物欲大王

忘れないために。

ベートーヴェンの恍惚感

2007年12月08日 01時52分18秒 | クラシック
 昔からクラシック音楽が大好きだ。
「クラシックが好き」だが、決して「癒し」なんぞは求めてはいない。
「ヨハン・シュトラウスを聴きながら、ビンテージワインを開ける」なんてセレブな事はしない。
俺がクラシックに求めているのは、「勇ましさ」。
美しい旋律よりも「カラシニコフを持って立ち上がれ!」と聴衆を奮い立たせる様な曲が好きなのである。
そうなってくると行きつく先はチャイコフスキー。
ロシアの作曲家である。
なんせ当時のロシアはバリバリの共産主義。超真っ赤。
共産主義国家での音楽は「政治的に理解出来ない曲」を作る事ができない。
チャイコフスキーも「変な曲書いたら沈めちゃうよ♪」とリアルに言われていたらしい。

だから彼の作品には、バレエ音楽の様な「美しい曲」か1812年に代表される「勇ましい曲」のどちらしかない。
特に交響曲4番、5番が大好きで、先日ゲルギエフ版を購入。
会社で仕事をしながら聴いている。
う~~ん。最高。音楽だけなら共産主義最高。
カラシニコフを天に掲げて聴きたい。

年末になってくるとベートーヴェン。
音楽室の壁に貼ってある肖像画が怖いあのおっさんである。
「夜の音楽室でベートーヴェンと目が合うと呪われる」とか、
「年末だけ有名になる音楽界の一発屋」と言う人もいるが、結構名曲が多い。
たまたまウチに1番~9番までの交響曲があったので、これまた仕事をしながら聴いてみた。
うん。5番と7番が良い。特に4楽章が最高だ。
ベートーヴェンの作風を言葉で表現すると
苦悩→夢→歓喜なのだが、
5番、7番の4楽章は歓喜というより

恍惚感

はい。イッちゃってます。
なにかを放出しております。
例えるならば、
「したい事があり、それは毎日出来る事」だけど、それをあえて1週間ぐらい我慢じてから実行するとすげぇ気持ち良いでしょ?
ベートーヴェンの恍惚感はまさにそれ。

え?それってなんだって?言えないよ。男なら解るかな?

あえて言おう。
ベートーヴェンはドMである。

……どうよ?

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