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代表ゲーム(マニア向け)

2005年07月13日 | アメフト
明日、東京ドームで日本代表の試合がある。
といってもアメフトの代表ゲームだ。

相手はUSA Hawaiiである。

このゲームの持つ意味と見所をたまにはアメフトのマニアらしく解説しよう。

まず、今回の「JAPAN USA BOWL」の持つ意味から解説しよう。

あまり知られていないが、日本は99年、03年と過去二回のアメフトW杯を連覇している。
とはいえ二回の過去の大会では「本国」アメリカは出場していないのであまり評価されていない。
実際にはかなりレベルの高いメキシコを下しての連覇だからかなりのものだと思うのだが。

「アメリカ」が出ていないW杯に勝つことはサッカーでブラジルやアルゼンチンが出ていないW杯で勝つようなものだ。

そのW杯、3回目が2007年日本(川崎)での開催が決まっている。
連覇をしていてしかもホスト国となる日本としては次回の大会はアメリカの出場が噂されていて、次回W杯でアメフトという競技を一般の人に広める、あるいは普及と言う観点でも大きなチャンスだ。

が。

そのW杯にアメリカはどの程度のレベルを出すのかが問題になってくる。
当たり前だがNFL(プロ)のレベルが出てきては敵わないに決まっている。
申し訳ないが、ひとたまりもないだろう。二軍レベルであったとしても。

とはいえ出来るだけレベルの高い「アメリカ」を引き出したい・・・

つーわけでアメリカがどの程度のレベルを出すか、あるいは日本のレベルがどの程度のものであるのかを測るために国際試合が組まれると思っていい(らしい)。

では明日、日本代表が対戦するUSA Hawaiiはいかなるレベルなのか?
アメリカのカレッジの強豪ハワイ大のOBを中心としたチームらしく、中にはプロ経験者もいるようだ。サイズを見ても190cm/120kg以上がごろごろしている。
4月からトライアウトを繰り返し、モラルの低いプレーヤーはカットをしてきたというから程々の取り組みをしてきたようだ。

少なくとも「在日米軍」のチームよりはチームとしてまとまっていると思われる。
ちなみに過去に在日米軍チームと日本代表は対戦したことがあるが、全く勝負にならなかったようだ。たまに凄い身体能力の選手がいる「程度」らしい。

つまり、USA Hawaiiはアメリカのトップカレッジの二軍~三軍レベルか、ディビジョン2(二部)レベルではないか、と噂されている。

といってもやはりアメフトが「国技」の国民である。
極東の島国の「アマチュア」どもに負けるのはプライドが許さないだろう。
かなりムキになってくると思われる。

みどころ、であるが・・・
随分長くなったので簡潔に・・・

日本はメンバーから見てもパッシングオフェンスを展開するつもりだろう。
QBは前回W杯で活躍した冨澤とNFLEで経験を積む波木のいずれかが先発すると思われるが、どちらもこの春、実戦経験に乏しいのが心配である。
ただ、日本はスピードで劣ることはないと思われ得点するチャンスはあるだろう。

問題はランプレーをどう織り交ぜるか、である。
ランはどの程度出るかはやってみないと分からないが、敵陣深くまで攻め込んでしまうと逆にオフェンスは苦しくなると予想される。DBのマン能力が高いと予想される上にライン戦ではどうしても不利だからだ。

というわけで、敵陣に入ったらまずは一発を狙うプレーを用意しているのではないか?

ま、先ほど言ったように私はオフェンスは点が取れると思っている。

問題はディフェンスである。
勝負はディフェンスの出来次第のような気がする。

大きくて能力の高いRBがいたら、もうそれだけでヤバイ。
ソロでタックルするのが難しいからだ。
一人目がスピードを緩めて、皆が集まる、みたいな基本的なことを試合を通じてできるかどうか?
リードしていても一発の脅威がある以上、最後まで緊張感を保ってないといけない。

それでも試合の時間が経つにつれてヒットしきれなくなって・・・なんてこともありえる。

フットボールという競技は相手を分析する「スカウティング」が重要な要素なのだが、今回はそれが出来ない。その上でどういうゲームプランを持って望むのかが最大の見所だったりもする。

でも、本当の本当の見所は、これだけオレが一生懸命書いて、どの程度の観客が入るかなんだけどね・・・って多分パールボウル以下、と見た!