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おめでとう!(ほぼ)日本一!

2007年01月03日 | アメフト
毎年正月3日はライスボウルの観戦である。

いや~。いい試合だったね~。
法政が初の日本一を『ほぼ』手に入れた試合だった。

ま、おふざけはともかく。
率直な観戦記を。

一言でいうならこの試合は最初から最後まで法政のものだった。
実際、オンスカが1点差で日本一をものにするのだが、オンスカが社会人らしい狡猾さを見せたのは最後の「4ミニッツ・オフェンス」だけであった。

特にオンスカ・ディフェンスは前半、3メンフロント/5アンダー/3ディープなで受けていたが、結果法政QB菅原が易々とパスを放っていると見ると、後半(実際には前半終了間際)から使い慣れた4-3に変更して菅原にプレッシャーをかけることには成功したものの今度はスクランブルに苦しめられ、結局は試合を通して法政オフェンスにやりたい放題やられたという印象がのこった。

つまるところ、オンスカディフェンスには「止めた」と印象はなかったのではないだろうか?

ところで、法政は本当に不思議なチームである。
誰だ?「法政がライスに出るとつまらない」などと言ったのは?

有名なコーチがいるわけでなく選手の自主性に任せた運営でここまで強いというのは本当に不思議だし、凄いシステムだと思う。
私の高校の後輩で法政でプレーした「白豚」くんから「単に選手がみんなフットボール好き」というのを10年前から話半分で聞いていたが、こうして強い法政を目の当たりにするとなんとなくそれもいいのではないかと思えてくる。

それにしても・・・

私などは安田・今手時代の『突然変異』を目の当たりにした世代だが、そのとき特殊な才能がそろって強くなることはよくあることだし、それが学生主体だとしてもそういうこともあるだろうとも思える。
しかし法政の不思議なところはそれが15年以上に亘って続いていてなおも強くなり続けていることである。

そして何よりも「自由」である。

過去を捨てることも厭わないし、常識にもとらわれない。

横浜高校にいたQB菅原が法政に進むと聞いたとき正直違和感を禁じえなかった。
彼は当時から目立った存在だったし、すばらしいパサーではあったけど当時まだショットガンを本格導入していない法政に進学するというのは少々もったいない感じがしたのだ。

が。

法政はあっさり代名詞だった「オプション」を捨てた。

そして菅原の才能を伸ばした。

凄い。

不思議だが『誰が』というコーチの存在がないのだ。
本当に不思議なチームである。

話はライスボウルに戻るが、法政が選手主体であるが故にこれほどにまで強大になったともいえるが、今日のゲームに関してはそれが少々裏目にでた感もある。

第4Qオンスカ最後のシリーズのときの時間のコントロールでもう少し何か出来たような気がする。時間を止める手立てがタイムアウトのほかにもあったのではないかといっているのだ。

ま、賛否はあろうが、プレー後に誰かが倒れるというのがあるかと思っていたが結局はなかった。
結果、時間はゆるゆると流れ、あっという間にタイムアップを迎えてしまう。

学生だからチームとしてそういう真似を禁じているのかとも考えたが、否である。実際、プレー終了後にサイドラインからベンチウォーマーを持ったトレーナーとチームドクターらしき人が飛び出したものの中のプレーヤーが倒れていないため戻ってくるシーンを幾度か見た。

最後のタイムアウトも、時間が流れているのにレディーフォープレーから10秒近く経ってからやっと取った感じであった。

残念!本当に残念。
試合そのものは法政のものだったのに、あと一歩「大人の目」が足りなかったような気がする。

法政応援団は2ミニッツの逆転劇を期待していたのに、なんと執念を感じない負け方・・・

ま、そのあたりが法政っぽいっちゃー法政ぽいけどね。

さ、これで日本のフットボールは2007年の年明けを迎えた。
ワールドカップもある年に、どんなことが起こるのか楽しみだ。