物欲大王

忘れないために。

2008年12月28日Kバレエカンパニー「くるみ割り人形」

2009年03月31日 21時46分17秒 | クラシック
 我が家では、年末にKバレエの「くるみ割り人形」を観に行くのが恒例となっている。
今回は28日でなんと冬休みの初日!(妻は翌日仕事でしたが)

会場は出来たての赤坂ACTシアター。
いいねぇ。都会は。街全体がとても華やいでいました。

会場に入り、プログラムや公演グッズを買いあさる。
合計金額約5000円。
ん?プログラムが3000円ですか???
普段より1000円も高いと思ったら、劇中に出てくるねずみをあしらったキーホルダー付きなのね。
おお!こりゃ嬉しい!と早速デジカメケースに装着。

今回のステージでは生演奏ではなく、録音によるもの。
ま、そんなに広くはない会場なので、仕方がないよね。
とはいえ、演奏はシアターオーケストラトーキョーで指揮が「マエストロ井田」こと(勝手に命名)井田勝大さん。
将来が期待できる注目の若手指揮者なのである。
40歳ぐらいでも「若手」と呼ばれる指揮者の世界だが、彼はなんとまだ20代(たしか)!
指揮棒をしっかりと振り、演奏家や歌手を「歌わせる」のが巧いんだよ。
しかも、演出家の意図をしっかり汲み取って引くべき所はキチンと抑えた指揮をするものだから、ホントに20代なのか?と疑ってしまう。
今回の録音は多少のツッコミ所はあったとはいえ、全体的に素晴しかった。
しかも、CDにして発売するというではないか!
はい。買います。井田さん。
臆することなく、どんどん指揮台に立ち続けて下さい。
貴方はどんどん巧くなります。期待しています。

おお、そうだ。バレエだ。
まずはキャストから。
くるみ割り人形と王子を演じるのが、注目の若手でテレビの露出も増えた宮尾俊太郎。
クララは神戸里奈。(携帯の壁紙にしてます。すいません)
マリー姫は浅川紫織(いやぁ。綺麗な人だ)
ドロッセルマイヤーがスチュアート・キャシディ(ベテラン。オーラが違うね)
人形王国の王妃が天野裕子さん(大ファンです)

ダンスだけ観ると今回は「まあまあ」だったなぁ。
一番巧いのがドロッセルマイヤーってどうよ?
つ~かキャシディさん。巧すぎ。
他のダンサーも早く追いついて欲しいね。

ダンスがまあまあでも、心から楽しめるのがKバレエの魅力。
小さめだけど、華やかな舞台装置。
キャラクターのちょっとした所に現れるコミカルな演技。
しまいには、ネズミが奈落から現れたり。
観客を楽しませようとしているんだけど、自分達が一番楽しんでいるのが伝わってくるんだよね。Kバレエは。
だから観ていて楽しいんだよ。
踊りだけが完璧でも駄目なんだよ。
様々な要素で楽しませないとエンターテイメントとして成立しないんだよな。
そう考えると芸術監督って大変だなぁ。と色々考えさせられた一日でした。



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