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齋藤研究室

2009-09-26

2009-09-26 21:57:57 | Diary
9月25日、法政ミュージアム企画展示・第二回特別セミナーに参加。
牧野先生の講演「本企画の意図 ―歴史の記憶としての<書き込み>の意義―」では、和辻文庫の成立経緯にはじまり、和辻の書き込みの「歴史の記憶」としての意義がさまざまな観点から照らし出された。笠原先生の「ヘルダーの著作の書き込みを見よ!」では、Klima(気候的風土)の理解を発端として、和辻のヘルダー理解の両義性が描き出された。いずれも、旧来型の批判を超えた新しい和辻像を描く刺激的な話であったように思う。また当日配布された『解説・図録』は、A4判約100ページの豪華な資料。和辻の書き込みを考えるための貴重な手がかりだ。

なお、第三回の特別セミナーは以下のとおり。

 テーマ:「和辻倫理学とハイデガー哲学」
 講師:ハンス・ペーター・リーダーバッハ(関西学院大学社会学部教授)
 日時:2009年10月9日(金)17:00~18:30
 会場:法政大学富士見坂校舎1F遠隔講義室(市ヶ谷キャンパス)

特別セミナーへの参加と和辻文庫への特別入庫には、事前の申し込みが必要。
詳しくは以下から。
http://www.hosei.ac.jp/general/lib/3rd_news/watsuji_090611_new.html

和辻展紹介ビデオはこちらから。
mms://wms.hosei.ac.jp/i/tosho/watsuji20090907.wmv