SAITO Lab. BLOG

齋藤研究室

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ハイデガー・フォーラム第三回大会終了

2008-09-25 01:27:27 | Diary
去る9月20日、21日に学習院大学で開催されたハイデガー・フォーラム第三回大会も無事終了。例年どおり、一般参加者、賛同人を含め延べ約200名にのぼる参加者が一同に会し、ハイデガーの哲学をめぐって議論を戦わせました。今大会も無事閉幕、実行委員の一人として、大変嬉しく思います。実行委員の皆さん、大変お疲れさまでした。来年は京都工芸繊維大学にて、「神」の問題、そして詩人「ヘルダーリン」をめぐって開催の予定です。


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ハイデガー・フォーラム第三回大会

2008-09-19 19:31:52 | Information
いよいよ来る9月20日(土)、21日(日)の二日間にわたって、ハイデガー・フォーラム第三回大会が開催されます。大会情報を再掲しておきます。

実行委員の一人として、賛同者の皆様と当日会場でお目にかかるのを楽しみにしています。

***


ハイデガー・フォーラム 第三回大会

日 時: 2008年9月20日(土)、21日(日)
場 所: 学習院大学百周年記念会館3階小講堂 【アクセス、キャンパス】
参加費: 賛同人2000円 一般聴講者一日当たり1000円 (高校生500円)*事前申し込み不要

テーマ: 統一テーマ 「公共性と哲学/公共性の哲学」
      特集 「ハイデガーと近代日本哲学 I 」
プログラム:
 ○ 一日目
10:30-11:50 相楽 勉 (東洋大学) 司会: 小林信之 (早稲田大学)
 「「行為の哲学」の可能性
  ――1930年代のハイデガーと西田幾多郎の思索を手がかりに」

13:00-14:20 壽 卓三 (愛媛大学) 司会: 古荘真敬 (山口大学)
 「ハイデガー存在論における「公共性〈批判〉」の広袤」

14:30-15:50 高田珠樹 (大阪大学) 司会: 嶺 秀樹 (関西学院大学)
 「今どきハイデガーを読むということ
  ――公共性の絶え間ない構造転換の中で」

16:00-17:20 齋藤純一 (早稲田大学) 司会: 小野紀明 (京都大学)
 「公共性における政治的なもの――アーレントの視角から」

17:45-20:00 シュンポシオン(懇親会)
 ○ 二日目
10:00-11:20 秋富克哉 (京都工芸繊維大学) 司会: 安部 浩 (京都大学)
 「ハイデガーと西谷啓治――ニーチェ解釈をめぐって」

11:30-12:50 井上克人 (関西大学) 司会: 村井則夫 (明星大学)
 「明治期アカデミー哲学の系譜とハイデガーにおける形而上学の問題
  ――如来蔵思想とユダヤ・ヘブライ的思惟との収斂点」

14:00-14:30 総会
14:30-15:50 苅部 直 (東京大学) 司会: 田中久文 (日本女子大学)
 「「間柄」とその波紋――和辻哲郎・九鬼周造・中井正一」
16:00-17:20 大橋良介 (龍谷大学) 司会: 細川亮一 (九州大学)
 「マルティン・ハイデッガーとは誰か?」

http://www.shujitsu.ac.jp/shigaku/hf/forum.htm
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tang dynasty times

2008-09-13 09:43:11 | Diary
今回はBLOGの紹介。

ドレイファスのもとでハイデガーを学び、以後、翻訳家として活躍中のLeanne OgasawaraさんのBLOG。

日本文化にも深い関心と造詣をおもちで、その幅広い視野からの文化論、翻訳論は大変刺激的です。僕自身毎日記事を楽しみにしています。

http://www.tangdynastytimes.com/
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ドイツ応用倫理学研究会に参加して(2)

2008-09-13 01:08:44 | Diary
引き続き、ドイツ応用倫理学研究会の報告。

DENSOの岩原氏のお話は、Corporate Social Responsibilityの具体的な取り組みについて。CSRReportではDENSOに有利な情報ばかりでなく、不利な情報も積極的に開示する方向で取り組んでいるとのこと。

ついでLoehr氏の発表は「企業倫理における尊厳」について。ピコ・デラ・ミランドラとアビシャイ・マルグリット、積極的な自己形成と侮辱の回避というそれぞれ二つの見解を軸にしたお話で、質疑では「会社にも尊厳を認められるか」との質問も。Loher先生はこれにはJaとの回答でした。あとからこの点をあらためてお聞きしたところ、個人と会社の関係は、たとえばサッカー選手と所属チームの関係のように理解できるものであり、個人の尊厳と会社の尊厳はアナロジカルに捉えられるが、しかしもちろんこれはイコール関係ではなく、複雑な問題を多くはらんでいるとのお答えでした。

