SAITO Lab. BLOG

齋藤研究室

近刊『21世紀の哲学をひらく――現代思想の最前線への招待』のお知らせ

2016-01-28 18:29:40 | Information
拙編著『21世紀の哲学をひらく 現代思想の最前線への招待』がまもなくミネルヴァ書房より刊行となります。
気鋭の若手執筆陣を中心に、現代を代表するフランス・イタリア・ドイツ・アメリカ・イギリス各国の哲学者・思想家が共有している最先端かつ根本的な論点をわかりやすく究明した一冊です。ご期待下さい。

【内容】
21世紀に入りすでに10年以上が経過した現在、現代の哲学・思想はどう展開し、何が論点になっているのか。本書では、多様化と分散を続け、不透明さを増しているようにみえる現代の哲学・思想の論点を探るための水先案内人となるべく、現代を代表する哲学者・思想家が共有している根本的な論点を究明し、読者がみずから思考する入口を提供することを目指す。現代の哲学を読み解くための、待望の思想地図。

【目次】
はしがき
 第Ⅰ部 現代のフランス・イタリア哲学
第1章 哲学と〈政治〉の問い(柿並良佑)
第2章 主体性の生産/別の仕方で思考する試み(増田靖彦)
第3章 生の現象学(川瀬雅也)
第4章 「寄生者」の思想(信友建志)
第5章 イタリアの現代哲学(鯖江秀樹)
 第Ⅱ部 現代のドイツ哲学
第6章 実践哲学の復権(加藤哲理)
第7章 アレゴリーとメタファー(齋藤元紀)
第8章 批判理論(入谷秀一)
 第Ⅲ部 現代のイギリス・アメリカ哲学
第9章 日常性への回帰と懐疑論の回帰(荒畑靖宏)
第10章 「芸術」以後(三松幸雄)
第11章 性/生の可能性を問う政治哲学(清水知子)
第12章 ナンセンスとしての倫理(河田健太郎)
第13章 分析哲学(齋藤暢人)
あとがき
人名・事項索引

http://www.minervashobo.co.jp/book/b217295.html

国際シンポジウム「東アジアのカント哲学―日韓中台における影響作用史」2016/2/27

2016-01-28 14:45:49 | Information
国際シンポジウム「東アジアのカント哲学―日韓中台における影響作用史」ご案内



講演、書評、ディスカッション
2016年2月27日(土) 13:00 ホール
東京ドイツ文化センター
参加無料、要参加申し込み 
日本語
03-3584-3203
お申込みは以下から。
E-mail: motonori.yoshitsugu.extern@tokyo.goethe.org

 戦後70周年を迎えた今日、東アジアの近隣諸国との関係はかってないほど悪化し、その国々に対するヘイト・スピーチは社会問題となっています。それに呼応して、安全保障と憲法のあり方をめぐるさまざまな議論やデモも各地で起きています。こうした状況の中、2015年3月に出版された牧野英二氏編『東アジアのカント哲学 日韓中台における影響作用史』(法政大学出版局)は、カント研究を土台とした文化間の対話への道を示しています。

 今回の催しでは、日本のカント研究を代表する編者の牧野英二氏(法政大学)、石川求氏(首都大学東京)、御子柴善之氏(早稲田大学)のほか、中国から廖欽彬氏(中山大学)、韓国から梁虎声氏(大邱外国語大学)をお迎えし、シンポジウムを行っていただきます。近代アジアは、カント哲学をどのように受容してきたか。また、その受容の中で、カントの思想からどのような影響を受けてきたのか。さらに、東アジアの国々が、カントの著作を母国語に翻訳する際に、どのような影響を与えてきたか。シンポジウムは、「翻訳が異質な他者の理解である」とする立場から、カント哲学をめぐる影響作用史を明らかにします。また、このシンポジウムは、最近の東アジアにおけるカント研究者の研究交流を学び知ることで、今日の哲学・思想・文化・言論・政治のあり方を再考するきっかけにもなります。

 「東アジアのカント哲学」は、国内外の研究史上、これまで一度も論じられたことのない独創的で今日的なテーマです。西洋哲学のみならず、日本思想や比較思想、日中および日韓関係に関心を持つ方々にも見逃せない企画です。これらに関心のある方々には、万障お繰り合わせの上、ご出席ください。


プログラム
12:00 開場
【第一部】
13:00 司会挨拶、趣旨説明、登壇者紹介
13:10-13:50 牧野英二氏の基調講演
13:50-14:00 休憩(10分)
14:00-14:30 梁虎声氏の講演
14:30-15:00 廖欽彬氏の講演
15:00-15:30 休憩(30分)

【第二部】
15:30-16:00 石川求氏の講演
16:00-16:30 御子柴善之氏の講演
16:30-16:40 休憩(10分)
16:40-17:40 共著者からのメッセージ紹介、
国内外のパネリスト間のディスカッション
17:40-18:20 会場参加者とのディスカッション
18:20-18:30 まとめと閉会の挨拶
18:40 懇親会(参加無料)

第一部司会 鵜澤和彦(法政大学兼任講師)
第二部司会 齋藤元紀(高千穂大学教授)
懇親会司会 伊藤直樹(法政大学兼任講師)

主催
東京ゲーテインスティトゥート

後援
法政大学出版局
東アジアカント学会

東京ゲーテインスティトゥート・イベントウェブサイト
http://www.goethe.de/ins/jp/ja/tok/ver.cfm?fuseaction=events.detail&event_id=20671730

国際シンポジウム「東アジアのカント哲学」事務局ウェブサイト
https://sites.google.com/site/kantundostasien/