イリアーデの言霊

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黒龍王(18) 尊き国王・羅剛陛下!偉大なる帝国・侈才邏

2007年11月29日 08時16分07秒 | 小説

 近隣諸国を抑えて強大化し帝国に成らんとする大国である侈才邏王国の現国王にして最強の竜騎士・羅剛“国王陛下”と呼ばれるのは数えるほどしかなく、殆どが“王or王さま”です。

 正妃や王太子、従兄弟(従姉妹)などの全てが主君たる国王の前には他の貴族や国民同様に家臣なのですから、国母たる《銀の月》と呼ばれる羅剛の正妃・冴紗は《王妃》ですが、アニメ『ベルサイユのばら』の「第22話 首飾りは不吉な輝き」で[ルイ16世(CV=安原義人)“どうしたのです?改まって貴方らしくもない、あははは…。” マリー・アントワネット(CV=上田みゆ紀)“国王陛下!” ルイ“はい?” アントワネット“実は今日、大胆不敵にもわたくしのお腹を足で蹴飛ばした家臣のことで、陛下に苦情を申し上げに参りました。” ルイ“あ…貴方のお腹を蹴飛ばした…っ!?” アントワネット“うふふふ…。” ルイ“はて。…そのように楽しそうに…はて?…ああっ!王妃、もしや…もしや…もしや!!”]とあるように、正式に呼ぶ場合に“王妃殿下”の方がそういう関係を強調されているイメージがあるから、その方が良いかもしれませんね。

 それにしても、侈才邏を含めた世界中の人間はいもしない天帝の恩寵が虹色を有する人間を得ることにより齎されるという作り話を真に受けて、たかが髪と瞳が虹色というだけで乞食よりも汚い子供であり、たまたま弓を持っていただけの冴紗を“虹の御子さまが天帝に聖弓を賜わり御降虹なされた”と、神聖視するなんて馬鹿と阿呆のオンパレードですね。

 更には、各国の王家はその伝説を妄信し体の何処かに虹を有する王子or王女を儲けることに躍起になり、髪や瞳の色素の淡い配偶者を娶る愚挙を繰り返してきたとか。



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