物欲大王

忘れないために。

奥田英朗「町長選挙」

2007年09月30日 02時54分05秒 | 読書、書評
町長選挙
奥田 英朗
文藝春秋

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「空中ブランコ」で直木賞を受賞した、「伊良部シリーズ」の第3弾。
今回の患者は4人。特に面白いのが最初の患者2人のモデルになった人物。
どうみても、プロ野球再編問題の時のナベツネと、プロ球団買収の時のホリエモン。
表題作である「町長選挙」での患者は、汚職まみれの孤島に赴任してきた職員。
町では町長選挙が控えている。
現職派と前職派の一触即発の選挙。政策なんてどこへやら。
完全な賄賂合戦になってしまうが、トンデモ精神科医が放った一言で戦争の様な選挙が解決してしまう。

著者は伊良部先生を通じて、「もっと肩の力を抜いて生きようよ!」というメッセージを発していたのではないだろうか?そう感じた1冊である。
評価5★★★★★(5段階)

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