Wagner氏の発表は「企業の義務としての最貧者たちの尊厳」。ダイナミックかつ説得力のある発表に、引き込まれる。具体例も豊富で、実にわかりやすかった。なかでも面白かったのは、コロンビアの電力供給会社の事例。地方で違法に設置されていた電線の強制撤去を、この企業は可能であるにもかかわらず行なわず、その代わり自立的な下請け企業として引き受けてしまったという。現在のグローバル化経済のなかで世界の最貧層がどれほどいるか、それをいかにして救うべきかという問題設定に沿った、従来の強制支配&拡大型ではない資本主義のアプローチのお話でした。

ちなみにWagnerさんは写真がご趣味のようで、そこかしこでパチリ、パチリ。研究会の席でもパチリ。宴席でももちろん、パチリ(笑)。

Kettner氏の発表は、ホーマン、ウルリッヒというドイツにおける二つの経済倫理の哲学的パラダイムを分析、それを超える討議倫理のパラダイムをフリードマン流の思考から導き出すというもの。緻密な分析と批判的思考に刺激を受けました。

Carolina氏の発表は、ボルヴィックのプログラムを例にとった日本における西洋企業のCSR戦略について。ボルヴィックは、日本で1L売れるごとにアフリカで10Lの水を確保すると宣言、Carolina氏はそのプログラムの特徴を詳細に検討、分析。いろいろと問題点も指摘されましたが、結果としてほかの外資系企業に比べて、CSR戦略としては大きな成功を収めたとのこと。確かに、「水」というイメージのつながり、プログラム自体のイメージ、なかなかうまいものです。

島田信吾氏のお話は、比較社会学の視点からの人間の尊厳について。とりわけ問題になったのは、ドイツ語と日本語における「人間」や「尊厳」という言葉のズレ。翻訳可能性/不可能性の問題にも触れながら、まずはこうした言葉の基本的な含意の理解から立ち上げてゆかないと、そもそもの問題が見えなくなる、という根本的な問題提起を含んだお話。Duesseldorf大学で長年教鞭をとっていらっしゃるだけに、「ことば」の重要性を実に深いところから指摘されたお話でした。




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ドイツ応用倫理学研究会に参加して(1)

2008-09-10 14:12:42 | Diary
先週末の5、6、7日と名古屋南山大学で開催されたドイツ応用倫理学研究会に出席。

いちばん最初のKoslowski氏の講演は、自身が翻訳担当だったこともあって、哲学的・倫理学的な概念を踏まえた議論はたいへん刺激的でした。ヨーロッパ型のstate-run companyとアメリカ型のjoint stock company以外にもさまざまなtypeのcorporate governanceがあってよい、という複数的な形態を打ち出す結論には共感。製品製作よりも投機に傾きがちな昨今の傾向に対していささか批判的な主張だったので、あとでその点を質問すると、必ずしもそれに否定的ではなく、投機にも一定の意義を認めているとのことでした。

Riessland氏の講演は、戦後のトヨタ、ニッサン、BMW、ベンツの広告を分析、その戦略を析出するというもの。車にかんしては、日本企業だけでなく、外資系企業も時代の変遷に応じて「美しいニッポン」という日本的美学に寄り添う広告を打ち出しているという意外性が、実に面白かった。ドイツ国内ではこうした直接的な「ナショナリズム」を前面に出す広告はなく、どちらかといえば比喩的に使用されているという。車にかぎらず、いろいろと広告対象を広げてみると面白そうですね、とお聞きしたところ、もちろん興味がありますよ、とのこと。東京にも資料を求めてよくいらしているそうです。

お話を聞いていてふと思ったのだけれど、最近ではたとえば日産ティアナの広告では、「オモテナシ」とかそういう日本的美意識が前面に出されているけれど、その割には、車の名前は日本語ではない。このコピー、「日本風のホスピタリティー」ってことを言いたいんだろうことはわかる。しかしそもそも、どうして日本語名の車が存在しないんでしょう。「無限」というのもあるけれど、これはパーツ屋さんだし。いっそのこと、ティアナは「おもてなし」って車名にしてはどうでしょう。オシャレじゃないし、車としてもぜんぜん早くなさそうだけど(笑)

これは冗談として、いずれにしても、いまやナショナルな美学は利益になるかどうかという利便性だけで活用されるものとなっており、それが政治的に捻じ曲げられたりした場合には危険が伴う、というリースラントさんの指摘でした。

続きはまた次回に。
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『カントの航跡のなかで 二十世紀の哲学』

2008-09-02 02:27:25 | Information
近日刊行のお知らせです。

トム・ロックモア著『カントの航跡のなかで 二十世紀の哲学』(叢書・ウニベルシタス900)(法政大学出版局)

牧野英二 監訳
/齋藤元紀・相原博・平井雅人・松井賢太郎・近堂秀訳
予価: 4,935 (本体 : 4,700)

二十世紀の現象学、マルクス主義、プラグマティズム、分析哲学を「カント以後」の問題系から位置づけ、現代哲学史を刷新する論考。

http://www.h-up.com/2008-09.html

http://www.bk1.jp/product/03036018

T. Rockmore, In Kant's Wake, Wiley-Blackwell, 2006.
http://www.blackwellpublishing.com/book.asp?ref=9781405125703
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