丈が低く、茎が株からバラバラに伸びていくため
栽培、収穫、加工に手間がかかるものの、
何事にも意欲的な井口さんは、「モノは試し」と
知人からもらった一株から、
化学肥料も使わず無農薬で毎年株分けを繰り返し、
上の画像のように増やしていったのです。

井口さんは北九州市立大の森田洋準教授や
県工業技術センターに灯芯草の分析を依頼しました。

すると灯芯草には、驚くべき結果が得られたのでした。

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