幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「スクールカウンセリングのこれから」石隈利紀/家近早苗共著 ”生きる力を持つための教育も必要”

2021-09-24 04:32:10 | 本の紹介
・スクールカウンセリング
 ・狭義 
  スクールカウンセラーやそれに準じる専門家による、問題解決をめざした面談です。
 ・やや広義
  教師やカウンセラーなどによる、子どもへの直接の援助的なかかわりです。
 ・広義
  子どもが学校生活を通して、さまざまな課題に取り組む過程で出会う問題状況や危機状況の解決を、教師やカウンセラーなどの援助者が援助することです。

・学校生活の質(学習指導要領「求められる3つの資質」)
① 知識・技能
② 思考力・表現力等
③ 学びに向かう力・人間性等

・スクールカウンセリングは、子どもの学校生活における現実的な「困り」や内面的な「悩み」に関する援助です。子どもの学習面、心理・社会面、進路。キャリア面、健康面における問題状況の解決をめざす援助であり、心理教育的援助サービスと呼ばれるものです。

・心理教育的援助サービスのシステム
1) マネジメント委員会
学校全体の教育目標を達成するための意思決定や危機管理を行う委員会
2) コーディネーション委員会
援助サービスにおける課題(不登校対策など)や苦戦している子どもの援助ニーズを把握し、そのニーズに応じた活動の調整を行う委員会 
3) 個別の援助チーム
苦戦している特定の子どもに関して情報を収集し、子どもの援助ニーズに応じた援助を実践するチーム

・4種類のヘルパー
1) ボランティア的ヘルパー
2) 役割的ヘルパー
3) 複合的ヘルパー
4) 専門的ヘルパー

・学級担任の行う子どもへの援助
1) 情緒的サポート
子どもに情緒的な声かけを送る送るサポートです。
2) 情報的サポート
なんらかの情報を提供するサポートです。
3) 評価的サポート
  子どもの行動に対して、うまくいっていることに肯定的な評価をしたり、失敗した行動に対して教師としての助言を伝えたりするフィードバックです。
4) 道具的サポート
 子どもが問題解決をするために役立つ道具を提供することです。

・養護教諭は、心身の専門性をもつ教師です。

・保健室の働き
 居場所、保健室登校、情報の宝庫

・学校教育は学習指導と生徒指導の二つの柱から成り立っています。

・『生徒指導提要』
「一人一人の児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めることを目指して行われる教育活動のこと」

・対人関係を高めるプログラム
 ・ソーシャルスキルトレーニング
 ・構成的グループエンカウンター(SGE)
 ・社会性と情動の学習(ソーシャル・アンド・エモーショナル・ラーニング=SEL
  「自己への気づき」「他者への気づき」「自己のコントロール」「対人関係」「責任ある意思決定」という5つの基礎的社会的能力、「生活上の問題防止のスキル」「人生の重要事態に対処する能力」「積極的・貢献的な奉仕活動」という3つの応用的社会的能力で、計8つの社会的能力を育てるプログラム

・スクールカウンセリングにおける心理教育的援助サービス
 ・心理教育的アセスメント
 ・カウンセリング(直接的援助)
 ・コンサルテーション(間接的援助)
 ・コーディネーション など

・アラン・カウフマン博士(世界的な学校心理学のリーダー)は、心理検査の目的を「予測を覆すこと(キル・ザ・プレディクション)」としています。

・ファシリテーター
1) 穏やかな雰囲気づくり
2) 自由発言の促進
3) 効率的な時間の管理
4) 話す内容の整理
5) 援助の目標・方針、計画の合意

・「長期欠席」
 30日以上欠席した場合

・「不登校」
 長期欠席のなかで、「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者」

・子どもと場(学級・学校)の折り合いの援助
1) 人間関係の維持回復を援助する
2) 子どもが楽しい場面を増やす
3) 自分のしていることの価値・意味を見つける援助をする

・ノルウェーのいじめ防止の推進者オルウェーズは
① 力のアンバランス
② 意図性
③ 反復性
 という3点をいじめの特徴としています。

・いじめへの対応援助
1) いじめに関する予防教育・予防的対応(1次的援助サービス)
2) いじめの発見とタイムリーな介入(2次的援助サービス)
3) いじめの事後的対応(3次的サービス)
4) 保護者を支える

・少年法の対象となる非行少年
 ・犯罪少年 刑事責任年齢である14歳以上20歳未満で、罪を犯した少年
 ・触法少年 14歳未満で犯罪少年と同じ行為(刑罰法令に触れる行為)をした少年
 ・ぐ犯少年 20歳未満の少年で、このまま放置すれば将来罪を犯し、または刑罰法令に触れる行為をするおそれがあると認められる少年

・教師の仕事の中核には
① 学校で子どもの学びと育ちを援助する
② 子どもの学校生活における苦戦状況や危機状況において援助する
③ 学びと育ちを支える地域のネットワークに参加する
 という3つがあります。

感想
ソーシャル・アンド・エモーショナル・ラーニング=SELは米国で成果を上げているようです。
【アメリカ教育のトレンド「SEL」とは?】社会性と感情の学習で、学力アップ!!
https://tomohirohoshi.com/?p=410

特にここ数年で、SELのためのプログラムを様々な形で意識的に導入していく取り組みが、公立私立を問わず、アメリカの学校や学区に急速に広がってきました。そうした流れの中でSELは教育の最重要テーマの一つになったと言っても過言ではないでしょう。

学校の勉強だけでなく、生きるための学びも必要なように思います。
連帯保証人になった場合の責任や、不正なことをするとどういう問題が生まれ、それが精神面にも影響するとか、法律的的な視点も必要だと思います。

また対人関係のスキルなども大切なのだと思います。
それは遊びのところで学んできたこともあるのでしょう。
しかし、その遊びが勉強やゲームに時間を費やし、遊びから学ぶことが減っているのでしょう。

子どもは学校で出会う人によって、その後の人生に影響を大きく受ける場合があります。
先生が好きだからその教科を好きになることもあります。
その学校で、いのちの大切さや生きる力を学ぶことは、学習と同じくらい重要だと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