テレビが52V型だとマツコデラックスがやたらデカい。

親父はソニーの販売店を営んでいた。
大学を卒業後、東京通信工業（現在のソニー）に入社。
その後、ソニー商事の営業マンとして全国を駆け回る毎日を送っていたらしい。
先日、母から結婚前の給料明細を見せてもらった。
昭和４９年位当時で約４０万円。すげぇよ。親父。

結婚後、独立。念願だったソニーの販売店をオープン。
やがて俺が誕生。だったが、それからが大変だった。
死にかけて出てきたので、すぐに保育器に入れられたらしい。
担当のお医者さんによると「五分五分」と言われたらしい。
なんとか生還したのだが、右足首が内側に曲がっている。
「先天性右内半側」という病名だそうだ。
２階建ての一軒家を建てる予定だったが、変更。
俺の病気の治療に充ててくれた。
なんとか俺の脚は治ったのだが、経営が巧くいかず、店を畳む事にした。
店は無くなったが、お客さんは居たので訪問販売的な売り方にシフト。
平日はセールス・土日は結婚式のカメラマンとして家族の生活を支えてくれた。

親父はソニーが大好きで、製品を売ることに誇りを持っていた。
家庭では白物家電以外はもちろんソニー。ソニー以外の家電メーカーの名前を出すのは最大のタブーであった。

ソニーに育てられたといっても過言ではない俺。
無事に結婚をし、小さいながらもマンションも買った。
ここまで大きくなりました。ありがとう親父。

家電といえばテレビ。約一年前、我が家もテレビの購入計画が持ち上がった。
どうせ買うなら大きいのを買おう。夢だった５２型だ。BDレコーダーも買おう。
と、ここはやっぱりジャパネット。妻が調べると丁度良いセットがあった。

ええぃ！買うぞ！と、注文ボタンをクリック。
ついに買ったぞ大型テレビ。

お父様ごめんなさい。シャープを買いました。
ホントすいません。アクオスで。

ということで我が家に大型テレビがやってきました。
５２型です。でかいです。毎日が楽しいです！

導入後、すぐワールドカップが開幕。
大画面でサッカー観戦がこんなに楽しいものなのか。
しかし、ブブゼラの音が凄かった。五月蝿い。実に五月蝿い。
閉幕までこの音を聞かなくてはならないのか…と複雑な心境。

あ。そうか。親父からのブーイングなんだな。これは。